今週はスプリンターズSの重要な前哨戦となるG2セントウルSが行われます。
故障からの復活を目指す馬が多く、それらの馬がどれだけ状態を戻しているかも鍵になりそうです。
3歳の評判馬ビッグシーザー、21年スプリンターズSの覇者ピクシーナイトなど強力なメンバーが揃いました。
セントウルS過去10年のデータと傾向
年 | 着順 | 枠 | 馬名 | 人気 | オッズ |
2022年 (中京) | 1着 | 4枠 | メイケイエール | 1人気 | 1.7 |
2着 | 8枠 | ファストフォース | 6人気 | 20.7 | |
3着 | 5枠 | サンライズオネスト | 4人気 | 13.4 | |
2021年 (中京) | 1着 | 4枠 | レシステンシア | 1人気 | 1.9 |
2着 | 8枠 | ピクシーナイト | 2人気 | 4.6 | |
3着 | 7枠 | クリノガウディー | 4人気 | 10.3 | |
2020年 (中京) | 1着 | 8枠 | ダノンスマッシュ | 1人気 | 3.0 |
2着 | 2枠 | メイショウグロッケ | 12人気 | 67.6 | |
3着 | 4枠 | ミスターメロディ | 2人気 | 4.1 | |
2019年 | 1着 | 5枠 | タワーオブロンドン | 1人気 | 2.7 |
2着 | 5枠 | ファンタジスト | 7人気 | 17.8 | |
3着 | 4枠 | イベリス | 3人気 | 5.2 | |
2018年 | 1着 | 8枠 | ファインニードル | 1人気 | 3.4 |
2着 | 2枠 | ラブカンプー | 2人気 | 3.9 | |
3着 | 7枠 | グレイトチャーター | 7人気 | 20.0 | |
2017年 | 1着 | 5枠 | ファインニードル | 1人気 | 3.1 |
2着 | 4枠 | ラインミーティア | 6人気 | 19.3 | |
3着 | 8枠 | ダンスディレクター | 4人気 | 8.2 | |
2016年 | 1着 | 1枠 | ビッグアーサー | 1人気 | 2.1 |
2着 | 7枠 | ネロ | 2人気 | 4.8 | |
3着 | 7枠 | ラヴァーズポイント | 9人気 | 53.5 | |
2015年 | 1着 | 3枠 | アクティブミノル | 10人気 | 48.0 |
2着 | 8枠 | ウリウリ | 1人気 | 3.4 | |
3着 | 4枠 | バーバラ | 5人気 | 15.3 | |
2014年 | 1着 | 1枠 | リトルゲルダ | 4人気 | 7.8 |
2着 | 8枠 | ハクサンムーン | 1人気 | 2.5 | |
3着 | 2枠 | エピセアローム | 2人気 | 5.3 | |
2013年 | 1着 | 8枠 | ハクサンムーン | 2人気 | 4.4 |
2着 | 6枠 | ロードカナロア | 1人気 | 1.4 | |
3着 | 4枠 | ドリームバレンチノ | 3人気 | 10.5 |
1番人気が圧倒のレース
セントウルSの傾向で最もわかりやすいのが1番人気の好走率が高いという事です。
- 1番人気(7-3-0-0)
- 2番人気(1-3-2-4)
- 3番人気(0-0-2-8)
過去10年で1番人気は完全連対。ここ7年でみると7連勝という驚愕のデータです。中京開催だった年を除いても(4-3-0-0)とその優位性は変わらず、1番人気を軽視するわけにはいかないレースです。
土曜の段階で1番人気に推されているのは「ビッグシーザー」で本馬にとってこれは心強いデータ。わずかに人気の入れ替わりの可能性がありそうなのが「ピクシーナイト」、「アグリ」あたりでここもしっかり確認していきたいところ。
とはいえ土曜時点でのオッズが3.7倍。これは過去10年でもっとも信用されていない1番人気であることは注意したい。
1枠、8枠の勝率の高さが魅力
次に枠番での傾向ですが、2020~2022年は中京での開催だったので2013~2020年までの7年間のデータで見ると…
- 1枠(2-0-0-6)
- 2枠(0-1-1-8)
- 3枠(1-0-0-11)
- 4枠(0-1-3-10)
- 5枠(2-1-0-11)
- 6枠(0-1-0-13)
- 7枠(0-1-2-11)
- 8枠(2-2-1-10)
1枠と8枠の勝率の高さが魅力になります。特に「8枠」は連対率や複勝率も優秀なので要注目の枠となります。
今年は、1枠「ロンドンプラン」、8枠「スマートクラージュ」、8枠「モリノドリーム」がこれらの好枠に入りました。
有力馬ピックアップ
▲ビッグシーザー
陣営の評価も非常に高く期待されている3歳馬。ここはその期待もあってかおそらく1番人気での競馬になりそう。
ここまでの成績も【4-1-2-0】と馬券外に飛んだことはなく、好位追走からの抜け出しという競馬もそつがない。
一方、前走葵Sはロケットスタートを決めたモズメイメイに押し切られたのは仕方ないとして、ルガルとの2着争いに敗れてしまったのはやや不満。
「勝った馬が強かった」と幸騎手もこの時点では素直に相手の実力を認めていた形。
その後モズメイメイは北九州記念で10着、ルガルは朱鷺Sで3着で、まだこの馬の実力がG2クラスに達しているのかが信用しきれていないというのが本音です。
阪神1200mはビッグアーサー産駒にピッタリの舞台だが、開幕週の馬場よりもう少し時計のかかるような馬場が合いそうな雰囲気は感じる。
ただ春からの伸びしろは一番あるだろうし、1番人気が(7-3-0-0)の完全連対で流石に軽視はできない。
〇ジャングロ
こちらは脚部不安で長期休養していた1頭で、以前の状態に戻っているかがまず鍵。
NHKマイルの出遅れ、復帰戦のアイビスSDあたりの敗戦は度外視でよさそうで、ここは本番に向けて真価が試される1戦。
この馬のパフォーマンスでよかったものとして中京2歳Sが目に付きます。この時は後ろを0.6秒離してのレコード勝ちで、2着には後にスプリンターズでも2着するウインマーベル。
持続するスピード能力と最後のひと踏ん張りができるため、開幕週のこの舞台は向いているとみる。
まだ逃げるとは断言できないが、後ろのビッグシーザー、ピクシーナイトあたりが直線までに可愛がってくれるかどうかも重要。
◎ピクシーナイト
3歳でスプリンターズSを制した素質馬ですが、その後落馬事故に巻き込まれ骨折で長期離脱を余儀なくされた。
1年4カ月ぶりでのいきなりの高松宮記念は流石に厳しく13着。
京王杯スプリングCは直線窮屈な競馬を強いられ8着。1400mという距離もあったし、暴走気味に行って大敗したこともあるだけに少し消極的なポジションで競馬した事も敗因の一つ。
無理せず夏はしっかり休んで秋に備えてきたこともあって春からの前進は期待できそう。
この馬に関してはどれだけ以前の状態に戻っているかに尽きるのだが、調教だけではどうしても判断がつきにくい。
もし可能ならば2~3番手あたりにつける積極的な競馬が見たいです。
2023セントウルS暫定予想(土曜夜時点)
かなり悩んだがこの順番にしました。復活も期待しているし、現在4番人気に釣られたというのも正直あります。
最終的な買い方と紐については日曜日のお昼までじっくり考えたいと思います。
もし後方組を入れるなら△ロンドンプラン、△ディヴィナシオン、△エイシンスポッターが候補。
アグリは今日活躍した横山典騎手で勢いが怖いが、1200mの実績が心配で、もし入れるとしても押さえ程度で。
◎ピクシーナイト
〇ジャングロ
▲ビッグシーザー
想定ペース・・・ミドル
2023セントウルS最終予想(日曜13:50分更新)
買い目の正解がわからず大分悩んだが、◎〇▲を厚めに馬連BOXを中心に。単勝もこのままいくなら勝っておきたいです。
◎から△の馬達にも馬連で流すが金額配分的には押さえ程度に。
大分振り回したが、ピクシーナイトがなんとか復活の兆しを見せて欲しいです。
◎ピクシーナイト
〇ジャングロ
▲ビッグシーザー
△スマートクラージュ
△ロンドンプラン
△エイシンスポッター
△ディヴィナシオン
△アグリ
想定ペース・・・ミドル