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【2024安田記念】香港最強中距離王者ロマンチックウォリアー参戦!日本の馬場の適正は?【レース予想】

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安田記念24年レース予想

今週は春の古馬マイル王決定戦「安田記念」

例年豪華な顔ぶれが揃いますが、今年は6年ぶりに香港馬が参戦し全く違う緊張感があります。

中でもロマンチックウォリアーは香港の絶対的な中距離王者。ホームのシャティン競馬場では数多くの日本馬が敗れ、涙を呑んできました。久しぶりの超大物の海外馬の参戦という事で予想もかなり複雑になりそう。

ここでは2024年の安田記念のレース予想をしていきます。

Keibit

2023年はソングラインがヴィクトリアマイル→安田記念と連勝で、安田記念も連覇達成。歴史に名を残すマイル王者になりました。

目次

安田記念のコース形態

東京芝1600m コース形態
コース形態
東京芝1600m 高低図
高低図

安田記念コースのポイント

  • ワンターンコースで3コーナーまでは約550mとかなり長め
  • 速い時計が出やすいが意外とアップダウンの多いコース
  • 直線は525.9mで入り口には高低差2mの上り坂
  • Cコース2週目で比較的内外差がなくフラットな馬場
Keibit

より詳しい東京芝1600mの特徴は以下の記事で解説しているのでよければ参考にしてみて下さい。

安田記念過去10年のデータと傾向

以下は過去10年の安田記念の1~3着馬の前走・前走着順と過去の安田記念の成績です。

着順馬名前走前走着順安田記念成績
23年
1着ソングラインヴィクトリアM1着22年:1着
2着セリフォスドバイT5着22年:4着
3着シュネルマイスターマイラーズC1着22年:2着
21年:3着
22年
1着ソングラインヴィクトリアM5着
2着シュネルマイスタードバイT8着21年:3着
3着サリオス高松宮記念15着21年:8着
21年
1着ダノンキングリー天皇賞秋12着20年:7着
2着グランアレグリアヴィクトリアM1着20年:1着
3着シュネルマイスターNHKマイル1着
20年1着グランアレグリア高松宮記念2着
2着アーモンドアイヴィクトリアM1着19年:3着
3着インディチャンプマイラーズC1着19年:1着
19年1着インディチャンプマイラーズC4着
2着アエロリットヴィクトリアM5着18年:2着
3着アーモンドアイマイラーズC1着
18年1着モズアスコット安土城S2着
2着アエロリットヴィクトリアM4着
3着スワーヴリチャード大阪杯1着
17年1着サトノアラジン京王杯SC9着16年:4着
2着ロゴタイプ中山記念3着16年:1着
3着レッドファルクス京王杯SC1着
16年1着ロゴタイプダービー卿CT2着
2着モーリスチャンピオンズM1着15年:1着
3着フィエロマイラーズC4着15年:4着
14年:8着
15年1着モーリスダービー卿CT1着
2着ヴァンセンヌ京王杯SC2着
3着クラレントマイラーズC10着14年:10着
14年1着ジャスタウェイドバイDF1着
2着グランプリボスマイルCS京都金杯13年:10着
12年:2着
3着ショウナンマイティ大阪杯5着13年2着
安田記念過去10年の1~3着馬の前走・前走着順・安田記念過去の出走歴

安田記念は「リピーター」が非常に多いレース

「リピーター」とは前年同レースで3着以内に入った馬が再び好走することを指します。安田記念ではこの「リピーター」が多いのが大きな特徴です。

馬名成績
ソングライン23年1着・22年1着
シュネルマイスター23年3着・22年2着・21年3着
グランアレグリア21年2着・20年2着
アーモンドアイ20年2着・19年3着
インディチャンプ20年3着・19年1着
アエロリット19年2着・18年2着
ロゴタイプ17年2着・16年1着
モーリス16年2着・15年1着
ショウナンマイティ14年3着・13年2着
Keibit

過去10年だけでも9頭が該当しており、かなり傾向の強めのデータになっています。

2024年安田記念のリピーターの可能性のある馬

セリフォス 23年2着

前走別成績では近年活躍傾向にある「ヴィクトリアマイル組」に注目

成績勝率連対率3着内率
ヴィクトリアマイル2-4-0-1012.50%37.50%37.50%
ダービー卿CT2-0-0-820.00%20.00%20.00%
京王杯SC1-1-1-224.00%8.00%12.00%
マイラーズC1-0-4-332.63%2.63%13.16%
高松宮記念1-0-1-99.09%9.09%18.18%
天皇賞秋1-0-0-0100%100%100%
ドバイDF1-0-0-0100%100%100%
ドバイターフ0-2-1-30.00%33.33%50.00%
中山記念0-1-0-40.00%20.00%20.00%
チャンピオンズM0-1-0-00.00%100%100%
マイルCS0-1-0-00.00%100%100%
NHKマイル0-0-1-40.00%0.00%20.00%
大阪杯0-0-2-130.00%0.00%11.76%
安田記念過去10年の前走別成績

安田記念へのステップレースは多岐に渡るためやや傾向は掴みにくいですが、そんな中で近年一気に活躍が目立つようになったのが「ヴィクトリアマイル組」です。

18年~23年まで6年連続の連対で無視できないステップレースに。

中2週で牝馬限定戦のヴィクトリアマイルから混合戦の安田記念は一見メンバー強化がきつそうだが、牝馬のレベル向上はもとより、ヴィクトリアマイルをステップに更に状態を上げていたり、斤量利やなどもあって問題なく通用している。全く同じコース条件というのは考えてみれば最高のステップということだろう。

G2やG3をステップとした中ではダービ卿CTが2勝を挙げてはいるものの、15年16年以降では馬券内がなく少々風向きが変わってきている可能性がある。

その他最も出走数の多いマイラーズカップ組が【1-0-4-33】と1勝にとどまっており、やや物足りない。

2024年安田記念の前走ヴィクトリアマイル組

フィアスプライド 2着
ナミュール 8着

安田記念過去10年の傾向まとめ

安田記念過去10年の傾向

  • 前年馬券になった馬「リピーター」が大活躍するレース
  • ステップレースは多岐に渡るが「ヴィクトリアマイル組」が2-4-0-10と近年活躍が目立つ
  • 出走頭数の多い「マイラーズカップ組」は【1-0-4-33とやや物足りない

有力馬ピックアップ

有力馬ピックアップ

当日雨予報が出ており、今回は良馬場寄りの稍重想定で評価しています。

◎ロマンチックウォリアー

19戦14勝、香港4歳二冠、22~24年のクイーンエリザベス2世カップ3連覇、22年・23年香港カップ連覇、2023年コックスプレートなどなど言わずと知れた香港中距離界の絶対王者。このレベルの馬が日本のレースに参戦するのは久しぶり。

香港の国際レースには日本馬も積極的に参加しているが、ここ数年昔ほど勝ち切れていないのは何も日本馬のレベルが下がったわけではなく、「中距離のロマンチックウォリアー」「マイルのゴールデンシックスティ」が立ちはだかっていたからである。

実力を疑う人はあまりいないと思うので、やはり焦点となるのはマイル適性と日本の高速馬場への対応が鍵になってくる。

マイル適性の是非

中距離を中心に使われているが、マイルもこれまでに2度経験がある。

1つ目は22年香港4歳三冠シリーズの1冠目「香港クラシックマイル」。このレースでデビューから4連勝したロマンチックウォリアーは逃げるカルフォルニアスパングルを差し切り5連勝を達成している。

カルフォルニアスパングルはそれこ香港マイルのトップクラスの馬で、22年の香港マイルではゴールデンシックスティを撃破。24年は距離短縮してメイダンのアルクオーツスプリント(G1)を制するなどワールドクラスの活躍を見せている。

2つ目は23年の「香港スチュワーズカップ」。好スタートから2番手をとるも、香港の伝説的名馬ゴールデンシックスティに徹底マークされ2着に敗れた。ちなみにこの時1/4馬身差の3着にはまたしてもカルフォルニアスパングルが入っている。

2戦だけとはいえマイルに行ってパフォーマンスを下げている訳ではないという事がわかる。デビューしたての頃は1200~1400で連勝して勝ち上がってきたように、香港馬はレース体系的にも基本短距離適性が問われる環境にあると言っていい。そのためマイルへの適正を疑問視する必要はないと思っている。

日本の高速馬場への対応

次に高速馬場への適正。

シャティンは洋芝で少し時計のかかる馬場のため、東京の高速馬場よりはタフさが求められるコース。日本のスピード馬場についていけないといった姿はあまり想像できないが、実際に高速馬場で走った経験がない以上、キレ負けする可能性は十分ある。香港スチュワーズカップ(1600m)もゴールデンシックスティの一瞬のキレで先頭に立たれ、そこから長くいい脚を使うも差が縮まらないという内容だった。

ここが不安点としてはやはり一番に挙げられる要素。ただ、ジャパンカップに出走してくる欧州馬という程の構図ではないので合わなかったとしてもそれなりの恰好をつけるとみている。

また、日曜日は雨予報が出ており若干高速馬場が和らぐ可能性がある。馬場に関しては当日を見てみないとわからないので注視しておく必要はありそう。

日本馬とのレベル差

最後に日本馬とのレベル差だが、短距離~マイルでは現状香港馬が優位に立っていると思います。

去年の香港マイルでは、ナミュール(3着)、ソウルラッシュ(4着)、セリフォス(7着)が挑んだが、ゴールデンシックスティは元より2着のヴォイッジバブルにも完敗という内容。もちろん地の利はあるだろが、欧州ほど適性の差が出るような馬場ではない。

日本のマイル界を引っ張ってきたソングラインやシュネルマイスターといった東京マイルで強かった2頭が引退して、その後、新たな馬は台頭してきていないというのもある。

コロナなどの影響で遠征が少なくなっていたが、6年ぶりに安田記念に参戦する香港馬に今回は敬意を表したい。

〇セリフォス

東京の高速馬場と言えばこの馬。去年の安田記念は先行しながらもラスト3Fを33.6でまとめ上げての2着。勝ち馬のソングラインが引退した今当然ここでは最有力の存在。

夏負けの影響でぶっつけマイルCS(8着)、持ち前の瞬発力が削がれた香港マイル(7着)、稍重とソウルラッシュとの仕上げの差がでたマイラーズカップ(2着)と歯がゆいレースが続いているが、ようやく長所が活かせる舞台が回ってきた。

やはり気になるのは天気で、馬場の状態次第では印の入れ替えも必要になってくる1頭。

▲ソウルラッシュ

G1になると決め手のある馬にやられてしまう印象があるが、昨年マイルCSではクビ差の2着とレース内容には更に安定感が増してきている。

もう6歳になるが今が充実期と言ってもいいほど。

安田記念は過去22年13着、23年9着と全く振るわないが、22年富士Sではセリフォスやダノンスコーピオンといった斤量差のある馬相手に接戦を演じたように走れる土台はある。

セリフォスとは反対の意味で馬場状態が鍵になってくる。32秒台~33秒台の決め手比べならまた何かにやられそうな気もするが、他馬の切れ味が削がれる道悪なら初G1制覇のチャンスも見えてくる。

こちらも馬場次第で印の順番を変えたい1頭。

その他の注目馬

ガイアフォースは天皇賞秋などは大敗してもおかしくないペースで5着に踏ん張ったように、スピード馬場での持続力勝負で良さが出る馬。去年の安田記念も33.3で0.2秒差の4着に差してきたように能力は十分通用する。馬場状態が良い場合には是非押えておきたい馬。フェブラリーSから一頓挫あってという点はやや心配。

ヴォイッジバブルは18戦6勝【6-5-3-4】。香港では化け物クラスが2頭いるのでどうしても成績は見劣りするが、成績はかなり安定しているタイプ。香港マイルでは日本馬には先着を許しておらず軽視はできない。
ただ、今年はドバイ含めほぼ毎月の出走で消耗が気になるし、唯一の海外遠征のドバイも大敗とそこまで強くは推せない。
やはり少し時計のかかる馬場になって欲しいところ。

ダノンスコーピオンレッドモンレーヴは前日オッズで共に2桁人気。ダノンはどれくらい全盛期の状態に戻ってきているのか、レッドは1400mがベストと強くは推せないがこの人気なら少額勝ってもお釣りがくる。
どちらも良馬場でキレを活かしたい。

ナミュールは前走ヴィクトリアマイル大敗で状態面とゲートが心配。それでも海外のレースでは日本馬の中で最先着するのはこの馬で、能力自体は上位だし安田記念で求められるキレやスピードの持続力も備えている。
ただオッズ的にはリスクリターンが見合っていないので、馬券的にはあまり来てほしくないというのが本音。
こちらもできれば良馬場でやりたい。

安田記念レース予想

レース予想
エスキース

良寄りの稍重想定での予想。
雨予報で印の順番が変わる可能性が高いので、今回は買い目までは発表しないでおこうと思います。
馬場状態はギリギリまで見極めたいレースですね。

◎ロマンチックウォリアー
〇セリフォス
▲ソウルラッシュ
△ガイアフォース
△ヴォイッジバブル
△ナミュール
☆ダノンスコーピオン
☆レッドモンレーヴ

想定ペース:ミドル

Keibit

最後まで読んでくださりありがとうございました!

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