2023年秋華賞は単勝1.1倍の圧倒的人気に応えてリバティアイランドが史上7頭目の牝馬3冠達成です。
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 重量 | 騎手 | タイム | 通過順位 | 上がり | 人気 |
1 | 3 | 6 | リバティアイランド | 55.0 | 川田将雅 | 2:01.1 | 6-7-7-3 | 33.6 | 1 |
2 | 4 | 7 | マスクトディーヴァ | 55.0 | 岩田望来 | 1 | 12-13-10-12 | 33.5 | 3 |
3 | 1 | 2 | ハーパー | 55.0 | C.ルメール | 2 1/2 | 3-5-4-5 | 34.3 | 2 |
ここでは2023年の秋華賞について振り返っていきます。
レース予想結果
馬券は3連単が当たってちょこ~っとプラスのほぼトントンでした。まあここは菊花賞に向けて脚を溜めているということで…
今回は難解で色々こねくり回して予想したが終わってみれば1→3→2人気という結果。「これはガミったかも…」と思う組み合わせでしたが、3連単で5番人気の組み合わせだったみたいです。
結構割れてたみたいで自分同様にちょっと複雑化して予想してしまった人も多かったのではないでしょうか。
◎リバティアイランド
▲ヒップホップソウル
▲ドゥーラ
▲モリアーナ
△ハーパー
△マスクトディーヴァ
3連単1着固定 ◎→▲▲▲△△
馬連 ◎ー▲▲▲
想定ペース…ミドル寄りのハイ
実際のラップ…12.2 – 11.1 – 13.1 – 13.0 – 12.5 – 12.9 – 12.3 – 11.6 – 11.0 – 11.4(スロー)
三連単:3,240円
久しぶりに3連単を買ったのですが、2着3着でここまで悩まされるものなのかというレースでした汗
レース展開
「スタート決めていい位置をとるぞ!」という感じだったコナコーストが周りが誰も主張してこず渋々逃げる形に。
そのため前半61.9という過去10年でもっとも遅い入り。(稍重というのもありましたがそれでも遅い)
馬群は詰まった形でレースは進み、リバティアイランドが4角先頭という形。京都2000mらしく各馬の立ち回りも着順に影響したレースに。
1~3着馬の評価
1着 ◎リバティアイランド…想像できないプレッシャーの中での王者の競馬
断然人気だったがスタート次第では難しいレースにもなったかも知れないコース形態。それだけに無事スタートを切れて中団につけれたのが良かった。
道中は外にソレイユヴィータが入る形で馬群の中で我慢の競馬。1000mあたりでこの隊列が崩れ外の進路が開いたのが最大の勝機で、ここで包まれる心配がなくなったのが大きい。
後は3角4角でしっかり外を回しながら後は押し切るだけという形。ちなみに上がり3Fは33.6。
1.1倍というプレッシャーを考えれば、川田騎手も普通に走らせるというのも想像以上に大変だったと思います。まさに1番人気という王者の競馬で、着差こそ1馬身で2着馬の脚に目が行きがちですが、やはり最も評価するべきなのはこの馬!
文句なしの3冠牝馬です。古馬でも即通用するポテンシャルと言えます。
2着 △マスクトディーヴァ…京都2000でも見せた圧巻の脚
ちょっと度肝を抜かれた人も多かったのではないかという競馬を見せてくれたのは2着のこの馬。
馬群はある程度詰まっていたとはいえこのペースでの後方4番手。コーナーワークにやや難があるので今回は外に馬がいたので振られたという感じではなく窮屈になったという感じ。ちょっとこの辺りでスムーズさを欠いた。
勝負が決し気味のところから圧巻の脚で1馬身差までに詰め寄りました。最後の3Fの脚は33.5で上がり最速。残り1Fで見るならリバティより速い脚を使っていました。
京都内回りでどうなんだという事でやや評価を下げましたが、(実際ややそれでやや苦労している面もありそうだったが)それを差し引いてもあまりある強さ。もう少し流れていればどうなっていたんだろうと妄想してしまうような走りでした。
自分も含め、前走が鮮やか過ぎたため3番人気とは言え少々疑われていたように思います。評価を修正しなければいけないパフォーマンスでした。
リバティアイランドがJCに回るなら、エリザベス女王杯は外回りに変わるし最有力ではないかと思う。東京なんかの広いコースでもどんなレースをするのか見てみたくなりました。
3着 △ハーパー…ルメール騎手の完璧なエスコート
3冠レースで4着、2着、3着で堅実なイメ―ジがますます固まりました。
3着以降の争いについては、実力もあるが立ち回りの上手さが顕著に出たように思う。
ペースを考えれば3番手の位置取りも最高、内からロスなく脚を延ばした直線も最高でルメール騎手の完璧なエスコートが光りました。
勝負所でちょっと置いていかれて後からじりじり伸びてくるのでこの辺りが善戦マンで終わらないための課題になってくると思います。それでも一気にリバティアイランドに掃除された先行勢の中では健闘が目立った。
その他の注目馬
4着 ▲ドゥーラ…よく頑張っている
やって欲しいレースはしてくれたかなと思います。スタートも上手く決めてくれました。
中団内で脚を溜めて、リバティアイランドが動き出し他当たりでのスパート。事前予想では追い出しタイミングも含め騎手に要求される注文は多いと心配していましたが、ほとんどクリアしていたのではないかと思います。
クイーンSで見せた上がっていくときの反応の良さが欲しかったが、スローという事もあり他の馬も似たような脚を見せていたため、直線入り口で思いのほか順位を上げれなかったのが痛かったです。
5着 ▲モリアーナ…他馬が横に広がる中のイン狙いは流石
どうしても賛否両論のある騎乗が多い横山典弘騎手ですが、今回に関しては流石という他ない騎乗。(斜行はいただけないが…)
中団やや後方の内で脚をじっくり溜めていたのも良かったし、勝負所でレースが動いてコーナーでばらけた時にもしっかり内からワンチャンス狙っていた。
G2G3ならこれで上手く掬って勝つという感じなのですが、ちょっと今日は上位陣が強かった。
馬場もこなしているとは言え、もう少しいい馬場で走らせてあげたいし、今日のような緩いペースだと前回ほどの良さは発揮できなかった。
リバティアイランドが先行勢を掃除した後に漁夫の利で2着、3着という予想自体はそこまで見当外れでもなかったのかなと思っています。
9着 ▲ヒップホップソウル…リズム悪くやりたい競馬は出来なかった
レース後コメントにもあったように、リキんでいましたね。
7枠15番というのもあり、ペースも流れずでとにかく苦労していた印象。今回はレースに参加できなかったような競馬になったが、展開面で有利そうならまた狙ってみたいです。
レース総括
- 史上7頭目の牝馬3冠馬誕生
- 前半61.9は過去10年で最も遅い流れ
- リバティアイランドは想像を絶するプレッシャーの中早めに押し切る王者の競馬
- マスクトディーヴァのパフォーマンスはローズS並で本物、評価要修正
- 3着以下は展開で着順が変わりそうな印象
最後まで読んでくださりありがとうございました!
以下のバナーを応援クリックして頂けると嬉しいです!
来週は菊花賞!いつもは強い馬が天皇賞秋に回りがちですが、今年はダービー馬と皐月賞馬が激突で目が離せません。