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【2023秋華賞】史上7頭目の牝馬3冠なるか?リバティアイランドに対抗できる馬は?【レース予想】

2023年秋華賞 レース予想

今年の秋華賞はリバティアイランドの史上7頭目の牝馬3冠に大きな注目が集まるレースです。絶対的な評価を既に得ている馬ですが、「他に対抗できる馬はいるのか?」今回はそのあたりを中心にレースを予想していきます。

Keibit

去年はスターズオンアースが3冠に挑戦しましたが惜しくも3着で達成ならずでした。

目次

秋華賞の過去10年のデータと傾向

秋華賞の過去10年の1~3着馬を見てみましょう。

着順馬名通過順ペース
22年

阪神
1着7スタニングローズ3-5-5-41:58.6
前半:59.7
後半:58.9
2着8ナミュール9-9-10-9
3着9スターズオンアース14-13-14-14
21年

阪神
1着12アカイトリノムスメ6-5-5-42:01.2
前半:61.2
後半:61.0
2着14ファインルージュ11-11-10-10
3着9アンドヴァラナウト4-5-5-6
20年
稍重
1着13デアリングタクト13-13-8-52:00.6
前半:59.4
後半:61.2
2着12マジックキャッスル11-11-11-13
3着8ソフトフルート18-18-18-12
19年
稍重
1着5クロノジェネシス6-7-5-51:59.9
前半:58.3
後半:61.6
2着8カレンブーケドール6-8-8-7
3着14シゲルピンクダイヤ14-14-14-11
18年
1着11アーモンドアイ11-11-11-121:58.5
前半:59.6
後半:58.9
2着13ミッキーチャーム1-1-1-1
3着2カンタービレ11-12-13-12
17年

1着14ディアドラ14-15-13-92:00.2
前半:59.1
後半:61.1
2着7リスグラシュー12-11-9-7
3着4モズカッチャン5-5-4-2
16年
1着7ヴィブロス9-9-8-81:58.6
前半:59.9
後半:58.7
2着3パールコード7-5-7-6
3着15カイザーバル7-5-5-5
15年
1着18ミッキークイーン8-8-8-61:56.9
前半:57.4
後半:59.5
2着9クイーンズリング12-13-14-14
3着6マキシマムドパリ5-6-5-3
14年
1着6ショウナンパンドラ9-9-9-51:57.0
前半:58.0
後半:59.0
2着4ヌーヴォレコルト11-11-11-10
3着12タガノエトワール10-10-10-8
13年
1着16メイショウマンボ11-11-8-81:58.6
前半:58.9
後半:59.7
2着1スマートレイアー17-17-16-14
3着13リラコサージュ10-10-11-11
秋華賞過去10年の1~3着馬の通過順位とタイム

コーナ4つの内回りだが内枠が良いというわけではない

成績勝率連対率複勝率
1枠0-1-1-130.00%6.67%13.33%
2枠0-2-1-120.00%13.33%20.00%
3枠2-0-1-1511.11%11.11%16.67%
4枠1-2-1-126.25%18.75%25.00%
5枠0-1-0-150.00%6.25%6.25%
6枠1-1-1-136.25%12.50%18.75%
7枠2-1-3-178.70%13.04%26.09%
8枠2-0-0-228.33%8.33%8.33%
秋華賞過去8年(13~20年)の枠順別の勝率、連対率、複勝率

枠順で見ると、「3枠」「4枠」「7枠」あたりは好成績を残しており、「5枠」の成績の悪さが目立ちますが、ほぼ満遍なく来ていると言ってもいいでしょう。

注目すべき点としては、「内枠の成績がいいわけでもなく外枠の成績が悪いわけでもない」という点です。

むしろ勝率でみると「7枠」「8枠」は上位です。

ロスなく立ち回るに越したことはないコースですが、内で揉まれたり包まれるリスクもあるため、実力馬は外枠から不利なく運んだほうが安全です。

どうしても内枠に好印象を抱きがちなコースではありますが先入観なしに見たいところですね。

脚質は差しが断然!前傾ラップで先行勢が苦戦

京都芝2000mはコーナーが4つの内回りコースという事で、「逃げ・先行」に目が行きがちだが秋華賞では「差し」が決まりやすい傾向にあります。

21・22年が阪神開催だったため今回は13~20年までの過去8年の1~3着馬の脚質を見てみると、

  • 逃げ(0-1-0-7)
  • 先行(0-0-2-23)
  • 差し(8-5-5-51)
  • 追込(0-2-1-36)

差しが過去8年で8勝と100%勝利しています。(クロノジェネシスは中団前目で先行に近い位置ですが)

これは前半の方がペースが早く、後半に失速しやすい前傾ラップが多いことが理由に挙げられます。過去8年で6年が前傾ラップとなっています。

向こう正面であまりペースが緩まず淀みのない流れになるのが秋華賞の特徴です。とはいえ内回りで直線は328.4m短いため、後方一気も決まりにくく差しに良績が集中すると考えられます。

レース予想

レース予想

◎リバティアイランド・・・相手関係よりコースとの勝負

桜花賞はイン有利のトラックバイアスで、不可能に近い位置から上がり最速の32.9の脚で差し切り勝ち。

オークスは2着に1.0秒差をつける6馬身差の圧勝。持続力勝負になったレースのラスト3ハロンを12.0 – 11.6 – 11.5の加速ラップで締めるという圧巻のパフォーマンス。最後流し気味でこれなのだからたまらない。

いわゆる怪物級の馬でJCでも勝ち負けを十分意識できる馬。同世代の牝馬同士だと逆らいにくく3冠の可能性はかなり高い。

3冠ならずのケースがあるとすれば…

今更良いところを上げてもキリがないので、3冠ならずのケースについて考えてみる。

負ける可能性でまず考えられるのが馬群に包まれて脚を余してしまう場合。つまり実力が出せないケースです。

毎日王冠のシュネルマイスターは記憶に新しいところ。またこの馬自身も目標が先にあったとはいえアルテミスSはそれで取りこぼしている。他にも去年のスターズオンアースは馬群を捌ききれず3冠を阻止されている。阪神内回り程極端ではないが京都2000mも実力馬にとっては避けたいコース。

オークスではすんなり好位につけれたが、休み明けの桜花賞では馬に行く気があまりなく後方からになっている。今回3枠6番でやや内寄りではあるので、スタートが決まらなかった場合にもたつくリスクはある。逆にすんなり好位につけられれば絶好枠というような枠順。

後はシンプルにリバティアイランド以上の強い馬がいたというパターン。

これに関しては春のクラシック組とは完全に勝負付けは済んでいると考えています。あとは未対戦組でワンチャンスありそうなのはマスクトディーヴァですが、これに関しては後述しますが難しいと考えています。

Keibit

今回は残り2枠で争えそうな馬で考えます。というかここが非常に難しいレースですね。

▲ヒップホップソウル・・・機動力で出し抜いてワンチャンス

最初に考えたいのは相性のいい紫苑S組。重賞に格上げされた2016年からの成績は【3-4-0-26】。主役級が選択しやすいオークス直行組に次いでの優秀な成績。

前走のレース内容自体も早めのペースの中先行抜け出してしぶとい2着。オークスでも一瞬見せたようにゴーサインが出た時の一瞬の脚が中山で活きた。

京都2000mというコースは機動力に重きを置きたいし、そういう意味では真っ先に候補に挙がる1頭。直線も中山と同様に短いし、4コーナーから直線で出し抜けする感じで先頭に立って粘りこみたい。

後はリバティとの力関係だが、オークスでは申し分ないレースをしていてあの差だし、実力で逆転は考えにくい。勝負所でリバティアイランドがもたついてくれれば2着候補としては有力。大きくもたつくようならワンチャンスある。

一方早い段階でリバティに掃除されるような展開だと崩れる危険性がある。

秋華賞は淀みのない流れになりやすいため、序中盤で前を深追いしすぎないことが1つポイントになりそう。

雨予報も土日は雨予報も出ており、キタサンブラック産駒のこの馬にとってはプラスに働きそう。枠順に関しては7枠15番で器用に立ち回れるこの馬にとってはあまり嬉しくない枠を引いてしまった。

▲ドゥーラ・・・前走のような競馬は合うがスタートはまだ不安

クイーンSは51キロという事もあったが上位がロスなく立ち回ったのに対して、こちらは1番人気らしく外から捲っていっての完勝。

心配だった馬体重も戻っているとのことで、出遅れながらもオークス上位にきたこの馬は当然期待できる。

京都内回りということで3枠5番のアドバンテージを活かしたい。内で上手くためつつ前走のようにロングスパート気味の差しで長所を生かしたい。

一方前走のようにスタートを決めてくれるかという不安はまだ残る。スタンド前発走というのが少々怖いし、もし出遅れた場合は3枠5番のアドバンテージは消滅する。

仕掛けのタイミングといい、正直騎手に要求する注文は高めにはなってしまう。

道悪の経験はないがドゥラメンテ産駒ということでマイナスに考えなくても良さそう。

▲モリアーナ・・・前がかりの競馬なら展開利が見込める

こちらもヒップホップソウル同様相性のいい紫苑S組。前走狭い間を割ってきたように小回りの適正は十分。

ポジションはリバティアイランドよりは後ろになりそう。それで差し切れるとはとても思えないが2、3着争いに限ればむしろチャンスがある。

「リバティを負かすなら前で…」という意識の馬が増えて前がかりのレースになれば浮上する。例えばコナコーストやヒップホップソウル、ドゥーラらが仕掛けを急ぎ過ぎた場合。

またリバティが好位から早めに前を潰しにかかる展開でも漁夫の利の2着、3着が狙える。

秋華賞はHペース傾向にあるし展開利が見込める1頭。コンクシェル、ソレイユヴィータあたりが淀みなくいく可能性は高い。もちろん横山典弘騎手という事で後ろすぎるリスクがあるが、まあそこは承知で買うしかないですね。

中団で進めた場合は4枠8番の枠は活きてきそうだが、後方寄りならどっちでもというところ。また前回稍重でも結果を出している通り馬場はある程度融通が利きそうです。

△ハーパー・・・安定感あるが小回りでどうか

△からは実力はあるが、京都2000mで割り引きたい馬をチョイスしました。

ルメール騎手のちょっとお手上げな感じの会見が話題になったが、桜花賞とオークスから見るとまあ正直だなという印象。

1枠2番でとにかくロスのない競馬をして、後は春からの成長に期待という所で非常にシンプル。結果が出ているオークスぶっつけ組で、実力もある程度保障されているという事もあり、2着3着の紐として買っておきたい。

ただ桜花賞4着で距離が伸びていいと言ったオークスで2着。そのオークスでもエンジンがかかるまでに時間がかかったように、忙しい京都2000mよりは東京2400mの方が良さそうなタイプに見える。

そのあたりをルメール騎手がどれくらいカバーするかにもかかっている。なんとかしてしまう可能性も十分で、他の有力馬と比較すると騎手の信頼感は厚い。

△マスクトディーヴァ・・・未対戦の魅力あるが前走より難しい条件

ローズSではHペースの中、中団でからの追走で終いもしっかり伸ばして1:43.0という強烈なレコード勝ち。

33.2という末脚や鞍上がまだ余力があったというコメントも考えれば、未対戦のこの馬が打倒リバティアイランド筆頭に挙げられて当然ではある。

ただこのレースのレースレベルを額面通りに受け取っていいかは一考の余地がある。

まずこのレースで上がり33秒前半の脚を使えた馬はこの馬含め3頭。33秒台後半なら更に2頭。後方から脚を伸ばした2着ブレイディヴェーグは32.9。ちなみに33.9の脚で7着だったラファドラは次走2勝クラスで7着。

だからと言って1、2着が弱いという事は考えにくいが、速いタイムが連発していた週だったのでインパクトには惑わされないようにしたい。

また桜花賞当日の忘れな草賞で、リバティアイランドと同じく外を回したこの馬は直線伸びきれずに7着。レースこそ違えど同じ日に不利を覆して差し切った馬と比較してしまうと、負かすまでのイメージはどうしても湧かない。

唯一敗れた忘れな草賞が内回りだったように、4コーナーで膨らむ課題が残るこの馬にとって京都2000mは割り引く必要がありそう。それらを考えるとあくまで2~3着候補の1頭と考えるのが自然ではないかと思う。

枠順に関しては4枠7番ですぐ内のリバティアイランドを見ながらレースを進める絶好枠。岩田望来騎手が押し込めたりするような狡猾なイメージはまだないが、なにか一工夫できる並びではある。

道悪は普通にこなしているが前走を見てしまうと良馬場が良さそう。

秋華賞暫定予想(土曜夜時点)

後は悩んでいるところを挙げるならラヴェル。京都内回りというタイプとは思えないが一気の人気落ちで悩ましい。

前日オッズも出たばかりで買い目についてはまだ検討中だが、現在のところ3連単にするか、◎ー▲▲▲の馬連で一応考えています。

まずは明日の雨の影響をよく見て、どれだけ残るかにも注視したいですね。

最終的な印、買い目は日曜のお昼ごろまでには出したいです。

◎リバティアイランド

▲ヒップホップソウル
▲ドゥーラ
▲モリアーナ

△ハーパー
△マスクトディーヴァ

想定ペース…ミドル寄りのハイ

秋華賞最終予想(日曜11:37更新)

京都は前日雨の影響で現在重馬場。最終的には稍重くらいでのレースになりそう。

買い目は◎1着固定の3連単と◎ー▲▲▲の馬連で。このオッズ差なら馬単にする意味はあまりなさそうで。

先日の府中牝馬Sでは残念ながらストーリアが予後不良となってしまいました。今日は何事もなくレースが終わる事を祈りながら3冠馬の誕生を期待します。

◎リバティアイランド

▲ヒップホップソウル
▲ドゥーラ
▲モリアーナ

△ハーパー
△マスクトディーヴァ

3連単1着固定 ◎→▲▲▲△△
馬連     ◎ー▲▲▲

想定ペース…ミドル寄りのハイ

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