今年最後のG1レースは紅一点のレガレイラが後方からもの凄い脚を繰り出しての差し切り勝ち。
これでレガレイラは牝馬史上初の牡馬混合2歳G1の勝利。
ここでは2023年ホープフルSのレース回顧をしていきます。次走の参考になれば幸いです。
レース予想結果
着順 | 枠 | 印 | 馬名 | 重量 | 騎手 | タイム | 通過順位 | 上がり | 人気 |
1 | 13 | ◎ | レガレイラ | 55.0 | C.ルメール | 2:00.2 | 14-14-11-10 | 35.0 | 1 |
2 | 6 | △ | シンエンペラー | 56.0 | B.ムルザバエフ | 3/4 | 3-4-3-2 | 35.7 | 2 |
3 | 5 | サンライズジパング | 56.0 | 菅原明良 | 2 | 3-4-5-5 | 35.9 | 13 |
馬券は◎△の馬連が的中も儲けが少ない組み合わせでの決着。
2歳戦の難解なレースだっただけにもう少し配当がついて欲しかったところですね…
ゴンバデカーブースの直前回避もあってこの組み合わせに人気が集中してしまった感じ。
◎レガレイラ
〇ミスタージーティー
▲シリウスコルト
△ショウナンラプンタ
△シンエンペラー
×ウインマクシマム
×ヴェロキラプトル
馬連:◎ー〇▲△△××
馬連:〇▲
単勝:▲
想定ペース:スロー
的中! 馬連:530円
レース展開
ヴェロキラプトルが一応ハナもアンモシエラがほぼ並びかけるような位置での2番手。
これにより前半60.0後半60.2でほぼフラットなペース。想定したような緩やかな流れにはならず勝ち時計の2:00.2は過去10年で最も早い走破タイム。
先週よりかは幾分ましだったが例年にない綺麗な馬場状態だったことも好時計の要因。
スピードを要求される馬場ではあったが、2着馬は欧州血統の馬が、3着にはダート実績のある馬が入ったようにスタミナ寄りの馬も来ている。
結果的に総合力の問われるレースだったとみてよさそう。
上位入線馬の見解
1着 ◎レガレイラ
レガレイラは想像以上の強さだった。心配していたスタートだが不安が的中して後方から。
このレース4コーナーで外に振られる馬が多くて後方のレガレイラにとってはかなり難しい判断を迫られた。
レースを見直してもらえばわかるのだが、4コーナーで外から手ごたえに任せて抜こうとせずに一旦待ってから直線で外に持ち出している。もちろん馬の手ごたえが良いからできる芸当だが、中山の短い直線を考えればここで待てたのはルメール騎手らしい冷静な判断。
この時期にしてはスピード馬場だったのも良かったが、それにしても直線の伸びは素晴らしかった。ゲートは課題として残ったが、クリアできればより楽に競馬ができる。
今後は牝馬ながら皐月賞に参戦する可能性が高いみたいですね。(同厩舎のチェルヴィニアとの兼ね合いもあるのかな)今日の走りを見ればその他の牡馬強豪相手にも通用する可能性は高そう。
牝馬ながら早くもこの距離から使っていくローテションはクラシック路線で今後活きてきそうですね。
2着 △シンエンペラー
スピード馬場で若干評価を下げたのですがこの馬も強いですね。
内枠だったこともあるが内の3番手をスッと取れていて競馬が上手な馬だなと思いました。若干前が苦しい流れでもあったし早々に抜け出して、ソラを使ったこともあって、よりキレ味のある馬に差し切られてしまった。
持ち前のスタミナを活かしきるいいレースができたように思う。
元々海外の大レースを見越していた馬なので今後のローテがちょっとわからないが、日本のスピード馬場でも勝負になっているしよりタフな条件でさらに浮上する可能性もある。
どのレースに使うのかも含めて楽しみな1頭。
3着 サンライズジパング
13番人気であっと言わせたのはこの馬。
ダート路線でフォーエバーヤングの2着もあるようにパワー型スタミナ型の馬だがそれを活かすような積極的な乗り方。
直線坂で他が苦しくなるとこでグイっと伸びたが、最後シンエンペラーが寄ってきて進路が狭くなったのはかわいそうだった。もう少し馬場も荒れていれば更に上の着順も狙えそうな雰囲気だった。
ホープフルステークスは去年のドゥラエレーデもだが、ダート適性のあるパワー型の馬にワンチャンスあるのが周知の事実になってきている。
来年以降もこの手の馬が穴になるのは覚えておきたいですね。
その他注目馬の見解
5着 〇ミスタージーティー
1戦1勝大外枠ながら5着まで食い込んできた。ただレースを見返せばそれ以上の結果が狙えたかもという内容。
スタートで外によれたのもあって後方から。4コーナーでは多くの馬が外に振られたのもあって、最短距離の内を狙うという選択自体は悪くなかったように思う。結果的に2度ほど大きく詰まってしまい万事休す。
直線上手く進路を見つけていれば上位入線馬にも迫れていたのではと思わせただけに陣営も悔しいと思う。
今後は広いコースで思いっきり走るところを見てみたい馬。かなり走れることはもはや疑いようがない。
正直対抗に推していたのもあってここは馬券としてものにしたかったです。次回からは流石に7番人気では買えないと思うので…
7着 △ショウナンラプンタ
失礼ながらもっと沈んでいたのではないかと思っていたので結果をみて驚きました。それくらい今日のレースは良くなかった。
課題だったスタートは練習の成果で上手くクリアしたが、最初のポジションを取ろうとした段階で大きくかかってしまた。
前に壁が作れたらよかったが、隊列的に無理でハナ争いにまで行ってしまいそうな勢い。4コーナーでも上手く曲がりきれずに大きく外に膨らんだ。
ポテンシャルは買っている馬だが現状課題が山積み。ひとつづつでもクリアしていくしかない。
レース総括
- 馬場状態は例年よりも良好。勝ち時計の2:00.2は過去10で1位
- 淀みのないペースで総合力が問われる展開
- レガレイラは4コーナーで上手く待てた事がファインプレー。直線の伸びは素晴らしい。
- シンエンペラーは直線1頭だけになったこと以外は完璧な立ち回り。よりタフな条件で更に期待
- サンライズジパングのようなダート向きのパワー馬に今後も注意のレース
- ミスタージーティーは直線詰まった。実力はトップレベル証明。
- ショウナンラプンタはポテンシャル高いがクリアすべき課題多し。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
2023年の中央競馬もこれで最後。
今年は素晴らしいレースが本当に多くて勝った人も負けた人も大いに楽しめたのではないかと思います。
来年もKeibit(ケイビット)をよろしくお願いいたします。