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【2024大阪杯】完成の域に近づいた素質馬が中距離王者の頂点狙う!【レース予想】

大阪杯2024 レース予想

今週は春の古馬中距離王者を決めるG1「大阪杯」。

この時期はドバイを目標とする馬が多いながらも、タスティエーラ、ソールオリエンス、べラジオオペラの4歳世代の主力級の参戦をはじめ、ローシャムパークジオグリフ、プラダリアといった最強世代と言われる5歳も集まり、馬券的にも非常に楽しみなレースになりました。

ここでは2024年の大阪杯のレース予想をしていきます。

Keibit

23年はジャックドールが逃げ切り念願の初G1制覇。ハナ差の2着にはスターズオンアースと非常に見応えのある1戦でした。

目次

大阪杯過去7年の傾向

まずは大阪杯がG1に昇格してからの2017年~2023年までの過去7年の成績から傾向を探っていきましょう。

着順馬名性齢通過順位
23年1着9ジャックドール牡51-1-1-1
2着11スターズオンアース牝412-12-11-9
3着13ダノンザキッド牡54-4-4-3
22年1着8ポタジェ牡55-5-5-4
2着14レイパパレ牝53-3-3-3
3着9アリーヴォ牡412-10-9-6
21年1着8レイパパレ牝41-1-1-1
2着1モズベッロ牡510-10-9-5
3着7コントレイル牡49-9-6-2
20年1着5ラッキーライラック牝53-3-3-5
2着12クロノジェネシス牝43-3-3-3
3着8ダノンキングリー牡41-1-1-1
19年1着3アルアイン牡54-3-4-4
2着6キセキ牡52-2-2-2
3着2ワグネリアン牡47-7-8-8
18年1着15スワーヴリチャード牡415-15-1-1
2着5ペルシアンナイト牡411-10-9-9
3着8アルアイン牡45-5-5-5
17年1着5キタサンブラック牡54-3-3-2
2着4ステファノス牡65-5-4-4
3着13ヤマカツエース牡510-10-9-7
大阪杯過去7年の1~3着馬の枠順・性齢・通過順位

勝ち馬の4コーナー通過順位は全て5番手以内

大阪杯は直線が短く小回りな阪神内回りコース。そのため「逃げ・先行」が非常に有利なのが大きな特徴です。

これはコーナーの通過順から見ても明らかで、過去7年の勝ち馬の4コーナー通過順位は全て5番手以内という極端な結果になっています。

実力上位のスターズオンアースが後方からの競馬になって差し損ねたり、人気薄のダノンザキッドやポタジェ、アルアインなどの人気薄も前目の位置から波乱を演出しています。

年齢では4歳より5歳が優勢!牝馬が出てくれば要注目

成績勝率連対率3着以内
4歳2-3-5-226.25%17.02%23.40%
5歳5-3-2-2813.16%21.05%26.32%
6歳以上0-1-0-300.00%3.33%3.33%
過去7年の年齢別成績
成績勝率連対率3着以内
牡馬・セン馬5-4-7-735.62%10.11%17.98%
牝馬2-3-0-716.67%41.67%41.67%
過去7年の性別別成績

大阪杯では5歳が過去7年で5勝と大活躍している。よりフレッシュな4歳が優勢な重賞も多い中でこのデータは頭に留めておきたい。

一方で高齢馬の活躍はかなり厳しく17年の6歳ステファノスの2着があるのみ。

また、牝馬は1着2回2着3回と出走頭数を考えればかなり健闘している。古馬トップレベルの中長距離に牝馬が参戦してくるのは距離適性もあるが、ある程度好走の算段があってのことだと考える。

24年大阪杯の5歳馬・牝馬

5歳馬
ローシャムパーク・スタニングローズ・ジオグリフ・プラダリア・キラーアビティ・ルージュエヴァイユ・エピファニー・リカンカブール


牝馬
ミッキーゴージャス・スタニングローズ・ハーパー・ルージュエヴァイユ


5歳馬かつ牝馬
スタニングローズ・ルージュエヴァイユ

内枠有利な阪神芝2000mだがG1大阪杯の「1枠・2枠」は苦戦傾向

過去7年での枠順別の成績は以下の通り。

成績勝率連対率3着内
1枠0-1-0-90.00%10.00%10.00%
2枠0-0-1-90.00%0.00%10.00%
3枠1-2-1-97.69%23.08%30.77%
4枠2-1-1-915.38%23.07%30.77%
5枠2-0-2-1014.29%14.29%28.57%
6枠1-1-1-117.14%14.29%21.43%
7枠0-1-1-140.00%6.25%12.50%
8枠1-1-1-117.14%14.29%21.43%
過去7年の枠順別成績

基本的に阪神芝内回りコースは内枠が有利なコースですが、大阪杯では「1枠・2枠」は過去7年で0勝と苦戦中。

しかも大阪杯はBコース替わりとなるため、内側の芝はまだ綺麗で少々意外な結果と言えます。

これは前目のポジションが有利なのは皆がわかっているので、差し馬や先手を取り損ねた先行馬などが内枠だった場合馬群に押し込まれやすいと考えられます。

「1枠・2枠」で馬券内になったのは、雨の重馬場だった時の21年モズベッロの2着、内枠ピッタリを回って直線前がぽっかりと空いた19年ワグネリアンの3着の2回のみ。

ただスタートが良い逃げ先行馬にとっては有利に運べる枠ではあるのは間違いないので、「上手くポジションを取れれば絶好枠、取り損ねればピンチな枠」という認識になるかと思います。

24年大阪杯の1枠2枠の馬

1枠1番:ミッキーゴージャス
1枠2番:ローシャムパーク
2枠3番:タスティエーラ
2枠4番:ハヤヤッコ

Keibit

今年はこの内枠に上位人気馬が入ったので難しさが増していますね。

有力馬ピックアップ

有力馬ピックアップ

◎ローシャムパーク

通算成績は【6-2-1-2】で掲示板は外したのは香港Cのみという堅実な競馬が魅力。また堅実とは言っても6勝しているようにいわゆる善戦マンとは違い、きちんと勝ち切っている点も評価できる。

重賞勝ち馬を多数出した22年セントライト記念で3着(1着ガイアフォース2着アスクビクターモア)。その後も順調に力をつけ、23年オールカマーではハイレベルメンバー相手に完勝しG1も本格的に視野に入ってきた。

他にもむらさき賞では瞬発力勝負で、函館記念では道悪のタフな馬場での勝利と競馬の上手さと地力の高さは随所で伺える。

一方で枠順は1枠2番とやや極端な枠に入った。差しから先行まで展開に合った競馬ができる馬だが、前走出遅れているだけにちょっとリスキーな枠という印象。

スタートが決まって上手く前目につける事ができれば絶好の枠となるのでそこに期待。

〇タスティエーラ

皐月賞2着→ダービー1着→菊花賞2着とほぼ文句のつけようのない成績。

初の古馬戦となった有馬記念では直線先に前に入られてしまっての6着。上位との機動力の差が出てしまった。

この6着をどうみるかは人によって意見が分かれそう。今年に入って一層4歳世代の実力自体が怪しまれているが、事この有馬記念に関してはメンバーレベルを考えれば、不利があっての0.6差の6着は悲観するほどの内容ではない。

また今回有馬記念の1着~5着馬は丸々いないというのも事実。

この馬もローシャムパーク同様内枠に入ったので、上手く直線伸びてこれる位置につけれるのかが不安要素になってくる。

菊花賞は中団からの競馬でモレイラ騎手が一瞬の判断で馬群を上手く割ってきたが、もう少し楽なレースをしたいのが本音。

有馬記念ではムーア騎手がスタート後ある程度促しての9番手、エンジンがかかるまで手間取っておりここが懸念点。これは一気に増えた体重も影響も多少はありそう。今回も増えているようなら以前より更に馬力型に寄ったとみてもいいかもしれない。

▲ハーパー

この馬に関しては地力より安定した先行脚質を評価した。

川田騎手やルメール騎手が主に乗っていたのが大きいが、G1では毎回勝ちを狙えるポジションにいる。

有馬記念は9着と順当に強い馬達には負けておりワンパンチ決め手が足りないのは事実だが、3歳牝馬で秋華賞→エリザベス女王杯→有馬記念のG1③連戦はローテ的にも相当頑張っている。

また、実力勝負が覆りやすいのが内回りの大阪杯。

もちろんエリザベス女王杯でも古馬相手に3着と好走しているように、実力も馬鹿にはできない。雑な考えだがもしリバティアイランドがいなければ、桜花賞3着→オークス1着→秋華賞2着とここでも胸を張れる実績。

傾向でも述べたように牝馬が活躍しやすい大阪杯。馬券内に来ても驚きはない1頭で年齢的にも成長が期待できる。

大阪杯レース予想

レース予想
エスキース

今回悩んだのが◎〇の印の順番。正直ここに関しては今でも悩んでいます。
どちらがいい位置にいるのかスタート次第なところがありますね。
ペースは逃げ馬不在ですが混戦模様で色気を持っている馬が多いのでそこまで遅くはならないかなと思っています。

◎ローシャムパーク
〇タスティエーラ
▲ハーパー
△べラジオオペラ
△ソールオリエンス
△プラダリア

馬連:◎ー〇▲△△△
馬連orワイド(当日のオッズを見て):〇▲

想定ペース:ミドルペース

Keibit

最後まで読んでくださりありがとうございました!

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