今週はサマー2000シリーズ第4戦の「札幌記念」。
秋の中長距離G1を目指す馬が、間隔をとったローテとして選択することも多くG1級のメンバーが集まる事もあるこのレース。
今年も現役中・長距離カテゴリのトップクラスのプログノーシスとシャフリヤールが参戦し、レベルの高いレースになりそうです。
ここでは2024年の札幌記念のレース予想をしていきます。
2023年は超豪華メンバーが集まりましたが、蓋を開けてみればプログノーシスが4馬身差の圧勝。直線一気の競馬だけではないというところを見せつけました
2024年札幌記念のコース形態
札幌芝2000mのポイント
- 1コーナーまでの距離が385mと余裕があり、ペースは落ち着きやすい
- 最初から最後まで完全な平坦なコース
- コーナー半径は大きく緩やかで小回り適正は求められない
- 直線は266.1mとかなり短め
- 洋芝で時計はかかりやすいが函館ほどタフではない
より詳しい札幌芝2000mの特徴は以下の記事で解説しているのでよければ参考にしてみて下さい。
札幌記念過去10年のデータと傾向
以下は過去10年の札幌記念の1~3着馬の前走・前走着順です。
年 | 着順 | 馬名 | 前走 | 前着順 |
---|---|---|---|---|
2023年 | 1着 | プログノーシス | QE2世C | 2着 |
2着 | トップナイフ | 東京優駿 | 14着 | |
3着 | ソーヴァリアント | 鳴尾記念 | 12着 | |
2022年 | 1着 | ジャックドール | 大阪杯 | 5着 |
2着 | パンサラッサ | 宝塚記念 | 8着 | |
3着 | ウインマリリン | 宝塚記念 | 7着 | |
1着 | ソダシ | オークス | 8着 | |
2着 | ラヴズオンリーユー | QE2世C | 1着 | |
3着 | ペルシアンナイト | 鳴尾記念 | 4着 | |
2020年 | 1着 | ノームコア | 安田記念 | 4着 |
2着 | ペルシアンナイト | 宝塚記念 | 15着 | |
3着 | ラッキーライラック | 宝塚記念 | 6着 | |
2019年 | 1着 | ブラストワンピース | 目黒記念 | 8着 |
2着 | サングレーザー | 安田記念 | 5着 | |
3着 | フィエールマン | 天皇賞春 | 1着 | |
2018年 | 1着 | サングレーザー | 安田記念 | 5着 |
2着 | マカヒキ | ジャパンC | 4着 | |
3着 | モズカッチャン | ドバイSC | 6着 | |
2017年 | 1着 | サクラアンプルール | 函館記念 | 9着 |
2着 | ナリタハリケーン | 函館記念 | 7着 | |
3着 | ヤマカツエース | 大阪杯 | 3着 | |
2016年 | 1着 | ネオリアリズム | 函館記念 | 6着 |
2着 | モーリス | 安田記念 | 2着 | |
3着 | レインボーライン | 東京優駿 | 8着 | |
2015年 | 1着 | ディサイファ | エプソムC | 3着 |
2着 | ヒットザターゲット | 目黒記念 | 1着 | |
3着 | ダービーフィズ | 函館記念 | 1着 | |
2014年 | 1着 | ハープスター | 優駿牝馬 | 2着 |
2着 | ゴールドシップ | 宝塚記念 | 1着 | |
3着 | ホエールキャプチャ | 安田記念 | 2着 |
ハイレベルメンバーで前走G1組の信頼感が高い
成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
G1 | 6-8-7-26 | 12.77% | 29.79% | 44.68% |
G2 | 1-1-0-7 | 11.11% | 22.22% | 22.22% |
G3 | 3-1-3-51 | 5.17% | 6.90% | 12.69% |
OP・条件戦 | 0-0-0-18 | 0.00% | 0.00% | 0.00% |
札幌記念はG1級のメンバーが揃う事が多く、前走G1組の信頼感の高いレースになります。
前走G1出走馬は過去10年で【6-8-7-26】と勝率、連対率、3着内率全てでトップになっています。G1は海外G1からマイルの安田記念からの好走も多く多岐に渡ります。
出走頭数自体は少なめでデータとしての信頼性は高くありませんがG2も好走率は高めで、勢いより格を重視したいレースになります。
続いて前走着順ですが、意外にも凡走からの巻き返しも多く、ハイレベルのG1なら大きく負けていてもそこまでマイナス材料になっていない。
重賞以外からの参戦は【0-0-0-18】と全く通用しておらず壁の高いレースになっています。
2024年札幌記念の前走G1組
・シャフリヤール ドバイシーマC2着
・プログノーシス QE2世C2着
・ノースブリッジ QE2世C3着
・ジオグリフ 安田記念6着
・ステラヴェローチェ 安田記念9着
有力馬ピックアップ
◎プログノーシス
プログノーシスは前半こそのんびりとした競馬だが、その末脚は確実で11戦中9戦で上がり最速、残り2戦も上がり2位をマークしている。(上がり不明の香港を除く)
去年のこのレースを捲り気味に上がっていき4馬身差の圧勝。雨の影響で着差がつきやすかったとはいえ歴代屈指のメンバーを相手にしなかった。未だにG1未勝利ではあるがG1級の能力があるのは誰もが認めるところ。
コーナー半径が大きい札幌のコースも動いていきやすい。
近走評価
2走前の金鯱賞は状態を疑問視されながらのレース。そのせいもあって昨年菊花賞を圧勝したドゥレッツァが1番人気だったが、蓋を開けてみれば5馬身差の圧勝。コース取りがかなり上手く行ったとはいえ強い内容だった。
前走QE2世Cは宿敵ロマンチックウォリアーとの3度目の戦い。スタートが相変わらず遅くて後方からの競馬を強いられる。残り1300m付近で一気にポジションを上げての直線だったがロマンチックウォリアーにねじ伏せられての2着。
こういう馬なので仕方ないが、向こうの競馬がより盤石だったというしかない。それでもクビ差という事を考えればやはりG1級の能力は持っていると言えそう。
川田騎手とのコンビで【7-1-1-1】
プログノーシスは川田騎手とのコンビで【7-1-1-1】と完璧に近い成績を収めている。超ハイレベルの天皇賞の3着、前が壁になった香港カップの5着と負けたレースもいい訳がつくものが多い
スタートが苦手な馬なので、後方からタイミングを見て上がっていく必要があるので、川田騎手のような技術のあるジョッキーはかなり心強い。ペースに応じた仕掛けに期待。
前日オッズで1.5倍の断然人気ですが、中距離G2のここでは無理に逆らうのは危険。
〇ボッケリーニ
とにかく安定感のある馬で以下はG2G3の成績です。
- G3(2-3-0-3)
- G2(1-5-1-1)
- G1(0-0-3)
中でもG2は通算6回走って連対率は7割以上、3着より下の着順になった事のは早仕掛けになった24年日経賞のみ。陣営のレース選びが上手いとはいえこの戦績は優秀。
レースにいっての柔軟性があり、先行~差しと流れにあった戦術がとれるのも安定した成績に1役買っている。反面決め手には欠けるため2着3着が多かったり、G1を勝ち切るには武器が足りないのが現状。
年が明けて既に8歳だが成績に陰りが見えない以上軽視は禁物。
2000mのスピード勝負では分が悪いが、プログノーシスが途中で捲っていって持久力勝負なればチャンスが出てきそうです。
連系では売れているとはいえ、6番人気は妙味がありそうです。
▲シャフリヤール
BCターフ3着、有馬記念5着、ドバイシーマクラシック2着とここにきて存在感を見せつけているシャフリヤール。
特にここ3戦ではこの馬の立ち回りの上手さと瞬発力を存分に発揮している。去年の大敗は持ち味が削がれる馬場は元より喉の疾患が原因で参考外。
普段G1ばかりのこの馬にとってはG2のここでは相手は比較的楽になる(一部上位馬を除く)。武豊騎手を配して、4枠からロスのない競馬が期待でき、好走確率は無難に高そう。
札幌記念レース予想
◎の馬単でも良さそうだが断然人気だけにオッズはかなり渋め。
今回は相手を絞って馬連2点、3連複1点でいこうと思います。
◎プログノーシス
〇ボッケリーニ
▲シャフリヤール
馬連 ◎-〇▲
3連複 ◎〇▲
想定ペース:スローからの4F勝負
最後まで読んでくださりありがとうございました!