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【2024菊花賞】成長遂げたアーバンシックが最後の一冠を奪取!【レース回顧】

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菊花賞2024 レース結果・回顧

2024年菊花賞は入れ替わりの激しいレースの中、冷静に立ち回った2番人気アーバンシックが最後の1冠をつかみ取りました。

ルメール騎手は秋華賞に引き続き早くも秋のG1競走2勝目と勢いに乗っています。

ここでは24年菊花賞のレース回顧をしていきます。次走の参考になれば幸いです。

目次

レース予想結果

レース予想結果
スクロールできます
着順枠番馬名重量騎手タイム通過順位上がり人気
113アーバンシック57.0C.ルメール3:04.18-8-5-335.62
216ヘデントール57.0戸崎圭太2 1/217-16-8-535.84
317アドマイヤテラ57.0武豊ハナ15-12-2-136.37
エスキース

馬券は◎ダノンデサイルが6着で残念ながらハズレ
立ち回りが明暗を分けると予想したのですが悪い意味で明暗を分けてしまった(笑)
そもそもメイショウタバル主導の縦長展開を予想していたので、そこからして読み切れませんでした。

◎ダノンデサイル
〇アーバンシック
▲コスモキュランダ
△ヘデントール
×ショウナンラプンタ

馬連:◎-〇▲△×
馬連:〇-▲

想定ペース:ややハイ
ハズレ…

レース展開

レース展開

12.6 – 12.0 – 12.4 13.012.011.712.412.712.312.6 – 12.611.9 – 12.0 – 11.8 – 12.1(3:04.1)良
スローペース

最初にハナを取ったエコロヴァルツが相当遅いラップだったので、力んでいたノーブルスカイ、メイショウタバル、ピースワンデュックあたりの馬が次々にハナを奪う展開に。

1000mごとに区切ると62.0-61.7-60.4というペースだが、1ハロンごとのラップタイムを見ると全くペースが安定しておらず先頭集団は見た目のペース以上に苦しい展開に。

去年のラップタイムを例に挙げると…

23年 菊花賞 
12.7 – 11.7 – 11.1 – 12.312.6 – 12.9 – 13.1 – 13.0 – 12.8 12.3 – 12.1 – 11.6 – 11.7 – 11.4 – 11.8(3:03.1)

このようにある程度隊列が定まってからは最後に余力を残すために中盤まとまって緩むのが通常。そういう意味で今回はかなり異質と言っていい流れだった。

また早々にバテて後退してくる馬がいたため、内寄りの進路で進めていた馬達はかなり難しいレースを強いられた。

結果後方待機で外からスムーズに進出できたアーバンシック、ヘデントール、アドマイヤテラがそのまま上位に。

全体のペースとしてはそこまで早くないが、中盤が緩まずタフな展開で、乱ペースに巻き込まれない位置取りや立ち回りが例年以上に求められた。

今回レースレベルの判断は正直難しいが、上位に来た馬達に長距離適性があるのは間違いなさそう。

上位入線馬の見解

上位入線馬

1着 〇アーバンシック

ルメール騎手はトップクラスに上手い騎手ですが、こと菊花賞になると更に鬼のような強さを発揮する。これで2015年にJRAの騎手免許を取得してからの京都の菊花賞は【4-1-1-2】という成績になった。

序盤の位置取り、勝負所から押し上げて行くタイミングもばっちり。馬の能力を信じてとにかく焦らない立ち回り。

今回は前が異常なまでにごちゃごちゃしていたので前の乱ペースに巻き込まれていないか」、「道中無駄な動きをしていないか」、「バテてくる馬を上手くやり過ごせたか」が特に重要になったと思います。

秋になってからの馬の強さも本物で、追い出してからの素晴らしい伸びはそのままに、落ち着きが出て安定感が増してきました。成長+最高のパートナーを得て見事G1勝利まで届いた。

Keibit

今後は無事にいけば有馬記念あたりが予想されます。
メンバーは更にもう一段階強くなるが、相手関係よりルメール騎手が確保できるかが焦点になってきそうです。

2着 △ヘデントール

スタミナが問われる展開で候補に挙げた馬。スタートは相変わらず一息だったが今回は無理にポジションを上げて行かないで前半のんびり入ったのが大正解。

アーバンシックやアドマイヤテラが上がって行くタイミングも把握できたし、レースを俯瞰で見れるような位置にいたのも大きかった。

内を避けるような馬場にもなって、外枠外差しが例年以上に良かったのもプラスに働きました。

Keibit

勝ち馬との差はまだ感じるが、のんびり構えて動き出しを図れる長距離路線で活躍が期待できそうです。

3着 アドマイヤテラ

アドマイヤテラの前走で2着ナムラフッカーに乗っていた武豊騎手が「勝ち馬が強すぎた」と言っていましたが、その馬に乗ってあわやの場面を演出しました。

こちらもアーバンシック、ヘデントール同様に外の後方で乱ペースに巻き込まれなかったのが大きい。

更に言えばこの馬が勝負を仕掛けたことで、更に前の馬達はきつくなったし、末脚自慢のアーバンシックとの伸び勝負にならないようにと選択した勝ちに行く騎乗。

レジェンドと呼ばれる人が得意とする舞台とはいえ今日の騎乗は痺れました。

Keibit

勝ち馬とはまだ実力差があると感じさせられたので、G1競走3着とはいえ更に力をつける必要はありそうです。
操縦性の高さは大きな武器になりそう。

その他注目馬の見解

その他注目馬

6着 ◎ダノンデサイル

絶好枠に見えた「2枠4番」だったが結果的に最悪な枠となってしまった。

とにかく誰かが落ち着いたと思ったら、誰かが行ってしまうというレースの中で、序盤はなんとか凌いでいたが中盤からドンドン状況は悪くなっていった。

中盤我慢できずに前に来た馬達に次々に入られたし、乱ペースに巻き込まれたくないという意図もあって、ポジションは徐々に後ろに。

勝負どころでは早々にバテてきた馬がいて動き出しのタイミングも逸し、結果的に3~4コーナーは14~15番手まで下がって追い上げるのは厳しい状況に。

最終コーナーを曲がり切るまでは内で我慢、直線は外というセオリーの走りはしているが、後方外から上がってきた馬達はノンストレスだったし、バテた馬達を交わして6着まで上がってくる以上は難しかった。

ただ、アーバンシックのジョッキーカメラでもゴール後ダノンデサイルが勢いよく抜き去っているように、距離自体は問題ないと感じました。(毎回ではあるので単に止まりにくい可能性もあるが…笑)

次戦は相手もより一層強くなるだろうが、その分人気は下がると思うので妙味はあるかも。

Keibit

「ぶっつけ」や「体重増加」、ダービーが展開利の勝利で「能力自体疑問」との声もありますが、今回の結果の本質ではない気がします。
好走した馬とダメだった馬の「立ち回りの差」がはっきりと明暗を分けているので、やはりそちらに原因を求めたいところ。

14着 ▲コスモキュランダ

コスモキュランダは出遅れ。それでも二の脚は悪くなく、すぐ中団あたりまで行ったが、そこでかかっていくそぶりを見せる。ここで抑えて結局16番手での追走。

捲り気味に上がるもいつもの勢いがなく捲り切れず。結果的には全体的にちぐはぐなレースになってしまった。

余力がなかったかもだが、前のごちゃごちゃに巻き込まれたわけではない中での14着。最後は追っていないので怪我等がないかも少し心配。

Keibit

状態面での問題も考えられるので何とも言いづらいが、他の騎手で再度見てみたいというのが正直なところ。
特にスタート面においてはもう少しなんとかしたい。

4着 ×ショウナンラプンタ

とにかく難しい馬だったので今回のほぼパーフェクトなレースぶりに感動しました。

序盤は折り合いに専念して、コーナー追加順位は【10-10-10-4】と無駄な動きは一切していない。

メイショウタバルが下がってきたのがほぼ馬群の真ん中という位置だったので、中々に大変だったとは思うが大きな収穫となったレース。

Keibit

とにかく秋以降のレース内容が良く、本格化も見えてきました。
上位馬に対抗するにはもう少し爆発力が欲しいところ。

17着 メイショウタバル

最初に逃げたエコロヴァルツがかなりペースを落としたので、押し出されるように1周目の直線から先頭に。

なんとか折り合いをつけてごまかしていたところに、今度は抑えの利かなくなったピースワンデュックに先頭に立たれれ厳しくなってしまった。その後も入れ替わり立ち代わり順番が替わり、オーバーキルと言ってもいいくらいの厳しい展開。

神戸新聞杯も最後の最後は苦しくなっていたので、何とか3000m持たせたいという意図は伝わってきたが気性的にやはり難しさが出た。不運でもある。

Keibit

毎日杯が顕著でしたが、早いペースで行ってスピードの持続力を活かして押し切る中距離で本領を発揮しそうです。

レース総括

  • 1000mごとに見ると62.0-61.7-60.4と早くはないが中盤が緩まないタフな展開
  • 入れ替わりが激しく全くペースが安定しなかった。先頭集団はペース以上に苦しい展開に
  • 乱ペースに巻き込まれない位置取りや立ち回りが例年以上に求められた
  • レースレベルの判断は難しいが、上位に来た馬達の長距離適性は高い
Keibit

最後まで読んでくださりありがとうございました。
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