今年の中山記念はソールオリエンス、ジオグリフの皐月賞馬2頭の出走をはじめとして、マイルCS好走組のエルトンバローズやイルーシヴパンサー、そして連覇がかかるヒシイグアスなどG2にふさわしいハイレベルのメンバー構成となりました。
ここでは2024年の中山記念のレース予想をしていきます。
去年の勝ち馬はレモンポップはここを皮切りにG1レースを3勝の大活躍を見せて最優秀ダートホースへと上り詰めました。
中山記念の傾向
まずはいくつか中山記念の傾向について挙げていきます。あくまで過去データから見た特徴なので参考程度に見て頂ければと思います。
リピーターが大暴れするレース
中山記念は小回りの1800mという特殊な舞台設定も相まって、このコースで結果を出した馬リピーターが再度活躍する傾向が非常に多いレースになっています。
馬名 | 成績 |
ヒシイグアス | 23年1着・21年1着 |
ラッキーライラック | 20年2着・19年2着 |
ウインブライト | 19年1着・18年1着 |
ロゴタイプ | 17年3着・15年2着・14年3着 |
シルポート | 13年3着・12年2着 |
カンパニー | 09年1着・08年1着・05年2着 |
エアシェイディ | 08年3着・07年2着 |
ローエングリン | 07年1着・03年1着・04年3着 |
バランスオブゲーム | 06年1着・05年1着・03年2着 |
今年該当する馬は以下の3頭です。
24年中山記念出走馬でリピーターの可能性のある馬
ヒシイグアス:23年1着・21年1着
ドーブネ:23年3着
ラーグルフ:23年2着
開幕週の小回りコースで逃げ・先行馬が圧倒
中山記念は開幕週の前が止まりにくい馬場。スタートして200m程でコーナーという事もあり、逃げ・先行馬が非常に残りやすいレースとなっています。
脚質 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
逃げ | 【3-2-5-13】 | 13.0% | 21.7% | 43.5% |
先行 | 【12-8-8-39】 | 17.9% | 29.9% | 41.8% |
差し | 【5-4-5-71】 | 5.9% | 10.6% | 16.5% |
追込 | 【0-6-2-75】 | 0.0% | 7.0% | 9.6% |
有力馬ピックアップ
◎ソールオリエンス
前走有馬記念は初めての古馬との対戦で8着とこの馬としては案外な結果。スタートで後手を踏んだ事も大きく、直線伸びきれなかったことからも2500mが適正距離から少しずれていた可能性は高い。
コーナリング自体は改善されていたし、不利のあったタスティエーラ共々この世代の評価をこの1戦で下げるのは早計。
皐月賞やセントライト記念のように後方から外を回すイメージが強いが、新馬戦やダービーでは先行していたようにスタート次第で展開に合わせた競馬はできるので、今回内枠で後方からの競馬と決めつけるのは少し危険な気もしている。いずれにしてもスタートは大きなポイントになりそう。
長い間手綱をとっていた横山武史騎手は相当評価していた馬で、有馬記念に騎乗した川田騎手や今回手綱をとる田辺騎手の評価もすこぶる高い。骨っぽいメンバーが揃っているとはいえ有馬記念を思えば数段楽になるのは事実。ここは素直に実績を評価したい。
本来はもう少し断然人気になっていてもおかしくない素質馬だが、脚質やコース条件で疑われているのは逆に狙い目と言えるかもしれない。
皐月賞は極悪馬場で勝利しているがあそこまで降るとまぎれが心配。パワー寄りの馬場になること自体は歓迎なので雨がどこまで降るのかにも注目。
〇ヒシイグアス
前走香港Cは地元香港の中距離王者ロマンティックウォリアー相手にタイム差なしの3着。
すでに8歳馬で、去年の成績だけ見ると年齢的な陰りがあるのかと思う所だが、出走しているレースが軒並みトップレベル。札幌記念の極悪馬場や天皇賞秋の超ハイペースなど凡走の言い訳が立つレースも多い。
中山での通算成績は【5-2-0-1】と小回りコースはめっぽう得意。この中山記念自体も2戦2勝のベストの舞台。
洋芝の香港での活躍や、タフな22年宝塚記念の2着など、地力勝負となるレースでの活躍も多く、高い評価を下したい。
▲エルトンバローズ
個人的にラジオNIKKEI賞を勝ったあたりでは、ロスなく競馬ができる器用な馬くらいのイメージだった。(実際負けたレーベンスティールの方が話題になっていた。)
だが、その後毎日王冠では先行脚質という武器を存分に発揮してソングラインやシュネルマイスターを抑えて1着。G1のマイルCSでも4着と実力も評価すべき1頭だと考えを改めた。
もちろん器用に立ち回れる事がこの馬の最大の武器であることには変わりないが、G2くらいのメンバー構成なら胸を張れる能力は十分持っている。
前走マイルCSではG1でのマイルの流れがやや忙しそうに見えたし、立ち回りの上手さも活かせる中山1800mは初めてとはいえベストの可能性が高い。
開幕週で先行馬有利な舞台設定も考えると1番人気でも無理に評価は落としたくない。
△ソーヴァリアント
G3G2ではいつでも好走できるだけの能力を持ちながら、難しい気性もあって大敗も目立つムラの激しい馬。
札幌記念ではG1級のメンバーが揃った中で3着と好走したように、道悪やタフな馬場で浮上する1頭。
富士Sではマイル路線に挑戦し3着に突っ込んできたことでマイル路線に矛先を向けたが、このレースはどちらかというとダノンタッチダウンの56.4というハイペースが向いた可能性が高い。
本来はもう少し長い距離が向いているイメージがあるので条件はプラス。このクラスなら能力面で足りているので注意しておきたい馬です。
ただ、成績が安定しない割に毎回そこそこ人気になるので妙味はそこまでという印象。押えるかどうかは個々の判断に委ねたい。
☆ラーグルフ
去年の中山金杯の勝ち馬でこのレースも2着と実績は十分なはずだが最近影が薄い。ただここ1年条件的な面で不運が多かった。
去年の大阪杯は後方からの競馬で直線の進路取りも微妙。そもそも内前有利のコース形態というのが大きな敗因。
続く札幌記念は久々もあったが極悪馬場、AJCCも不良馬場で0.4差の8着。
前走は状態自体は非常に良かったと言うように調子が上向いてきたのは何より。去年のヒシイグアスとの差を考えれば3番人気と12番人気で妙味はこちらがかなり大きい。
強い5歳世代ということもあり押さえておきたい1頭。
中山記念レース予想
レースの性質を考えれば◎ソールオリエンスはいわゆる危険な人気馬ですが素質を評価したいです。
とは言え〇ヒシイグアス▲エルトンバローズの実力馬の組み合わせは押さえておきたいところなので馬連で以下を買う予定。
☆絡みでもう少し買い足す可能性はありです。
◎ソールオリエンス
〇ヒシイグアス
▲エルトンバローズ
△ソーヴァリアント
☆ラーグルフ
馬連:◎ー〇▲△☆
馬連:〇▲
想定ペース:ミドルペース
最後まで読んでくださりありがとうございました!