アルゼンチン共和国杯は1番人気のゼッフィーロがインから縫うように伸びて見事優勝。
2着は横山武史騎手のマイネルウィルトスで今週土日絶好調だった2人がメインレースでもワンツーを決めました。また3着争いは同着という珍しい決着に。
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 重量 | 騎手 | タイム | 通過順位 | 上がり | 人気 |
1 | 5 | 9 | ゼッフィーロ | 57.0 | J.モレイラ | 2:29.9 | 12-11-13-15 | 34.2 | 1 |
2 | 8 | 17 | マイネルウィルトス | 57.0 | 横山武史 | 1 | 14-11-8-9 | 34.7 | 5 |
3 | 2 | 4 | チャックネイト | 56.0 | 大野拓弥 | クビ | 9-8-8-9 | 34.7 | 2 |
3 | 7 | 14 | ヒートオンビート | 59.0 | 石川裕紀人 | 同着 | 13-14-13-12 | 34.5 | 4 |
レース予想結果
馬券は◎△の馬連が的中するも、ヒートオンビートまでの組み合わせを厚めに設定していたのでほぼトントンという結果に。買っていた紐の中では一番儲けの少ない組み合わせになってしまった。
◎ゼッフィーロ 1着
〇ディアスティマ 13着
▲チャックネイト 3着
△ヒートオンビート 3着
△マイネルウィルトス 2着
△テーオーロイヤル 10着
穴ユーキャンスマイル 12着
馬連 ◎→〇▲△△△穴
馬連 〇▲
馬連:1170円
想定ペース:スロー
実際のラップタイム:7.3 – 11.2 – 11.6 – 12.6 – 12.4 – 11.9 – 11.8 – 12.0 – 11.9 – 12.0 – 11.8 – 11.6 – 11.8(スロー)
マイネルウィルトスは4番人気と拮抗した5番人気で思ったより人気。見込みが甘かったです。
レース展開
アフリカンゴールドが無理なくハナに。もう一頭の逃げ候補ディアスティマは主張せずにむしろ中団から。
前半1000mは61.0でスローの流れ。それもあって馬群は広がらず密集した形でのレースに。
前半の流れだけ見ると緩めで一見前が残りそうだが、6ハロン目からゴールまでずっと12秒を少し切るようなラップが続く淀みのない流れになっている。
これによりある程度上がりもかかってスタミナも問われる流れになりました。
上位入線馬の評価
1着 ◎ゼッフィーロ
1点心配だったゲートも前走に引き続きクリアでいい流れが続いていますね。このまま改善していってくれれば。
道中は中団やや後方のインでジッと追走。想定内の競馬ですが馬群が固まっていただけに抜けてこれるか心配になった人も多いのではないでしょうか。
直線はやはりスペースがないのですが馬の手ごたえも良かっただけに空くのを待てる余裕がありました。あのまま出てこれずのパターンはどんなジョッキーでもありえる事ですが、結局ここでバタバタしないのがトップジョッキーという事でしょう。ああいう場面に直面した時に経験値の差がでると思います。
ここはどうしても賞金加算したかったところだし、モレイラ騎手を確保して100点満点の結果が出て会心の勝利。
それにしてもこの馬自身も道中ジッとしていればどんな展開でも確実に伸びてきてくれますね。安定化のある非常に好みの馬です。
2着 △マイネルウィルトス
スタートがイマイチの馬ですからどうしても外を回る競馬になりがちなのは仕方のないところ。今回は外枠というのもありました。
後ろになりましたが道中上手く押し上げてポジションを上げに行っているし、ここはこの馬の特徴を事前に把握していた横山武史騎手の好騎乗と言えるでしょう。
ペース自体も途中から淀みなく流れてこの馬的にはもってこいの流れ、ラスト3Fでの勝負になると他の馬に分がありますからね。
これでG2の2500m戦では3戦2着3回。はっきり得意条件と言っていいでしょうね。時計だけはもう少しかかってくれれば尚良し。
3着 ▲チャックネイト
2枠4番ですからもう少し前目につけれたらまた違ったのかなという気はしました。
中団の位置取りはペースからすると理想的ではあるのですが、直線に入るところで外に進路を確保するために、他馬に遅れをとっていてそれが着順に響いた気がします。
初の重賞挑戦でしたが上位陣との実力差はそんなに感じませんでした。(ハンデでは有利ではあるが)
3着 △ヒートオンビート
ちょっと雑な振り返りになりますが、基本的にチャックネイトと同じですね。後ろからの競馬で直線進路を見つけるところで遅れを取った形に見えました。
59キロという事を考えれば実力上位の競馬は見せれたと思います。今日は上位陣に上手く乗られたので力関係は拮抗しているとみてよさそう。
その他の注目馬
13着 〇ディアスティマ
ちょっとどうしたんだろうという競馬でした。主張していくとは思っていかなかったのですが2番手3番手で運ぶと思っていたので中団待機は意外でした。
持ち前のスタミナを活かして途中から動き出すということもなくただ回ってきただけという競馬。
レース後のジョッキーコメントを見るに、休み明けで仕上げがかなり甘かったみたいでそもそも行き脚がつかなかった様子。
割とチャンスの条件だとは思っていたので仕上げきれなかったのは陣営としても誤算ではないでしょうか。
6着 ハーツイストワール
同じく長期ブランク明けのテーオーロイヤルとは違って陣営のコメントも歯切れが悪かったのですが、6着は上々と言える内容。
直線半ばまでは普通に2着3着も全然ありそうな走りで流石東京の鬼という感じ。最後疲れたのはやはり久々の分でしょうかね。
現時点で7歳で年齢的なものはありますが、まずは素直に復帰を喜びたいですね。
レース総括
- 前半こそスローだったがそこからは淀みのない流れで例年のようにスタミナが問われる流れに
- ゼッフィーロのモレイラ騎手は狭いところを冷静に抜けてきて陣営の采配も見事
- マイネルウィルトスも馬の特徴を生かしてロングスパートで好騎乗
- 同着だった3着馬2頭も乗り方ひとつで更に上位に来れたレース
- ディアスティマは前進気勢がなく明らかな仕上がり途上