不良馬場で行われた24年AJCCは短期免許で来日しているR.キング騎手がチャックネイトでJRA重賞初制覇となりました。
外国人女性騎手のJRA平地重賞制覇は初の快挙。チャックネイト自身も重賞初制覇で記録ずくめの1戦になりました。
ここでは24年AJCCのレース回顧をしていいきます。次走の参考になれば幸いです
レース予想結果
着順 | 枠 | 印 | 馬名 | 重量 | 騎手 | タイム | 通過順位 | 上がり | 人気 |
1 | 11 | △ | チャックネイト | 57.0 | R.キング | 2:16.6 | 2-3-3-3 | 37.6 | 3 |
2 | 12 | ◎ | ボッケリーニ | 57.0 | 浜中俊 | ハナ | 4-4-4-4 | 37.3 | 2 |
3 | 2 | クロミナンス | 57.0 | C.ルメール | 1 1/4 | 4-4-4-4 | 37.5 | 5 |
ここは無難に馬連が的中。
かなりの不良馬場だったので予想外の結末が怖かったですが、実力・成績共に安定している2頭の決着でした。
◎ボッケリーニ
〇マイネルウィルトス
▲カラテ
△チャックネイト
△ラーグルフ
△モリアーナ
☆ショウナンバシット
馬連 ◎→〇▲△△△☆
想定ペース:スロー
的中! 馬連:1160円
レース展開
逃げ馬不在で先行馬すらあまり多くなかった今回のメンバー構成。
ハナに立ったのは1番枠のマイネルウィルトス。内枠で閉じ込められるのを嫌ったという面もあったか。前半5Fが62.2で不良馬場を考えると平均ペースといえる流れ。
不良馬場でもあるので最後の坂では少しみんな疲れていたように見受けられた。先週までは冬の中山としては異例のスピード馬場だったがここは雨の影響もあって一転してタフ馬場適性を問われるレースに。
上位入線馬の見解
1着 △チャックネイト
11番枠からスムーズに3番手をとれたのが勝因の一つ。理想的な位置に収まれたのではないかと思う。
どんな展開でも実力を発揮できるのがこの馬の長所で今日も極悪馬場の中、普段通りのレースができていた。
外からきたボッケリーニの方が直線は優勢気味だったがキング騎手のダイナミックな追い方にも応えて大接戦を制しました。相手側の詰めの甘さもあるが、鞍上との相性もかなり良かった。
今回のメンバーの中でも長めの非根幹距離を使われてきたこともあって経験が活きました。勝ち味が遅いところはありましたが重賞挑戦2戦目での勝利はお見事。
G1まで上り詰める印象はまだ持てないですが、このレベルでは堅実に活躍できそうです。
2着 ◎ボッケリーニ
道中は4~6番手の外追走という形。大外枠からのスタートだったので良馬場だと外々を回される辛い位置取りだが、今日のような馬場だとむしろ良かったのではないかと思う。
直線も良く伸びるところに出せて脚色も優勢。正直ここは勝ち切りたかったがここで詰めが甘くなるのがこの馬の特徴。
ただ馬場も全く苦にしていなかったし、8歳馬という事を考えれば驚異的な安定感だと思います。
年齢的なバイアスがかかって成績にしては人気も控えめなので、今日のようなレース選択を続ければまだまだ買える馬だと思います。
3着 クロミナンス
良馬場でレースをしたかったであろう馬。内枠だったので前目の経済コースで脚を溜めながら、直線は上手く外目に出して4着。
中山で非常に安定した成績を残しているし、3勝クラスを勝ち上がったばかりでのこの結果は上々。既に7歳ではあるがまだ数も使っていないしフレッシさを感じました。
ただ今日はルメール騎手のエスコートも上手かったので今後騎手が変わる時は若干割り引きも必要。
その他注目馬の見解
5着 〇マイネルウィルトス
この馬も詰めが甘いところがあるので、逃げ馬不在のここで思い切って逃げを選択したこと自体は悪くなかったように思う。
ただ後ろにも警戒されていて楽な逃げとは行かなかった。もう少しメリハリの利いた逃げが打てればという所ですが、いきなりは難しいでしょうね。結果的には苦しいレースになってしまった。
勝ち切るまで今一歩足りない馬ではあるので、今回のチャレンジ自体は評価したいところ。
4着 △モリアーナ
溜めれば確実にいい脚を使ってくれるのが長所。
今回も上がりはメンバー最速の36.9。もう少しペースが流れていればというような内容でした。
今日のような極悪馬場でも走れたのは大きいし、心配されていた距離の融通も利きそうです。何故かずっと渋った馬場でのレースになっていますが久しぶりに良馬場でどういうレースをするのかも見てみたい。
横山典弘騎手とは手が合っていそうな感じですね。いいコンビだと思います。
レース総括
- 不良馬場でのレースで勝ち時計の2:16.6は過去10年で2番目に遅いタイム
- ミドルペースでスタミナや馬場適性をかなり問われるレースに
- どんなレースでも安定して実力を発揮してきた2頭が上位に
- 上位はみな高齢馬でG1にまで直結するかは正直微妙