上半期締めくくりの大一番は単勝1.3倍の圧倒的1番人気に応えてイクイノックスが勝利しました。
これでイクイノックスは昨年の天皇賞秋からG1を4連勝したことに。現役最強馬の走りをまざまざと見せつけました。
レース予想結果
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 重量 | 騎手 | タイム | 通過順位 | 上がり | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 3 | 5 | イクイノックス | 58.0 | C.ルメール | 2:11.2 | 16-16-13-9 | 34.8 | 1 |
2 | 3 | 6 | スルーセブンシーズ | 56.0 | 池添謙一 | クビ | 17-17-16-12 | 34.6 | 10 |
3 | 5 | 9 | ジャスティンパレス | 58.0 | 鮫島克駿 | 1 | 12-13-11-9 | 35.1 | 2 |
最終レース予想
◎イクイノックス
〇ジャスティンパレス
▲アスクビクターモア
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
三連系の紐なら
△ディープボンド
△ジェラルディーナ
△ダノンザキッド
△ジオグリフ
△ブレークアップ
想定ペース・・・ミドル
レース展開
レースは大方の予想通りユニコーンライオンがハナ、その後ろにドゥラエレーデ、アスクビクターモアあたりも続いていく形で前半58.9。後ろもしっかりついてきており、3コーナーからはジェラルディーナもまくり気味に進出。後方2番手にいたイクイノックスは王道の4コーナー進出。
直線は大きく内外広がって死力を尽くす接戦に。
前半から締まった流れ~ようやく緩んで…というところでジェラルディーナが上がっていったことにより、イクイノックス、スルーセブンシーズ、ジャスティンパレスといった後方待機組が結果的に上位を占めた。
上位入線馬の見解
1着 ◎ イクイノックス
スタートは5分で前にも後ろにもいけそうな中、外の出方を見て速くなりそうとルメール騎手が察したのか16番手の後方待機を選択。
馬群は詰まっている形だったのでこの位置でもそこまで悲壮感はなかったものの、それでも追い込みには厳しい内回りの阪神。正直少しヒヤヒヤしました。
かなり大きく外を回る形になり距離ロスは大きかったですが、直線に入ってからの伸びは流石。着差こそ大きくつきませんでしたが、もし何かおきるならこの宝塚記念という舞台でも断然人気に応えたのは現役最強の証明ですね。
秋はジャパンCを目標とのことですがリバティアイランドや3歳でしのぎを削ったドウデュースあたりが出てこないことにはちょっともう止められそうにありませんね。条件不問の怪物といっていい強さでした。
2着 スルーセブンシーズ
10番人気と人気薄でしたが、この馬の競馬内容は非常に強かったです。
もともとゲートが一息の馬で最後方からレースになりましたが、これは想定内といった動きでイクイノックスをマークするようなレースに。G1で一発のある池添騎手らしい騎乗でした。
直線の末脚はイクイノックスをも凌ぐメンバー最速の34.6の末脚。しかも直線でジオグリフに寄られる不利がありながらのクビ差ですから凄い。
他の方の予想もよく見るのですが、父ドリームジャーニーのステイゴールの血や母父クロフネなどの宝塚記念に強い血統面、良績のある牝馬、グランプリに強い池添騎手、堅い馬場(クッション値)への適正などデータ派の人が密かに狙っているようでしたね。
個人的にはこれを▲とかにできていれば自慢できる予想になったのになぁ…と思うのですが、実績の面で印が及びませんでした。
3着 〇 ジャスティンパレス
位置取りは12、3番手でペースを考えれば理想的な位置だったのではないかと思います。
4コーナーを回ってくるときの手ごたえはイクイノックスとの差を少し感じました。それでも激しく追って抜かせまいと抵抗したのは痺れました。
前は先に仕掛けたジェラルディーナがいて後ろはイクノックスという難しい立ち位置にはなりましたが3着までこれたのは充実している証拠だと思いました。
直線入り口あたりで焦ったのか鞭を落としてしまったのは少し痛かったですね笑
その他注目馬
1~3着馬以外で気になった注目馬について少し触れておきます。
4着 △ ジェラルディーナ
今回の宝塚記念を盛り上げてくれた1頭。3コーナーあたりで行く気をみせたところで武豊騎手が逆らわずに行かせる競馬。
イクイノックスに勝ちに行くような競馬で馬もそれに応えた惜しい4着という感じでした。脚を溜める競馬ならジャスティンパレスと着順は入れ替わったかもですが、それを狙う意味もありませんしね。
有馬記念の3着や大阪杯の6着よりずっと評価できる内容。人気で評価を落としましたが引き続き非根幹距離なら注意が必要。
8着 消し ヴェラアズール
後方待機組の流れになったものの伸びきれず8着。
今回もタフな競馬になったし、やはり外回りの広いコースや瞬発力が重視される舞台でこその馬だと思います。年齢的にも少し辛くなってくる頃だが天皇賞秋やJCに出てくるなら再評価してもよいかも。
11着 ▲ アスクビクターモア
流れは厳しかったもののそれらしい見せ場がなかったままの11着。
天皇賞春を再現しているかのような結果でこれで3戦連続の凡走。厳しい展開での粘りが魅力だっただけに残念。
楽な展開見込める舞台では今度は瞬発力タイプが台頭してくるので今後非常に買いづらくなってしまった。
レース総括
- 前半58.9からもう少し緩みたいところでのジェラルディーナ進出。宝塚記念らしいタフな競馬に。
- 追い込みは厳しい阪神内回りだが馬群は詰まっており後方でも勝負になる実力勝負に。外も比較的伸びる馬場。
- イクイノックスが大外を回って格を見せつける勝利。どんな条件でもくる馬で余程の実力馬の登場以外は逆らえない。