安田記念は近年、ヴィクトリアマイル組や中距離チャンピオンなども積極的に参加する事もあってハイレベルになりやすいのですが、今年も豪華メンバーが揃いました。
スプリント~中距離路線までのGI馬が10頭に加えて、いつG1馬になってもおかしくないようなマイルの実力者も出走しています。
どの路線組を重要視するのかも悩ましいですが今年の安田記念はここにさらなる問題が発生しています。
そうです雨です。
日曜は晴れるとの予報が出ていますが、線状降水帯による雨量はものすごく馬場に影響が出る事は間違いなさそうです。
有力馬ピックアップ
◎ ソダシ
馬場状態にもよるがおそらく本命候補に推す予定の1頭
理由はいくつかあるが中でも、マイル戦での安定感と強さが最大の魅力。
マイル成績は(4.1.2.0)でこの中には阪神JF、桜花賞、VMのG1勝利も含まれており、3着もフェブラリーSとマイルチャンピオンシップと高レベルG1であって胸を張れる素晴らしいデータ。
同じ舞台であるヴィクトリアマイルは2年続けて好走しており中でも去年のパフォーマンスが忘れられない。
ソングラインはその後安田記念を制しているようにこのメンバーに入っても勝ち負けが期待できる。
芝の重馬場が良さそうとはあまり思えませんがポジション取りの上手さでカバーしてくれないかと思っています。
〇 シュネルマイスター
3歳のころからマイルの一線級で勝ち負けを演じてきた馬でトップクラスの実力を持っているのはだれも疑わないところ。
安田記念は例年キレ味が要求されることが多く、シュネルとソングライン両頭はこの条件で他馬より優れていると言える。
当初の良馬場想定では◎シュネルマイスター〇ソングラインで考えていたほどだが、馬場状態を見て慎重に決めたい1頭。
調教師が前走マイラーズカップの勝因を馬場状態の良さと言っていたように、馬場が渋って良さがでるとはあまり考えにくい。
△ ソングライン
NHKマイルでシュネルマイスターと鼻差の2着、ヴィクトリアマイル、安田記念、富士Sで勝っているように東京1600Mの申し子と言える1頭。
敗ける時はあっさりなのとローテーションで人気は他に譲ることも多いですが、実力はもはや疑いようがありません。
ただシュネルマイスター同様、キレが削がれる馬場状態には不安が残ります。
ただ馬場を理由に切るにはあまりにも怖くどちらにせよしっかり押さえておきたい1頭。
△ セリフォス
マイル王決定戦といえばこの馬にも触れておかなければならない。
去年のMCSの差し足は鮮やかで3歳だったこともあり、新しくマイル界の主役になったといっても過言ではない勝ち方でした。
この馬のレースで唯一微妙だったのが前走のドバイターフだがこれは海外遠征と1800という距離が影響していそう。
特に参考にしたいレースとしては同じ舞台の富士Sでこのレースも斤量差こそあるとはいえ強かった。
特に割り引く点もなくもう少し印を重くしても良さそうではあるが、今回は斤量差もある中で僅差だった▲ソウルラッシュが馬場状態も考えて上に見たのでこの印にとどまった。
消し ジャックドール
2000Mのスペシャリストのイメージがあるジャックドール。
それもそのはずデビューからの14戦全て2000Mで走っているという徹底ぶりで1600Mは今回が初めてになります。
持続力のあるスピードが売りでキレが求められがちな安田記念でこれが存分に生かすことができるのかが少し心配。
自分で先手をとってそういう展開に持っていくのが理想だが、1600で引っ掛かる心配のあるメイケイエールなどもいて武豊騎手の判断が見もの。
ただ、余裕のあった大阪杯からの上積みや、左回りの東京に変わる点はよさそうです。
実力馬だけに押さえたいのは山々だが、これを買うと人気どころを全て買う事になりそうでここは勇気を出して切りたい。
重馬場適性がある馬は誰なのか?
有力馬以外で2023年安田記念で馬場が渋って浮上してきそうなのが何頭かいます。
▲ ソウルラッシュ
重馬場適性で筆頭に挙げられるのがソウルラッシュ。
昨年4連勝の上がり馬として安田記念で注目された本馬ですが、芝の稍重・重馬場の成績は(3.0.0.0)と負けていません。
去年の大敗は前が壁になったため度外視してもよく、その後のレースを見ていると実力はあるが上位とは切れ味の差で負けている印象があります。
父のルーラーシップも重馬場は得意で、産駒も不良で菊花賞を勝ったキセキがいます。
もし馬場が渋って上位組の切れ味が削がれるようなら逆転も大いに考えられる1頭。
シャンパンカラー
稍重での発走ではありましたが雨がきつかったNHKマイルは重馬場での適正が一つの焦点でした。
そんな中、1着で駆け抜けた本馬は重馬場で評価を上げるべき1頭なのではないでしょうか。
過去10年で3歳馬が馬券に絡んだのは21年シュネルマイスターの3着だけですが、馬場が渋るなら54キロも生きてきそうです。
ただ前走のレベル自体は微妙な気もしていて扱い的には難しい1頭。
ナランフレグ
重馬場での2022年高松宮記念で1着、不良の2023年高松宮記念で4着だったようにナランフレグも重馬場に不安は全くない。
父ゴールドアリュールは芝の重馬場での成績もいいというデータもあります。
人気薄で勝ったスプリンターという位置付けで去年の安田記念では全く人気がなかったが、そこそこ健闘した9着。
最内枠も1発を狙う分には申し分ない。
今年も人気はしないだろうし少額押さえておく余裕はありそうだが、道悪適正だけで覆るメンバーなのかは疑問が残る。
2023年安田記念暫定予想(金曜日時点)
最終的な予想は土曜日に改めて更新する予定です。(もう少し馬場を見守りたいというのが正直な気持ち)
◎ソダシ
〇シュネルマイスター
▲ソウルラッシュ
△ソングライン
△セリフォス
馬場悪化なら×シャンパンカラーと×ナランフレグを少額追加
想定ペース・・・ミドル
2023年安田記念最終予想
安田記念の最終予想です。予想していたより馬場の回復が早そうなため馬場悪化で浮上していた馬の評価を若干下げようと思います。
また、混戦模様のためもう少し点数を増やしても問題なさそうなので△3頭を追加しました。
◎ソダシ
〇シュネルマイスター
▲ソングライン
△セリフォス
△ソウルラッシュ
△ガイアフォース
△イルーシヴパンサー
△ダノンスコーピオン
想定ペース・・・ミドル
おまけ 重馬場は嫌いという話
皆さんは重馬場のレースが嫌だな思ったことはありませんか?私は超苦手です。
理由としてはいくつかあります。
- そもそもの予想のベースが良馬場
- 思ったより雨が大したことなく乾くor急に雨がひどくなり悪化など馬場を正確に読み切れない
- 評価の上げ下げの匙加減が難しい
1番は評価の上げ下げの匙加減です。
今回は特に道悪予想で本命を入れ替える選択をしたので、もし失敗したら雨を憎むことになりそうです。
最後に言い訳と泣き言を吐き出したところで今回はここで終わりにしたいと思います。それではまた。