今週はサマー2000シリーズ最終戦の新潟記念。年々厳しくなる暑さで夏の終わりという感じはしませんが、暦の上ではすっかり秋。
半兄にサリオスがいる良血馬サリエラを中心に、3歳馬のノッキングポイントや函館記念で豪脚を見せたマイネルウィルトスなど個性的なメンバーが揃いました。
2000mながらワンターンで行われる新潟外回りコースを攻略するのは?
新潟記念の傾向
以下は新潟記念の過去10年のデータです。
年 | 着順 | 枠 | 馬名 | 性齢 | 上がり |
2022年 良 | 1着 | 3 | カラテ | 牡6 | 33.3 |
2着 | 8 | ユーキャンスマイル | 牡7 | 33.0 | |
3着 | 8 | フェーングロッテン | 牡3 | 33.9 | |
2021年 良 | 1着 | 8 | マイネルファンロン | 牡6 | 33.4 |
2着 | 8 | トーセンスーリヤ | 牡6 | 33.9 | |
3着 | 7 | クラヴェル | 牝4 | 33.7 | |
2020年 良 | 1着 | 8 | ブラヴァス | 牡4 | 32.6 |
2着 | 3 | ジナンボー | 牡5 | 33.1 | |
3着 | 8 | サンレイポケット | 牡5 | 32.4 | |
2019年 良 | 1着 | 4 | ユーキャンスマイル | 牡4 | 33.6 |
2着 | 3 | ジナンボー | 牡4 | 33.9 | |
3着 | 3 | カデナ | 牡5 | 33.6 | |
2018年 良 | 1着 | 1 | ブラストワンピース | 牡3 | 33.5 |
2着 | 4 | メートルダール | 牡5 | 33.6 | |
3着 | 4 | ショウナンバッハ | 牡7 | 33.9 | |
2017年 良 | 1着 | 1 | タツゴウゲキ | 牡5 | 34.6 |
2着 | 6 | アストラエンブレム | 牡4 | 34.1 | |
3着 | 4 | カフジプリンセス | 牡4 | 34.2 | |
2016年 良 | 1着 | 8 | アデイインザライフ | 牡5 | 32.7 |
2着 | 7 | アルバートドック | 牡4 | 33.2 | |
3着 | 6 | ロンギングダンサー | 牡7 | 33.1 | |
2015年 稍重 | 1着 | 2 | パッションダンス | 牡7 | 34.3 |
2着 | 3 | マイネルミラノ | 牡5 | 34.6 | |
3着 | 2 | ファントムライト | 牡6 | 34.2 | |
2014年 良 | 1着 | 7 | マーティンボロ | 牡5 | 34.2 |
2着 | 8 | クランモンタナ | 牡5 | 34.6 | |
3着 | 7 | ラストインパクト | 牡4 | 34.0 | |
2013年 稍重 | 1着 | 3 | コスモネモシン | 牝6 | 34.2 |
2着 | 6 | エクスペディション | 牡6 | 34.7 | |
3着 | 5 | ファタモルガーナ | セ5 | 34.8 |
まずは枠順による傾向から見ていきましょう。
- 1枠(2-0-0-16)
- 2枠(1-0-1-16)
- 3枠(2-3-1-13)
- 4枠(1-1-2-16)
- 5枠(0-0-1-19)
- 6枠(0-2-1-17)
- 7枠(1-1-2-22)
- 8枠(3-3-2-20)
勝率・連対率・複勝率の全て優秀なのが3枠と8枠です。新潟開催最終週ということで馬場の綺麗な所を走れる8枠が優秀なのは間違いないですが、1枠も2勝しているように立ち回り次第で何とかできる印象です。
ちなみに今年3枠・8枠に入った馬は、「3枠:ノッキングポイント・サトノルークス」、「8枠:プラダリア・マイネルウィルトス」です。
また新潟は瞬発力が求められる競馬場です。1~3着まで上がり3ハロンを各年で比較すると…
- 32秒~33秒台決着:6回
- 34秒台決着 :4回(内2回は稍重)
となり良馬場だとかなりの確率で32~33秒台での決着となります。
今年の人気馬でいえばプラダリアは33秒台で走った経験がなく不安点ではあります。
有力馬ピックアップ
◎ノッキングポイント
今年唯一の3歳馬の参戦。やはり実績の中で光るのは日本ダービーの5着。
スローの流れからしぶとく脚を伸ばし続けてのもので、上がり自体も33.4と優秀。
血統的な面からか1600mを中心に使ってきたためマイル向きかとも思いますが、2歳時のサウジロイヤルC(4着)では手綱をとったルメール騎手が「ジリジリという感じになってしまいました。走り方は綺麗ですが長い距離の方が良いみたいです。」というように2000mは悪くないように思える。
新潟記念から始動する3歳馬はそこまで多くなく、陣営も新潟の長い直線がマッチしていると踏んでの参戦だろうし、ここをあえて選択した判断を信用したい。
あとは古馬との力関係がどうかだが、斤量の恩恵もあるしメンバー的には通用してもいい。
ダービー同様伸びてはいるものの差し届かずの場面はあり得るので、スローの場合はある程度直線までに前を射程圏に入れておきたい。
〇サリエラ
半兄にサリエラを持つ良血馬で4歳ながらキャリアはまだ5戦。重賞ではローズSの2着や目黒記念の3着がある。
目黒記念の3着については外枠16番は少なからず影響していそうだった。
左回りの瞬発力勝負もお手の物でここはベストともいえる条件。
今回は新潟最終週の最内枠で1番人気ながら若干不安視もされているが、今年は雨があまり降らなかった影響もあってか内もそこまで傷んでいない。
今回はハナを主張する馬もあまり見当たらずスローが予想される。そのためある程度好位につけて直線早めに馬場のいいところに出す場面も名手ルメール騎手なら十分考えられる。
ただ、中間の挫石や暑さの影響もあってか調教自体はそこまでよくないとのことで2番手評価にしました。
▲マイネルウィルトス
かなり悩んだ1頭。
不良の福島民報杯(新潟)の大差勝ちを始め2年連続の函館記念の好走など道悪のイメージがあり、33秒台の脚を使ったことはあるとはいえキレ味タイプではなさそう…
なさそうなのだが目黒記念やアルゼンチン共和国杯の2着もあるように、能力自体はこのメンバーでも高め。
前走の函館記念も「1年ぶりプラス24キロで出遅れ+大外ぶん回し」で4着と、全く違う馬場とコースとは言え魅力はたっぷり。
新潟記念はデムーロ騎手が過去10年で(2-3-0-2)と好相性なのもあるし、この馬に騎乗した時も(0-3-0-1)と悪くない。
おそらく中団後方から早めに押し上げるようなスタイルが予想され、この8枠もマッチしている気がします。
2023新潟記念暫定予想(土曜夜時点)
紐の△についてはまだ決めかねていますが、◎ノッキングポイント〇サリエラ共に人気であまり多くは流せないのが本音。
◎〇の組み合わせはできるだけ厚めに買いたい。
日曜のお昼くらいまでには決めたいと思います。
◎ノッキングポイント
○サリエラ
▲マイネルウィルトス
想定ペース スロー
2023新潟記念最終予想(日曜13:40更新)
日曜午前中の競馬を見るとやはり例年より内外で大きな差はなさそうですね。
展開利が怖い△バラジ、キレ味勝負で浮上する△ファユエンは実力が足りな気もするが押さえておいてもよいかも。
△プラダリアは宝塚で6着と浮上したように「消耗戦寄り+叩き良化型」のイメージがあり評価を落としましたが、能力を考えると切るまでの自信は持てなかった。
◎ノッキングポイントから馬連で印の馬達に。
◎ノッキングポイント
○サリエラ
▲マイネルウィルトス
△バラジ
△プラダリア
△ファユエン
想定ペース スロー