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【中山芝2500m】コースの特徴や傾向をわかりやすく解説

中山芝2500m コースの特徴・傾向

中山競馬場は内回りコースと外回りコースが用意されている右回りの競馬場です。

特に外回りコースはおむすび型の特徴的なコースになっており、主要4場の中でも得意不得意の差が出やすい競馬場です。

Keibit

ここでは、中山競馬場の芝2500mの特徴や傾向について詳しく紹介していきます。

目次

中山芝2500mのコースの特徴

中山芝2500m コース形態
コース形態
中山芝2500m 高低図
高低図

内回りでコーナーを6つ回るトリッキーなコース

中山芝2500mは内回りコースを使用します。ただスタートだけは外回りの3コーナー付近から。そこからすぐに内回りコースに合流し、4コーナーを回ってからコースを1周します。つまり…

  • 3コーナー
  • 4コーナー
  • 1コーナー
  • 2コーナー
  • 3コーナー
  • 4コーナー

コーナーを6つも回ることになるトリッキーなコースになります。

中山内回りコース自体が小回りな上、多くコーナーを回る中山芝2500mは器用さや機動力が求められる舞台となります。

そのため外枠の馬は早めに前につけて内に入るか、他の馬を行かせて後方から競馬をする必要があります。中途半端な位置になってしまうとずっと外を回されるためロスが大きくなります。

一方内枠の馬はタイトなコースの中で馬群を捌いてこなければいけないので、ジョッキーは非常に難しい判断が求められます。

最後の直線は310mと短いため、ある程度のポジションまで押し上げたい

中山の直線は310mとかなり短め。残り180m地点からの急坂は高低差2.2m、最大勾配2.24%と全競馬場最大

中山芝2500mは序盤と終盤に2度急坂を上ることになり距離も相まってかなりタフなレースになりやすい

短い直線だけで追い込むのは厳しく、直線に入るまでにある程度のポジションまで押し上げておきたい。有馬記念では1番人気の馬が4角先頭に立つことも多く大きな盛り上がりを見せる。

勝ちタイムもレースによってかなりばらつきがあるのも特徴。条件戦などでは特に道中緩い流れになりやすい。

開催時期や馬場状態で傾向がガラリと変わる

距離問わず中山の芝コースで気をつけたいのが、開催時期による馬場状態の変化です。

中山競馬場は開催時期も多く、「9月の野芝主体とした時期」や、「12月~4月の野芝の上に洋芝をオーバーシードしている時期」などによって馬場の傾向が大きく変わります。

9月の中山開催12月~4月の中山開催
野芝主体野芝+洋芝
傾向高速決着でスピード馬有利時計がかかりパワー型有利
有利な脚質逃げ・先行差しも浮上

ただこの傾向は、前述したように各馬のスパートするタイミングに大きく左右されます。高速決着で前が有利と思っていても、途中から一斉に動き出して持久戦になるということもよくあるコースです。

出走馬の脚質などや陣営のコメントなどもよく確認しておきましょう。

野芝とは…

野芝は、日本で主に使われる芝で「ほふく茎」が地表付近を覆うように広がるため、馬が地面を蹴りやすくスピードが出やすいのが特徴。そのためクッション性は低く(クッション値は高くなる)、保水量は少なくなる。

また、洋芝と比べて耐久性が高く馬場が痛みにくいのも特徴。

中山芝2500mデータ詳細

コース右回り
一周距離(内回り)Aコース:1667.1m Bコース:1686m Cコース:1704.8m
直線距離(内回り)310m
高低差(内回り)5.3m
コースレコード2:29.5(ゼンノロブロイ 2004 有馬記念) 
2023年12月12日時点

中山芝2500mで注目の枠順・脚質

枠順で注目なのはまず「5枠」。勝率、連対率、3着内率全てでトップです。

次いで成績がいいのは意外にも「8枠」です。コース形態的には内枠が有利なので、大外枠の「8枠」は敬遠されがちですが実際は悪くないため注意が必要です。
ただこれは下級条件などの小頭数でのデータである事を覚えておきたい。フルゲートになりやすい有馬記念などでは、普通に外枠は不利となっている。

脚質ではロスなく立ち回りやすい「先行」が有利です。また序盤中盤は中団、後方からレースを進めて、最後の4角で先頭グループまで位置を押し上げてくる「マクリ」は決まりやすく要注意です。

枠順5枠・8枠
脚質先行・マクリ
2019年1月~2022年12月(41レース)

中山芝2500mで開催される代表的なレース

  • 有馬記念(G1)
  • 日経賞(G2)

中山芝2500mの代表的なレースは「有馬記念」です。12月末に行われる暮れのグランプリで、日本で最も馬券が売れるレースでもあります。

また有馬記念は公開枠順抽選会が生中継されることでも有名。枠順が大きく左右する中山芝2500mだけにその結果には非常に注目が集まります。

有馬記念過去10年のデータと傾向

以下は有馬記念の過去10年の1着~3着馬の性齢・枠順・前走です。

着順馬名性齢前走
2022年1着9イクイノックス牡3天皇賞秋
2着3ボルドグフーシュ牡3菊花賞
3着5ジェラルディーナ牝4エリ女
2021年1着10エフフォーリア牡3天皇賞秋
2着5ディープボンド牡4凱旋門賞
3着7クロノジェネシス牝5凱旋門賞
2020年1着9クロノジェネシス牝4天皇賞秋
2着14サラキア牝5エリ女
3着13フィエールマン牡5天皇賞秋
2019年1着6リスグラシュー牝5コックス
2着10サートゥルナーリア牡3天皇賞秋
3着7ワールドプレミア牡5菊花賞
2018年1着8ブラストワンピース牡3菊花賞
2着12レイデオロ牡4天皇賞秋
3着15シュヴァルグラン牡6JC
2017年1着2キタサンブラック牡5JC
2着3クイーンズリング牝5エリ女
3着10シュヴァルグラン牡5JC
2016年1着11サトノダイヤモンド牡3菊花賞
2着1キタサンブラック牡4JC
3着2ゴールドアクター牡5JC
2015年1着7ゴールドアクター牡4アル共
2着9サウンズオブアース牡4JC
3着11キタサンブラック牡3菊花賞
2014年1着4ジェントルドンナ牝5JC
2着6トゥザワールド牡3菊花賞
3着11ゴールドシップ牡5凱旋門
2013年1着6オルフェーヴル牡5菊花賞
2着4ウインバリアシオン牡5金鯱賞
3着11ゴールドシップ牡4JC
有馬記念過去10年の1~3着馬の性齢・枠順・前走

ベストは「5枠」やや内~中間当たりの枠順が有利

成績勝率連対率3着内
1枠1-1-1-165.26%10.53%15.79%
2枠1-3-0-165.00%20.00%20.00%
3枠2-2-1-1510.00%20.00%25.00%
4枠2-0-2-1610.00%10.00%20.00%
5枠3-2-1-1415.00%25.00%30.00%
6枠1-1-1-175.00%10.00%15.00%
7枠0-1-3-160.00%5.00%20.00%
8枠0-0-1-190.00%0.00%5.00%
過去10年の枠順別成績

枠順では「3枠」「4枠」「5枠」のやや内~中間当たりが良績です。特に過去10年で3勝している「5枠」は注目。

中山芝2500mの中でも特に出走頭数が多くなる有馬記念では外々を回らされる外枠はかなり不利になります。騎手はできるだけロスなく競馬ができるよう工夫して乗る必要があります。

中心となるのは3歳馬、6歳以上の馬券内は1頭のみ

成績勝率連対率3着内
3歳4-3-2-1216.00%28.00%36.00%
4歳2-4-2-374.44%13.33%17.78%
5歳4-3-5-447.14%12.50%21.43%
6歳以上0-0-1-320.00%0.00%3.03%
過去10年の年齢別成績

天皇賞秋やJCでは古馬が有利になりますが、有馬記念では一転して3歳馬が優勢です。なお過去の3歳の勝ち馬はイクイノックス、エフフォーリア、ブラストワンピース、サトノダイヤモンドでいずれも3歳トップクラスの実力の持ち主でした。

また明確に不利なのは6歳以上で、6歳シュヴァルグランの3着が1回あるのみです。今年の6歳以上は以下の5頭で割り引いて考えた方が良さそうです。

天皇賞秋組が最有力、菊花賞組も好走率が高い

成績勝率連対率3着以内
天皇賞秋3-2-1-1223.08%38.46%46.15%
菊花賞2-2-2-715.38%30.77%46.15%
ジャパンカップ2-2-4-443.85%7.69%15.38%
凱旋門賞1-1-2-511.11%22.22%44.44%
コックスプレート1-0-0-0100%100%100%
アルゼンチン共和国杯1-0-0-614.29%14.29%14.29%
エリザベス女王杯0-2-1-210.00%8.33%12.50%
  • 天皇賞秋【3-2-1-12】
  • 菊花賞【2-2-2-7】
  • ジャパンカップ【2-2-4-44】
  • 凱旋門賞【1-1-2-5】
  • コックスプレート【1-0-0-0】
  • アルゼンチン共和国杯【1-0-0-6】
  • エリザベス女王杯【0-2-1-21】

前走で見てみると天皇賞秋組の成績が【3-2-1-12】と一歩抜けた成績です。近3年の勝ち馬は全て天皇賞秋組です。

反対にジャパンカップ組は出走頭数を考えれば少し物足りない成績。原因としてはハイレベルなレースからの中3週が厳しいと考えられる。秋3戦、4戦として既におつりがない場合もあるので臨戦過程はチェックしておきたい。

他には菊花賞組の成績も非常に優秀です。菊花賞から有馬記念に出走してくる馬はそもそも実力馬が多く、レース間隔も理想的。

その他の中山競馬場のコース

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