競馬を始めたばかりの人にとって勝ち馬を予想するのは中々大変ですよね。
しかし競馬は基本的に実力のある馬が勝つものです。そのため初心者や中級者が見抜けなくて上級者だけがわかるような馬が勝つという事は実はそんなに多くありません。
むしろ初心者と上級者で差が出やすいのは馬選びより「馬券の買い方」です。
JRAで発売されている馬券は10種類あり、どの馬券を買えばいいのかは悩む方は多いのではないでしょうか。
この記事では、競馬初心者の方々に向けて安心できるおすすめの馬券の買い方を紹介します。馬券の基本的な種類についてもわかりやすく解説しているので是非参考にしてみて下さい。
JRAで発売されている馬券は全部で10種類
JRAで発売されている馬券は全部で10種類あります。以下それぞれの馬券の種類と的中方法と的中させる難しさについて紹介しています。なお難易度については個人差があることをご了承ください。
馬券の種類 | 的中方法 | 難易度 |
単勝 | 1着になる馬を当てる | |
複勝 | 3着までに入る馬を当てる | |
枠連 | 1着と2着になる馬の枠番を当てる(順不同) | |
馬連 | 1着と2着になる馬の馬番を当てる(順不同) | |
馬単 | 1着と2着になる馬の馬番を着順通りに当てる | |
ワイド | 3着までに入る馬の馬番を2頭当てる(順不同) | |
3連複 | 3着までに入る馬の馬番を3頭当てる(順不同) | |
3連単 | 1着、2着、3着になる馬の馬番を着順通りに当てる | |
WIN5 | JRAが指定する5レース全ての1着を当てる |
競馬初心者には「単勝」と「複勝」がおすすめは本当なのか?
一般的に競馬初心者におすすめされる馬券として「単勝」や「複勝」がよく挙げられます。単勝は1着を当てるというシンプルさ、複勝は的中しやすいというのが主な理由です。またどちらも1頭に注目してればいいのでレースが見やすいというのもあるでしょう。
しかし個人的にはあまりおすすめできません。
単勝は意外と的中させにくい
単勝は単純ではありますが意外と的中させにくい馬券です。
これと決めた馬が1着に来ないといけないのですがレースの展開次第で2着や3着になってしまう事は珍しくありません。選んだ馬自体は間違っていないのになぁ…というようなパターンです。
また、単勝でキチンと儲けを出すには基本的に1点で的中させなければならないのも初心者にはハードルが高い理由です。
複勝は的中させた時のリターンが少ない
次に初心者におすすめされやすいのが複勝です。
選んだ1頭が3着以内に入ればいいので、他に1頭強い馬がいた場合やちょっとした不利で届かず3着のようなパターンでも何とかなってくれます。許容範囲が広いので的中しやすいという事ですね。
ただし複勝はオッズが低く的中した時のリターンが少ないのがネックです。実力馬の複勝なら1.5倍もつかないこともザラです。
初心者には「馬連ボックス」がおすすめ
それでは初心者はどの馬券を買うのがいいのでしょうか?
個人的に初心者には「馬連ボックス」がおすすめです。
馬連は1着と2着になる馬の馬番を当てる買い方ですが、順不同なので1着と2着の順番は逆になっても的中です。
そのため馬連は的中させる難易度もそこまで高くなく、配当もそこそこ期待できるバランスのとれた馬券です。
馬連には主な買い方として軸となる馬を1頭決めてその他の馬との組み合わせを買う「流し」と、選択した全ての馬の組み合わせを買う「ボックス」があります。
初心者の人がいきなり1頭軸を決めるのは少し難易度が高いので、点数は多くなりますがまずはボックス買いから始めるのがおすすめです。
馬連ボックス買いをする時に選ぶ数は4~5頭が丁度いいでしょう。3頭だと少し的中しにくくなり、6頭だと的中したもののトータルでマイナスになる確率が上がります。
1点200円で購入したとして、4頭選ぶなら6通りで1200円、5頭選ぶなら10通りで2000円になります。はじめのうちは1点100円でも大丈夫です。
馬連の平均配当は5000~6000円と言われていますが、この平均は高額配当によって上がっているので体感としては2000~3000円あたりが多いです。
200円の馬連4頭ボックスが的中してオッズが30倍なら6000円-1200円で4800円の儲けということになります。これぐらい儲かればしっかり馬券を当てたという満足感もありますよね。
買う馬の選び方
とはいえ買う馬を4~5頭を選ぶのは初心者の方には少し大変かもしれません。
自分でしっかり考えてこれだと思う馬が4~5頭いればそれに越した事はありませんが、もし迷うという方は以下の選び方を参考にしてはいかがでしょうか。
まずそのレースで強いと言われている主役級の人気馬を1頭は入れたいです。競馬新聞などで◎(本命)が沢山ついているような馬です。多くの人が強いと支持する馬にはそれなりの理由があり、最初の内は無理に外すのは危険です。
自分がお金を出して買う馬券なので自分なりに予想して決めた馬は入れておきたいです。見た目の雰囲気がいいとかよく名前の聞くジョッキーが乗っているからというのでも立派な予想です。
競馬経験者の友達がいるという場合はその人達のイチオシを1~2頭入れておくといいでしょう。経験者なら耳を傾ける価値はあるし、何より同じ馬を応援してワイワイできるとより楽しめます。テレビやSNSなどに出ている的中率の高い方の予想を参考にするのもありです。
最後は自由枠です。友達のイチオシや自分のこれだと思う馬が被った時など、まだ買える頭数に余裕がある場合は人気はあまりないけど気になっている馬などをいれてもよいでしょう。もし馬券に絡めば大きな配当も期待でき夢があります。これに関しては無理に入れる必要はなく3頭BOXになったとしても問題は全く問題ありません。
こうして選んだ4、5頭の中に1、2着馬がいれば馬連BOXは的中です。
それでも難しい場合は「ワイド」で的中率を重視してもいい
馬連4~5点ボックスでも中々的中に結びつかないという方は「ワイド3点ボックス」などもおすすめです。
ワイドは3着までに入る馬を2頭当てる買い方で許容範囲が大きいため更に当てやすくなります。その分配当は低くなりがちなので3点ほどに絞る必要があります。
的中率を重視したい場合はおすすめです。
慣れてきたら軸を決める「流し」馬券や3連複にも挑戦してみるのもアリ
競馬の知識も段々ついてきて慣れてきたら、自分の中で自信のあるレースも増えてくるはずです。自分なりに馬の優劣を判断できるくらいまで慣れてきた状態です。
「この馬は前走も滅茶苦茶強かったしここでも1~2着には来る!」といった時はボックスから思い切って軸を決める「流し」に挑戦してみるとよいでしょう。
流しは軸を決める分ボックスより買い目を抑える事ができるというメリットがあります。その分相手に選ぶ馬は手広く買う事もできるので、軸馬がくるという自信がある場合は有効な買い方になります。
他にも、馬連からより難易度の高い馬単や3連複などの馬券にしたりと、予想の自信によって馬券の選択肢は広がっていきます。
トリガミは極力避けよう
トリガミとは馬券が的中してもマイナスになってしまうことです。
例えば5000円分の馬券を購入して的中したけど3000円しか戻ってこないといった場合です。
競馬をやっていれば珍しくありませんし、全く当たらないよりかはマシといった意見もありますが、個人的には例え競馬初心者であってもできるだけ避けるべきものだと思います。
トリガミになる原因としては、
- 買い目がそもそも多すぎる
- 買い目が人気馬に寄りすぎている
- オッズ(倍率)を把握していない
などが挙げられます。ボックスや3連単などで点数が多くなる買い方では金額を均一にしがちです。
手間はかかりますが、自分が買う馬券のオッズを調べてマイナスになるような組み合わせが出ないように金額配分を調整してみましょう。
競馬は楽しめる金額の範囲内で
説教っぽくなり申し訳ないですが、競馬は楽しめる金額の範囲内で買う事が大切です。生活に影響が出るような賭け方はやめておきましょう。
人によって使える金額の範囲はそれぞれですが、「競馬で負けて落ち込んでも晩御飯を食べたら忘れる」くらいが丁度いいでしょう。次の日にまで影響が出るような場合は買いすぎているかもしれません。
とはいえ少額すぎると自分が思うような馬券が買えないケースもあります。例えば1レースの予算が500円だった場合は6点になる馬連4頭BOXは買えません。その場合は買い目を減らすか別の買い方に変える必要があります。
また少額だと本命が300円、対抗が100円、大穴も100円といったように金額に差をつけづらくなります。すると自分の中での馬の評価との整合性が取れなくなりすっきりしない予想になります。
もし1レースあたりに使える金額が少ない場合は、買うレースをできるだけ絞るといいでしょう。自信のあるレースに絞れば的中率もあがり一石二鳥です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は初心者におすすめする馬券の買い方を紹介してきました。
ここまで長々と語ってきましたが、馬券の買い方についての明確な正解はありません。ここでおすすめした馬連ボックスもあくまでおすすめの1つでありレースや人によってはあまり有効ではない時もあるでしょう。
競馬を長くやってきても買い方には毎回悩むものです。悩んで最後に買い目から消してしまった馬が来たり、ワイドで買って予想通りに来たけどこれなら3連単でもバッチリ当たっていたなんて事もよくあります。
反省して改善できる点も多いのですが、悪く言えば結果論に左右されがちな面もあります。
一つ言える事は競馬は毎回的中するようなものではないという事です。初心者だろうが上級者だろうがハズレる事は珍しい事ではないのであまり一つの結果にこだわらずに長い目で競馬を楽しんでくださいね。