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【中山芝1200m】コースの特徴や傾向をわかりやすく解説

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中山芝1200m コースの特徴・傾向

中山競馬場は内回りコースと外回りコースが用意されている右回りの競馬場です。

特に外回りコースはおむすび型の特徴的なコースになっており、主要4場の中でも得意不得意の差が出やすい競馬場です。

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ここでは、中山競馬場の芝1200mの特徴や傾向について詳しく紹介していきます。

目次

中山芝1200mで開催される代表的なレース

中山芝1200mの代表的なレースはG1のスプリンターズSです。
秋の最強スプリンターを決める重要な1戦で、2000年からは秋競馬の最初のG1として実施されています。

中山芝1200mのコースの特徴

中山芝1200m コースの特徴・傾向
コース形態
中山芝1200m(外回り)高低図 右
高低図

道中はほぼ下り坂でペースは速くなりがち

中山芝1200mは外回りコースを使用します。

2コーナーの終わり付近、坂の頂上からのスタートなので道中がほとんど下り坂になります。更にスプリント戦なのでペースは速くなる傾向があります。

中山名物の最後の急坂は、高低差2.2m、最大勾配2.24%。その勾配は全10場で最大になります。

開催時期や馬場状態で傾向がガラリと変わる

距離問わず中山の芝コースで気をつけたいのが、開催時期による馬場状態の変化です。

中山競馬場は開催時期も多く、「9月の野芝主体とした時期」や、「12月~4月の野芝の上に洋芝をオーバーシードしている時期」などによって馬場の傾向が大きく変わります。

9月の中山開催12月~4月の中山開催
野芝主体野芝+洋芝
傾向高速決着でスピード馬有利時計がかかりパワー型有利
有利な脚質逃げ・先行差しも浮上

ただこの傾向は、前述したように各馬のスパートするタイミングに大きく左右されます。高速決着で前が有利と思っていても、途中から一斉に動き出して持久戦になるということもよくあるコースです。

出走馬の脚質などや陣営のコメントなどもよく確認しておきましょう。

野芝とは…

野芝は、日本で主に使われる芝で「ほふく茎」が地表付近を覆うように広がるため、馬が地面を蹴りやすくスピードが出やすいのが特徴。そのためクッション性は低く(クッション値は高くなる)、保水量は少なくなる。

また、洋芝と比べて耐久性が高く馬場が痛みにくいのも特徴。

中山芝1200mで注目の枠順・脚質

中山芝1200mで勝率・連対率・複勝率全てで「1枠」が1番です。次いで「3枠」、「4枠」と続きます。

概ね内寄りの枠が好成績で「8枠」などは苦戦傾向にあります。

脚質に関してはどの脚質にも大きな優位性はありません。道中の下り坂でスピードに乗ってそのまま逃げ切ったり、最後の急坂で前が止まって差しが決まったりと展開次第でどの脚質も狙えるコースです。

枠順1枠・3枠4枠
脚質
2019年~2023(177レース)
Keibit

トラックバイアス(馬場状態の傾向)の変わりやすいコースでもあるので前日・当日のレース結果を重視してみると良いでしょう。

中山芝1200mデータ詳細

コース右回り
一周距離(外回り)Aコース:1839.7m
Bコース:1858.5m
Cコース:1877.3m
直線距離310m
高低差5.3m
コースレコード1:06.7(ロードカナロア 2012 スプリンターズS) 
2023年9月25日時点

スプリンターズSの過去10年のデータと傾向

以下はスプリンターズSの過去10年の1~3着馬の馬の性別・年齢とコーナーの通過順位です。(2014年は新潟での開催となるので除く)

着順馬名馬齢通過順位
23年1着6ママコチャ牝43-2
2着10マッドクール牡45-4
3着1ナムラクレア牝47-7
22年1着2ジャンダルム牡73-2
2着7ウインマーベル牡38-9
3着6ナランフレグ牡613-12
21年1着4ピクシーナイト牡33-2
2着12レシステンシア牝44-4
3着1シヴァージ牡65-5
20年1着10グランアレグリア牝415-15
2着3ダノンスマッシュ牡54-4
3着16アウィルアウェイ牝416-16
19年1着8タワーオブロンドン牡411-8
2着7モズスーパーフレア牝41-1
3着2ダノンスマッシュ牡47-8
18年1着8ファインニードル牡56-8
2着9ラブカンプー牝32-2
3着1ラインスピリット牡73-4
17年1着8レッドファルクス牡611-10
2着2レッツゴードンキ牡59-7
3着6ワンスインナムーン牝41-1
16年1着13レッドファルクス牡59-7
2着15ミッキーアイル牡51-1
3着4ソルヴェイグ牝32-4
15年1着2ストレイトガール牝68-9
2着4サクラゴスペル牡75-6
3着6ウキヨノカゼ牝513-12
14年
新潟
1着18スノードラゴン牡611-10
2着9ストレイトガール牝59-10
3着13レッドオーヴァル牝45-5
13年1着10ロードカナロア牡57-5
2着7ハクサンムーン牡41-1
3着5マヤノリュウジン牡65-5
スプリンターズS過去10年の1~3着馬の馬齢と通過順位()


勝率は「差し」がトップも「逃げ」の連対率、複勝率は脅威

2014年は新潟での開催になっているのでこちらを除いた過去10年の通過順から脚質を調べてみると以下のようになります。

脚質成績勝率連対率複勝率
逃げ【0-3-1-6】0%30.00%40.00%
先行【3-4-2-27】8.33%19.44%25.00%
差し【6-2-4-48】10.00%13.33%20.00%
追い込み【1-0-3-48】1.92%1.92%7.69%
スプリンターズS過去10年の脚質別成績

勝率は「差し」が先行をわずかに上回りトップです。速いペースで流れやすく、最後の急坂で前を捉えて勝つといったパターンがよく見られます。

一方で「逃げ」の馬券内の粘りこみも無視できません。連対率は30%、複勝率は40%とかなり高くなっています。

逃げ切った馬は「過去10年では」いませんが、更にさかのぼれば04年のカルストライトオ、06年のテイクオーバーターゲット、07年アストンマーチャン、08年ローレルゲレイロなどの勝ち馬もいます。

「追い込み」はかなり厳しくなります。これは出遅れて後方の馬や、スピード勝負についていけない馬もいるので致し方ない数字かも知れません。過去10年で追い込みで勝利したのは20年のグランアレグリアのみです。

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スプリンターズSではまず誰が逃げるのかを予想するのが鍵になってきます。

年齢は4歳が1歩有利も6歳~7歳の高齢馬の健闘も目立つ

次は年齢で見てみましょう。こちらは新潟開催の2014年を除いた過去10年の年齢別の成績です。

年齢成績勝率連対率3着内率
3歳【1-2-1-16】5.00%15.00%20.00%
4歳【3-4-5-21】8.82%20.59%35.29%
5歳【3-3-1-38】6.67%13.33%15.56%
6歳【2-0-3-27】6.25%6.25%15.63%
7歳【1-1-1-18】4.76%9.52%14.29%
8歳以上【0-0-0-8】0.00%0.00%0.00%
スプリンターズS過去10年の年齢別の成績

4歳馬が勝率、連対率、複勝率全てでトップで1番信頼できる年齢と言えるでしょう。

ただ6歳~7歳も他のG1レースと比べると健闘できているのもスプリンターズSのポイントです。

一方で3歳馬は馬券圏内にはよく来ていますが、勝ち切ったのは21年ピクシーナイト1頭のみにとどまっています。

性別成績勝率連対率3着内率
牡馬・セン馬【7-6-5-85】2.91%12.62%17.48%
牝馬【3-4-5-44】5.36%12.50%21.43%
スプリンターズS過去10年の性別別の成績

スプリンターズSでは過去10年で7勝と牡馬の活躍が目立ちますが、好走率で見ると牝馬が優勢です。

枠順は「4枠」を始め内寄りに良績が多く、外枠の「6枠~8枠」は苦戦傾向

スクロールできます
成績勝率連対率3着内率
1枠2-1-4-1310.00%15.00%35.00%
2枠1-2-1-165.00%15.00%20.00%
3枠1-0-4-155.00%5.00%25.00%
4枠3-3-0-1415.00%30.00%30.00%
5枠2-2-0-1510.53%21.05%21.05%
6枠0-1-0-190.00%5.00%5.00%
7枠1-0-0-185.26%5.26%5.26%
8枠0-1-1-180.00%5.00%10.00%
スプリンターズS過去10年の枠別成績

過去10年で最も好走率が高いのは4枠で【3-3-0-14】。良績が目立つのは「1枠~5枠」の内寄りの枠で、「6枠~8枠」の外寄りの枠は1勝のみと苦戦傾向。

スプリンターズS傾向まとめ

・脚質は勝率で「差し」優勢も、「逃げ」の馬券内に来る確率が高い。
・年齢は4歳馬に注目!他のG1より6歳~7歳は健闘している。
・性別では牡馬が過去10年で7勝も牝馬の好走率がやや高め。
・枠順は「4枠」を始め内寄りに良績が多く、外枠の「6枠~8枠」は苦戦傾向

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