札幌で行われるクイーンSは秋華賞やエリザベス女王杯へと続いていく注目の1戦。
今年はまだ実力のハッキリしていない3歳馬2頭が人気という事もあり、今まで以上に能力の見極めが大事になってきそう
クイーンSの傾向
今回はクイーンS好走馬の前走についてピックアップしようと思います。
前走ヴィクトリアマイル組が断然の好成績
年 | 着順 | 馬名 | 前走 | 前着順 |
---|---|---|---|---|
2022年 | 1着 | テルツェット | ヴィクトリアマイル | 13着 |
2着 | サトノセシル | 江の島S | 4着 | |
3着 | ローザノワール | ヴィクトリアマイル | 4着 | |
(函館) | 2021年1着 | テルツェット | ヴィクトリアマイル | 14着 |
2着 | マジックキャッスル | ヴィクトリアマイル | 3着 | |
3着 | サトノセシル | 洞爺湖特別 | 1着 | |
2020年 | 1着 | レッドアネモス | マーメイドS | 8着 |
2着 | ビーチサンバ | ヴィクトリアマイル | 9着 | |
3着 | スカーレットカラー | ヴィクトリアマイル | 15着 | |
2019年 | 1着 | ミッキーチャーム | ヴィクトリアマイル | 8着 |
2着 | スカーレットカラー | マーメイドS | 3着 | |
3着 | カリビアンゴールド | 五稜郭ステークス | 2着 | |
2018年 | 1着 | ディアドラ | ドバイターフ | 3着 |
2着 | フロンテアクイーン | 中山牝馬S | 2着 | |
3着 | ソウルスターリング | ヴィクトリアマイル | 7着 | |
2017年 | 1着 | アエロリット | NHKマイルカップ | 1着 |
2着 | トーセンビクトリー | マーメイドS | 9着 | |
3着 | クインズミラーグロ | マーメイドS | 2着 | |
2016年 | 1着 | マコトブリジャール | 福島牝馬S | 1着 |
2着 | シャルール | ヴィクトリアマイル | 18着 | |
3着 | ダンツキャンサー | 安土城ステークス | 2着 | |
2015年 | 1着 | メイショウスザンナ | マーメイドS | 10着 |
2着 | レッドリヴェール | ヴィクトリアマイル | 4着 | |
3着 | イリュミナンス | マーメイドS | 6着 | |
2014年 | 1着 | キャトルフィーユ | ヴィクトリアマイル | 5着 |
2着 | アロマティコ | 巴賞 | 1着 | |
3着 | スマートレイアー | ヴィクトリアマイル | 8着 | |
(函館) | 2013年1着 | アイムユアーズ | ヴィクトリアマイル | 8着 |
2着 | スピードリッパー | 夏至ステークス | 13着 | |
3着 | オールザットジャズ | ヴィクトリアマイル | 13着 |
2021年、2013年は函館での開催となっているが、洋芝で時期も同じなので今回はデータとして入れている。
- ヴィクトリアマイル組 1着:5回 2着:4回 3着:5回
- マーメイドS組 1着:2回 2着:2回 3着:2回
過去10年で半分の5回という高確率で前走ヴィクトリアマイル組が勝利している。また全く馬券に絡まなかった年は2017年1回のみ。
今回の該当馬はなんとイズジョーノキセキのみ。前走15着だが大敗組の巻き返しもあるので注目してみるといいかも。
次いでマーメイドS組も強いが、こちらも今回はビジンの1頭のみの参戦。
ちなみに函館での開催を除外するなら以下のようになる。
- ヴィクトリアマイル組 1着:3回 2着:4回 3着:3回
- マーメイドS組 1着:2回 2着:2回 3着:2回
好走理由については、シンプルに「距離適性の近いレベルの高いレース」を戦ってきたというのが大きいと思います。
今回1、2番人気が予想される3歳馬は、NHKマイルカップ馬のアエロリットしか馬券に絡んでいないのも注目のポイントになりそう。
有力馬ピックアップ
◎サトノセシル
サトノセシルは既に7歳とはいえ数は使われていないし、まだまだ衰えは見られない。
またG3の成績は(0.2.2.1)とほぼ馬券になっている点も見逃せない。今回のクイーンS自体もこれまでに2021年3着、2022年2着と相性もよく(21年は函館だが…)、今回で三度目の正直を目指します。
今回はグランスラムアスクを筆頭に前への意識が高そうなメンバー構成。ペースがそこそこ流れる可能性もあるため、少しジリッぽいこの馬には流れが向くかも。
ただ、中間にオステオコンドローマ(骨軟骨腫)の症状で一頓挫あったのは不安点ではある。
〇ジネストラ
勝ち味に遅いが堅実な走りでようやく重賞を狙えそうなところまでやってきた。
桜花賞以来の重賞挑戦となった前走の福島牝馬Sが0.2秒差の4着と悪くない。2着のビッグリボンはその後マーメイドSを完勝しているように上位のレベルは高めだった。
また初の1800mや折り合い面を気にしてか、慎重に行き過ぎた感じもあった。ここ最近乗り続けている三浦騎手が前回の結果を踏まえた乗り方をしてくれれば。
▲イズジョーノキセキ
近走の不振が目立つが、去年今年とレベルの高いレースに参戦し続けている。有馬記念4着は展開も向いて無欲の好走だと思うのでそこを強調するつもりはないが、得意距離の1800m(4.2.1.2)に戻って相手関係が楽になるのは大きい。
おそらく脚を溜める競馬になると思うが、クイーンSは割と差しの決まるレースでもあるし、乗り慣れた岩田康誠騎手なら上手く乗ってくれるのではないかと思っています。
冒頭で触れた、クイーンSの好走例である「前走ヴィクトリアマイル組」なのでこの印にしました。
斤量57キロや転厩初戦など不安点もかなり大きいが、だからこそ人気薄で買えると思えば目を瞑れるかなと。
△ドゥーラ
人気2頭の3歳馬ならこちらに食指が動く。
成績だけ見ると惨敗が多いですが、大半は出遅れが原因。その他チューリップ賞に至っては完全に直線前が詰まっていて参考外。
そのため見た目の成績以上の能力はあるとみてもいい馬です。
ただ、ゲートを上手く出るという保証はないので強気な印は打てないが51キロを考えれば当然怖い1頭。
△ルビーカサブランカ
今月既に3走目とかなり使い詰めだが、ルメール騎手を確保しての参戦で前走ほどではなくとも好調は維持しているとみる。
前走函館記念は内枠を上手く活かした立ち回り。今回も内枠を引いて同じような形で運べそう。
函館や札幌などの洋芝経験も豊富なのも心強い。
消し ライトクオンタム
ドゥーラと人気は逆転するかもしれないが現時点で1番人気は正直あまりおいしくない。
桜花賞ではゴチャゴチャするポジションに戸惑ったというコメントにもあるように、神経質な面がある気がする。
マイペースで逃げるには同型が多いし、内枠ということもあり気分よくレースをするには乗り方に工夫がいりそう。武豊騎手なら上手くクリアする可能性もあるが、実力自体も少し未知数な面もあり今回は軽視したい。
2023クイーンS暫定予想(土曜夜時点)
◎サトノセシルは中間の一頓挫が気になり、〇ジネストラと未だに印の順番を悩んでいます。
勝ち切れないタイプだけに「ワイド」も視野にいれて考えたいと思います。
◎サトノセシル
〇ジネストラ
▲イズジョーノキセキ
△ドゥーラ
△ルビーカサブランカ
△ミスニューヨーク
△ビジン
△コスタボニータ
想定ペース・・・ハイ寄りのミドル
2023クイーンS最終予想(日曜昼更新)
△ドゥーラが頭一つ抜け出した人気で、2番人気~7番人気まではかなり混戦という感じのオッズになってきましたね。
印は変わらずこのままでいこうかと思います。
◎サトノセシル
〇ジネストラ
▲イズジョーノキセキ
△ドゥーラ
△ルビーカサブランカ
△ミスニューヨーク
△ビジン
△コスタボニータ
想定ペース・・・ハイ寄りのミドル