2024年秋華賞は1番人気に応えチェルヴィニアが好位から抜け出し牝馬2冠を達成しました。
24年のG1はここまで全て違う騎手が勝利というジンクスがありましたが、打ち破ったのはやはりというべきかルメール騎手でした。
ここでは24年秋華賞のレース回顧をしていきます。次走の参考になれば幸いです。
レース予想結果
着順 | 枠番 | 印 | 馬名 | 重量 | 騎手 | タイム | 通過順位 | 上がり | 人気 |
1 | 5 | 〇 | チェルヴィニア | 55.0 | C.ルメール | 1:57.1 | 8-8-8-7 | 34.2 | 1 |
2 | 10 | △ | ボンドガール | 55.0 | 武豊 | 1 3/4 | 12-12-13-13 | 34.1 | 5 |
3 | 14 | ◎ | ステレンボッシュ | 55.0 | 戸崎圭太 | 1/2 | 10-10-11-10 | 34.3 | 2 |
馬券は三連複が的中!
馬連が的中できなかったのは残念ではありますが、まずは秋のG1シリーズの初的中ということでホッとしました
◎ステレンボッシュ
〇チェルヴィニア
▲クイーンズウォーク
△ボンドガール
△ミアネーロ
馬連BOX:◎〇▲
3連複:◎〇-▲△△
想定ペース:ややハイ
的中! 3連複:2,230円
レース展開
戦前から予想されてた通り外枠の2頭が積極策。逃げたセキトバイーストは前半57.1とかなり早いペース。
2番手クリスマスパレードまでは10馬身以上離れており、そのクリスマスパレードから3番手までも6馬身程とかなり縦長の展開に。
2番手以降は大きく離れていたとはいえ、前半57.1後半60.0という前傾ラップ。京都で行われた過去10年の秋華賞で見ても前半は1番速いペースだった(15年ミッキークイーンの時の前半が57.4で2位)。
勝ちタイムは15年ミッキークイーン(1:56.9)14年ショウナンパンドラ(1:57.0)に次ぐ3番目に速いタイムとなった。なおこの2年は逃げた馬にある程度他の馬がついていってのものだった。
勝ったチェルヴィニアは2着を13/4馬身差の完勝。上位馬以外は最後で脚色が鈍った馬も多く、スピードに加えタフさも求められる展開。
近年は桜花賞やオークスなど牝馬限定レースでも驚くようなレベルのレースも多い。今年の上位馬も桜花賞・オークスに引き続きハイレベルの争いをしている。
上位入線馬の見解
1着 〇チェルヴィニア
スタートも出てある程度好きな位置につけられる状態。3番手以降の馬群の丁度真ん中あたり8番手と絶好のポジションを選択。
道中ロスなく競馬を進めつつ、内にも外にも持ち出せるようなポジションをキープしていたのが印象的。
直線もスムーズでGOサインが出た後の反応も素晴らしく、他馬の追随を許さない完勝。
ルメール騎手のエスコートも見事ですが、レースに合ったベストポジションを自在に取れるのはこの馬によるところも大きそう。桜花賞での反省を活かし直前輸送にするなど状態面への細かい気配りも功を奏した。
今後はJCに出走予定。
相手は当然かなり強くなりますが、斤量面の有利大きく、去年のイクイノックスやリヴァティアイランドのように内枠から前目につけた時はいいレースができそうですね。
2着 △ボンドガール
ダイワメジャー産駒で距離の不安もあってか5番人気。この馬にしてはやや人気を下げたが、終わってみれば伝説の新馬戦と言われた新馬戦のワンツーフィニッシュ。
後方からの競馬も板についてきて、行きたがる面も改善してきてるように見えた。
京都の内回りという事で、追い込みにかけるのは怖かったとは思うが、ペースも流れてコーナーをしっかり回ってから外に持ち出すなど武豊騎手の冷静な手綱さばきも◎。
1番人気のチェルヴィニアがパーフェクトな競馬をしたこともあって2着となったが、デビュー時に周りに期待されていたレベルに徐々に近づきつつある。
今後のレース選びに注目ですが、やはりマイルでの走りも再度見てみたいですね。
3着 ◎ステレンボッシュ
元からスタートが今一歩だったが、今回はスタート後の二の脚がもう一息。チェルヴィニアの後ろを取るまでは良かったが、クイーンズウォークが早めに動いて外から絞められる形になったのがやや誤算。
結果内から何とか進路を探しつつ伸びる形になったので、スムーズに行ったチェルヴィニアとは立ち回りの差が出てしまった感じ。万全の立ち回りをしても今回のチェルヴィニアを負かせたかは微妙だが、競馬はスタートが重要であることを再確認したレースに。
競馬ぶりが全体的にぎこちなかったのは、状態面でまだ完調でなかった影響も考えられそう。
パフェ―クト連対こそ崩れましたが、それでも3着に来た安定感は評価できますね。
次は更に上向くことが予想されエリザベス女王杯で見てみたい1頭。
その他注目馬の見解
15着 ▲クイーンズウォーク
人気馬の中で大敗を喫してしまったのがこの馬。
出遅れもあったが、捲り気味に上がって行きながら捲り切るところまでも行かずで「らしさ」が全くないレースとなってしまった。
レース後には脚元を気にする素振りもあったらしく、本来のパフォーマンスとはかけ離れた走り。1週前追い切りで厳しい意見が出ていたように、立て直しに時間がかかるもしれない。
中京コースで行われたローズSの勝ち馬は不振でしたが、この馬も例に漏れずという結果に…
一旦立て直しの期間が必要そうですが、またこれくらいの距離でもう一度見てみたいですね。
6着 △ミアネーロ
位置取りとしては馬群中団でチェルヴィニアの内側という2枠2番のこの馬としては理想的なポジション。
直線選択した内の進路も上手く空いて、後は伸びきれればという完璧な立ち回り。
残り50mで脚色が鈍っての6着で、鞍上の津村騎手曰く「4コーナーからはフラついて走っていた」とのこと。
G1らしい締まった流れで最後は力尽きた印象だが、最後の一冠でやれることはやったという感じ。
立ち回りの良さは今後も大きな武器になっていきそうで、得意の中山コースの重賞で見直せそう。
レース総括
- 前半57.1後半60.0という前傾ラップ
- 1:57.1は過去10年で14年、15年に続く3番目に速い決着
- 上位馬以外は最後で脚色が鈍った馬も多く、スピードに加えタフさも求められる展開。
- 桜花賞・オークスに引き続き今年の3歳牝馬路線はハイレベルの争い
最後まで読んでくださりありがとうございました。
来週は牡馬に出番が回って菊花賞!
満を持してダービー馬の登場でこちらも楽しみなレースです。