春のマイルG1の安田記念やヴィクトリアマイルと同じ舞台で行われる東京新聞杯。
近年はマイルに適正を求めてきた牝馬が活躍していますが、今年もマスクトディーヴァをはじめ数多くの有力馬が集まりました。
ここでは2024年の東京新聞杯のレース予想をしていきます。
去年は自分のペースに持ち込んだウインカーネリアンが後続馬の猛追を退けて優勝しました。
東京新聞杯の過去10年のデータと傾向
まずは東京新聞杯の過去10年のデータから簡単な傾向を探っていきます。
以下は東京新聞杯の過去10年の1着~3着馬の性別と年齢、前走のデータです。
年 | 着順 | 性齢 | 馬名 | 前走 | 前走着順 |
---|---|---|---|---|---|
1着 | 牡6 | ウインカーネリアン | マイルCS | 12着 | |
2着 | 牝4 | ナミュール | エリザベス女 | 5着 | |
3着 | 牝4 | プレサージュリフト | 京都金杯 | 3着 | |
1着 | 牡4 | イルーシヴパンサー | ノベンバーS | 1着 | |
2着 | 牝4 | ファインルージュ | 秋華賞 | 2着 | |
3着 | 牡6 | カラテ | ニューイヤー | 1着 | |
1着 | 牡5 | カラテ | 若潮S | 1着 | |
2着 | 牡5 | カテドラル | キャピタルS | 9着 | |
3着 | 牝5 | シャドウディーヴァ | エリザベス女 | 8着 | |
20年 | 1着 | 牝5 | プリモシーン | マイルCS | 11着 |
2着 | 牝4 | シャドウディーヴァ | 常総S | 1着 | |
3着 | 牡4 | クリノガウディ― | マイルCS | 7着 | |
19年 | 1着 | 牡4 | インディチャンプ | 元町S | 1着 |
2着 | 牝5 | レッドオルガ | ターコイズS | 6着 | |
3着 | 牡5 | サトノアレス | 阪神C | 8着 | |
18年 | 1着 | 牝4 | リスグラシュー | エリザベス女 | 8着 |
2着 | 牡4 | サトノアレス | キャピタルS | 2着 | |
3着 | 牡4 | ダイワキャグニー | 中山金杯 | 5着 | |
17年 | 1着 | 牡4 | ブラックスピネル | 京都金杯 | 2着 |
2着 | 牡4 | プロディガルサン | 菊花賞 | 11着 | |
3着 | 牡4 | エアスピネル | 京都金杯 | 1着 | |
16年 | 1着 | 牝6 | スマートレイアー | エリザベス女 | 5着 |
2着 | 牡7 | エキストラランド | 京都金杯 | 7着 | |
3着 | 牡5 | マイネルアウラート | 阪神C | 9着 | |
15年 | 1着 | 牡6 | ヴァンセンヌ | 元町S | 1着 |
2着 | 牡6 | アルフレード | ニューイヤー | 9着 | |
3着 | 牡5 | フルーキー | 京都金杯 | 4着 | |
14年 | 1着 | 牝6 | ホエールキャプチャ | エリザベス女 | 6着 |
2着 | 牡5 | エイストラランド | 京都金杯 | 1着 | |
3着 | 牡5 | クラレント | 阪神C | 3着 |
前走G1出走の牝馬が参戦してくれば大注目
成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
4歳 | 4-5-4-26 | 10.26% | 23.08% | 33.33% |
5歳 | 2-3-5-29 | 5.13% | 12.82% | 25.64% |
6歳 | 4-1-1-31 | 10.81% | 13.51% | 16.22% |
7歳以上 | 0-1-0-31 | 0.00% | 3.13% | 3.13% |
成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
牝馬 | 4-4-2-11 | 19.05% | 38.10% | 47.62% |
牡馬/セン馬 | 6-6-8-107 | 4.72% | 9.45% | 15.75% |
年齢別の成績では明け4歳が【4-5-4-26】と勝率、連対率、3着内率がどれも優秀で最初に注目すべきポイント。6歳も勝率では4勝していて4歳と同じくらい優秀だが、7歳以上となると一転して厳しくなり、ここで好走凡走のラインが引かれる。
一番の注目は牝馬の好走率が非常に高いレースであるという事。牝馬は【4-4-2-11】で馬券圏内には半分近くも入っており特に注目しておく必要がある。特に前走G1に出走していた牝馬に限れば【4-2-1-2】で更に好走率が跳ね上がる。
前走G1に出走していた4歳牝馬
・マスクトディーヴァ(秋華賞)
・ウンブライル(NHKマイルC)
前走G1馬は堅実。勢いのある前走3勝クラスも強いが…
成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
G1 | 5-3-2-18 | 17.86% | 28.57% | 35.71% |
G2 | 0-0-3-12 | 0.00% | 0.00% | 20.00% |
G3 | 1-3-4-42 | 2.00% | 8.00% | 16.00% |
OP | 0-3-1-38 | 0.00% | 7.14% | 9.52% |
3勝クラス | 4-1-0-8 | 30.77% | 38.46% | 38.46% |
前走G1だった馬の成績は【5-3-2-18】。過去10年で5勝と安定した強さを見せている。特にエリザベス女王杯や秋華賞などから適距離を求めてきた馬も強く注意が必要。
前走G2・G3・OP組が苦戦傾向の中において前走3勝クラス組はかなり優秀。4勝を挙げており勝ち上がってきた勢いそのままに好走するケースが目立ちます。
残念ながら今年は除外された馬もいて、3勝クラスからの参戦はなし。
前走G1出走馬
・ウインカーネリアン(ブリーダーズC)
・マスクトディーヴァ(秋華賞)
・ウンブライル(NHKマイルC)
・ジャスティンカフェ(マイルCS)
前走3勝クラス
・該当馬なし
有力馬ピックアップ
◎アヴェラーレ
関屋記念では先行したディヴィーナを前に見ながらの競馬。内枠からの差しだったので進路が空くのを待つ形になったが、32.8の脚での差し切り勝ち。速い上がりの出やすい新潟とはいえ素晴らしい瞬発力。
前走京都金杯は届かずの4着。勝ち馬がイン突きで勝ったように大外枠からだったことを考えると良く頑張っている。
16戦中13戦は左回りで、全5勝も全て左回り。得意の瞬発力とスピードが活かせる舞台に変わって上昇が見込める。
開幕2週目で大外枠という事で人気を落としている(前日で4番人気から差がある5番人気)が、スタートからコーナーまではかなり距離があるのが東京マイル。好ポジションに収まれる可能性は十分にある。
本当はルメール騎手に乗って欲しかったところだが、同厩舎のウンブライルに騎乗するのでそこだけは残念。向こうは4歳ということもあり将来性を考えた選択をしたのかもしれませんね。というのもクラブの規約でアヴェラーレはラストランとなる可能性が高いとのこと。
G3での実力は疑うところもないので妙味は十分だし有終の美を飾りたい。
〇マスクトディーヴァ
2走前ローズSは上がり33.2の強烈な末脚を見せての勝利。この時の勝ちタイムは日本レコードとなる1:43.0で多くの人に強烈なインパクトを与えました。
前走秋華賞では3冠馬となったリバティアイランドにこそ屈しましたが、目の覚めるような末脚で追い込んで2着。京都内回りコースという事を考えればよく追い込んできた。
今回はヴィクトリアマイルを見据えてのマイルへの挑戦。マイルCS3着馬もいたりと相手は強力だが、ここ2走を見れば即通用してもおかしくない馬。
高速馬場適性は既に証明済みで、東京の広いコース変わりも非常に楽しみ。断然人気ではあるものの無理に嫌いたくはない。正直ここまで断然人気でなければ本命を打ちたいところ。
久しぶりなので仕上がり具合はもちろん気になるが、秋華賞後無理をさせず休養期間をしっかりとった事も評価したい。
不安点をあげるならやはりスタート。マイル戦だけにスタートはある程度出て欲しい。
▲ジャスティンカフェ
毎日王冠はいわゆるポツンというレース。極限まで脚を溜めて33.2という脚だったが、この時はエルトンバローズがシュネルマイスターやソングラインを撃破したように後ろからでは厳しい展開。
マイルCSではロスなく進めて一瞬は勝ったかもと思わせる瞬発力を見せての3着。G1級の瞬発力は持っているものの使いどころが難しい印象で、騎手の相性や判断力が問われる馬かなと思っています。
実力は上位だけれど乗り難しい馬という事もあってこの辺りの評価に。エスコートが完璧ならあっさりでもおかしくない。
☆フリームファクシ
きさらぎ賞を勝った時には川田騎手もG1に手が届きそうとコメントをした程ポテンシャルは評価していた馬。
同時にレース中力んで走るようなところは課題に挙げられていて、前走からマイルに適正を求めている。
流石にG1ともなるとまだまだ成長が必要だと思うが、マイル路線で競馬ぶりが良化してきた。
前走京都金杯では枠も厳しかったが、同じような境遇のアヴェラーレには先着されて5着。斤量は更に2キロ増えてそこまで高く評価できないが、前日で最低の16番人気となると話は別。
アヴェラーレを評価するなら同様にこちらも買っておくべきかなと思っている。同じ外枠とはいえレースに行ってどっちが上手く流れに乗れているかはやってみないとわからないところもある。
消し ウンブライル
この馬は早い段階から期待されていた素質馬で、手綱をとったルメール騎手、横山武史騎手ともに評価が非常に高かった馬。
気難しい面もあって成績は安定していないがNHKマイルCで頭差の2着まで追い込んできて実力の片鱗はみせた。
ルメール騎手が引き続き騎乗する事もあって3番人気に推されているが、骨折の長期休養明けでこの人気だと流石に買いづらい。
実力的に消しという事ではないので狙える余裕のある人には魅力十分。
東京新聞杯暫定レース予想 土曜夜時点
他には展開利を考えるならウインカーネリアン、マテンロウスカイは△候補。
ただ△まで入れて買い方にするかは正直悩みどころ…
最終的な買い目は日曜お昼くらいまでには出す予定です。
◎アヴェラーレ
〇マスクトディーヴァ
▲ジャスティンカフェ
△マテンロウスカイ
△ウインカーネリアン
☆フリームファクシ
想定ペース:スロー
東京新聞杯レース予想(最終)日曜昼14:10更新
最終的な印は△サクラトゥジュールを追加。キング騎手も乗れていますし難しい気性ですが嵌れば。
買い目はかなり悩みましたが馬連と三連複で
妙味ある☆からも遊びで少し
先週から一転買い目がバラバラと増えてしまいましたが高めで決着してくれればという感じです
◎アヴェラーレ
〇マスクトディーヴァ
▲ジャスティンカフェ
△マテンロウスカイ
△ウインカーネリアン
△サクラトゥジュール
☆フリームファクシ
想定ペース:スロー
馬連BOX:◎〇▲
3連複:◎〇ー▲△△△☆
ワイド:☆ー◎〇