今週は、東京芝2400mを舞台に世界の強豪が集結する、秋の最強馬決定戦「ジャパンカップ」が行われます。
今年の主役は、日本勢の大将格である天皇賞馬マスカレードボール。さらに、25年クロワデュノール、 24年ダノンデサイル、23年タスティエーラと3世代のダービー馬が勢ぞろい。
そこへ欧州年度代表馬のカランダガンが参戦し、国際G1らしい豪華な顔ぶれとなりました。
この記事では、【2025年ジャパンカップ】のレース傾向、各馬の過去レースから読み解く“買い材料”まで、勝ち馬を探るためのポイントを詳しく解説していきます。
2024年は、日本の総大将ドウデュースが天皇賞・秋に続き、強烈な末脚 で他馬を一気に抜き去り完勝。G1通算5勝目を手にしました。


東京芝2400mのコース図
まずはジャパンカップが行われる東京芝2400mのコース図から見ていきましょう。




- スタンド前発走で最初のコーナーまでの距離は約350m。
そのため外枠の馬は早めに内のポジションを確保しておきたいコース形態。 - 緩やかなアップダウンが続き、直線も長い“総合力勝負”の舞台。
日本でも屈指の王道コース。 - 4種類のコースを使い分けることで馬場の傷みが分散されやすいため高速決着になりやすい。
- 今週はCコースの2週目。
馬場の痛みは少なく、内でロスなく運べる馬が好走しやすい。
過去10年から見るジャパンカップのレース傾向
次は過去10年から見る簡単なレース傾向です。参考程度にどうぞ。
- 「1枠」は過去10年で【5-3-1-7】で勝率、連対率、3着内率、全て圧倒的。次いで「3枠」が【3-1-1-15】と内枠に良績が集まる。
- 4歳【4-4-4-37】、5歳【5-2-3-32】、3歳【1-5-2-15】、で古馬勢が優勢。
- 前走別成績は天皇賞秋【6-3-4-30】、京都大賞典【3-1-0-19】、秋華賞【1-2-1-4】の3レースに勝ち馬が集中。
更に詳しい傾向を知りたい場合は、以下の記事を参考にしてみて下さい。


有力馬ピックアップ


「S+評価」
マスカレードボール
「S評価」
クロワデュノール・カランダガン・ダノンデサイル
「A評価」
ジャスティンパレス
「B+評価」
ブレイディヴェーグ・タスティエーラ・シンエンペラー・サンライズアース


◎ マスカレードボール・・・得意の東京&絶好ローテで一歩リード
実績から見るマスカレードボール
東京では4戦3勝【3-1-0-0】と、言わずと知れた東京巧者。
アイビーS、共同通信杯はいずれも加速ラップで、抜群の瞬発力を示した内容の濃い勝利。
メンバーレベルの上がったダービーでも好パフォーマンス。
ホウオウアートマンが後続を離して逃げ、前半60.0秒の流れから 1・3・4着が先行勢という展開の中、ただ1頭、中団からクロワデュノールに迫った2着は評価できる内容。
前走の天皇賞秋は前半62.0秒という極端なスローペースで、再現性の低いレース。しかし、古馬のトップクラス相手に秋初戦を上がり3F32.3の脚を使って差し切った点は素直に高評価。


ジャパンカップでの評価
脚を溜めれば確実に伸びてくる末脚は、東京コースでは大きな武器。
今回は、前走で不完全燃焼だったホウオウビスケッツがハナを主張し、
さらに瞬発力勝負を避けたいサンライズアースが早めに動く可能性が高そう。
そのため、前走のような「超瞬発力戦」にはなりにくいと見る。
前の馬にはタフな流れが予想され、直線で差し馬が浮上する可能性が高いのは脚質的に追い風。
また皐月賞でも序盤不利がありながら3着に食い込んだように、
「スロー一辺倒の馬」ではなく、タフな流れにも対応できるタイプ。
直線の長い東京で皐月賞のような差し馬有利の展開が再現されるなら、勝ち負けの期待は大きい。
さらに他馬が海外帰りや調整の難しいローテで臨む中、
秋2走目かつ、王道ローテである天皇賞秋からここに臨めるという点でも1歩リード。
おそらく陣営は秋2戦を見据えて仕上げており、ここを最大目標に据えたローテーションは大きなプラス材料。
最大の懸念は、内が有利なレースで7枠15番を引いてしまったこと。
ダービー(8枠17番)はうまく立ち回れたものの、今回も同じように運べる保証はない。
また、気難しい面のある馬で、スタンド前発走は歓迎とは言い難い点もリスクとして残る。




〇 クロワデュノール・・・安定感抜群の脚質+1枠2番の絶好枠
実績から見るクロワデュノール
皐月賞は、ファウストラーゼンとアロヒアリイの捲りの影響で位置取りを一時的に悪くする不利。
そこから再加速して自ら前を潰しにいき、最後まで踏ん張っての2着。先行馬で好走したのはこの馬だけで、普通の馬なら大敗していてもおかしくない内容。
続くダービーでは、好スタートから自然と前目へポジション。
緩めの流れで前有利の展開だったとはいえ、早め先頭という1番人気らしい競馬で押し切った点は高評価。強気の競馬でしっかり勝ち切ったこと自体が評価ポイント。
海外2走はどちらも重馬場で本来の力を測りにくいが、プランスドランジュ賞では後に凱旋門賞馬となるダリズを退けて勝利。能力の高さを裏付けるレースだった。
凱旋門賞の大敗は、大外枠から押して行かざるを得ず無理な逃げの形。
これは度外視で切るレース。


ジャパンカップでの評価
個人的には3歳世代では依然として大将格という認識。一方で2歳時から完成度が高かった分、粗削りだったマスカレードボールとの逆転も十分あり得る。
問題はローテ。
9月プランスドランジュ賞 → 10月凱旋門賞 → 11月ジャパンカップ
というのはどう見てもタフで、出走がギリギリまで決まらなかった点も「万全ではない可能性」が高い。
ただ、そこまで評価を落とさなかったのは、この馬は “万全でなくても力を出せる”タイプであること。
- 東スポ2歳(馬体大幅増でも1着)
- 皐月賞(ホープフルS以来のぶっつけで2着)
- プランスドランジュ賞(中間の動きが物足りないと陣営に言われた中で1着)
と、不安を覆し続けてきたのは大きな強み。
そして何より、抜群のスタートセンスを持つこの馬が 1枠2番を引いたののが絶好材料。
東京コースも【3-0-0-0】とパーフェクト。
前目のポジションが取れるのは確実で、
あとはサンライズアースなどの早めの仕掛けに巻き込まれず、マイペースで運べるかが鍵になります。




▲ カランダガン・・・差し馬向きの展開なら大きく浮上する欧州最強馬
実績から見るカランダガン
今年唯一の海外馬であるフランスのカランダガンは、13戦7勝【7-5-1-0】のパーフェクト連対。
鋭い末脚が最大の武器で、新馬戦の3着以外はすべて連対という抜群の安定感を誇る。
3歳時は英インターナショナルSでシティオブトロイの2着、英チャンピオンSでもアンマートの2着と惜敗続きだったが、今年に入り完全に本格化。
直近はG1を3連勝し、一気に欧州トップクラスの存在へ。
サンクルー大賞では、今年の凱旋門賞1番人気アヴァンチュールを3馬身半突き放す圧勝。
キングジョージでは後方待機からカルパナ、レベルスロマンスらを一蹴。
前走の英チャンピオンSでは、2000mで最強格と見られていたオンブズマンとの末脚勝負を制し、後方から鋭く伸びて完勝。
この勝利でロンジン・ワールドベストホースランキング世界1位となり、欧州年度代表馬にも選出され欧州最強馬の位置付けに。
ジャパンカップでの評価
海外馬がジャパンカップで勝ったのは2005年アルカセットが最後。
馬券に絡んだのも2006年ウィジャボード(3着)まで遡る必要があり、
「欧州馬に厳しいレース」であることは明らか。
その理由は日本と欧州の馬場差が大きな理由だが、そもそも現役トップクラスが来るケースが稀で、
これほどのレベルの馬が参戦するのは異例という点も踏まえる必要がある。
これは、この馬がセン馬であることも大きい。
今回この馬を高く評価できるポイントは、
今年の始動戦のドバイシーマクラシックで好走していること。
メイダンは欧州よりも香港シャティン寄り(日本に近い馬場)と言われる競馬場。
ここで、内を上手く立ち回ったダノンデサイルにこそ敗れたが、
スローの中をしっかり2着まで詰めてきたのは価値が高い。
また、サンライズアースがロングスパート勝負に持ち込み、
後方勢が浮上する展開になれば末脚勝負が武器のこの馬にとっても追い風。
欧州馬らしくタフな展開は歓迎の口。
反対に、天皇賞秋のような極端なスローペースになれば、後方が予想されるこの馬にはほぼノーチャンス。
展開予想が外れた場合は凡走の危険も。
また、当然のように人気になっているので、海外馬不振のデータを考えれば妙味面では物足りない。




△ ダノンデザイル・・・ハイレベル4歳世代の代表格
実績から見るダノンデザイル
皐月賞の発走直前取消を経て挑んだ日本ダービーでは、前半62.2秒の超スローペースから後半5Fで急激にギアが上がるスピードの持続力勝負で、2馬身差の快勝。
後のG1好走馬が多く揃っていたハイレベルメンバーを完封した内容は、能力の高さを強く証明した一戦だった。
ドバイシーマクラシックでは、シンエンペラーが超スローの逃げを選択し、途中でレベルスロマンスがハナを奪う展開。
その中でダービー同様スムーズに内へ潜り込み、じっくり脚を溜めて抜け出した。2着カランダガンとの差は、ほぼ道中のポジション差と言える内容。
一方で、夏の英インターナショナルSは6頭立ての5着と大敗。
オンブズマンのペースメーカー=バーキャッスルが大きく離して逃げる極端な流れを2番手で追走し、入れ込みも重なって能力をまったく出せず。
力負けというより、条件と展開が噛み合わなかったレースだった。


ジャパンカップでの評価
この馬の最大の武器は一度トップスピードに乗ってから長く脚を使える持続力。
また菊花賞の乱ペースでも、最後はきっちり脚を伸ばしたように、タフな展開にも対応できる。
G1で結果が出ていない時は、乱ペースに巻きこまれた菊花賞や、向かい風がきつい中逃げる形になった有馬記念など敗因が明確。
今回のジャパンカップでは展開利が見込めそう。
前半はホウオウビスケッツが主張する形になりそうだが、距離を意識してスロー気味のペース配分が予想される。
そこから瞬発力勝負を嫌うサンライズアースが早めに動く展開が想定され、後半5Fから一気に加速するダービー型のラップになれば、この馬には追い風。
不安点としては7枠14番と外枠に入ったこと。ダービー、シーマクラシック共に上手く内で脚を溜められていた部分も大きかった。夏の英インターナショナルSからのローテというのも幾分割引が必要。




その他の有力馬
△ ジャスティンパレス A評価
既に6歳だが、宝塚のようなタフな展開でも、天皇賞秋のような瞬発力勝負でも3着に食い込んできたように、総合能力の高い馬。
スタートは課題だが1枠1番はあと一押しが欲しいこの馬には追い風、昨年5着の時よりロングスパートの末脚勝負になる可能性もあるので前進が見込める。
× ブレイディヴェーグ B+評価
日本レコードのローズSでの驚異的な追い込みが印象的で瞬発力勝負には自信を持つブレイディヴェーグ。
おあつらえ向きの条件だった前走天皇賞秋だが、直線は進路が空かず10着と不完全燃焼。
それがなくてもあのペースではノーチャンスに近い位置取りだった。
今回は初めての2400m戦でタフな展開になる可能性もあるので、前走より厳しい立場なのは間違いないが、その分人気は落としている(前日10番人気)ので少額なら押さえておきたい。
× タスティエーラ B+評価
前走天皇賞秋はスローの流れで前目追走と理想的だったが、早めに先頭になる形になりラスト1ハロンで失速。瞬発力勝負で後れを取る形になった。
このレース自体かなり特殊ではあるので、久しぶりを使って上積みが見込める今回は改めて見直し。
ただ、8枠18番はお世辞にもいいとは言えず、シンプルに割引き。
久しぶりの2400mのレースで地力が問われる形になると、勝ち切るまでは想像しにくい。
× シンエンペラー B+評価
今年に入ってからは全て海外遠征で能力把握がやや難しいが、同コースの日本ダービー3着、昨年のジャパンカップ2着同着の実績を考えるなら紐候補には浮上する。
前走はレース後の検査結果で、ぜん息、中程度の肺出血が判明とのことで、度外視してもいい1戦。
× サンライズアース B+評価
日本ダービーはスローの流れを読んで、ロングスパートを仕掛けての4着とこの馬のスタミナを活かした競馬。
ただそういう競馬をしなければいけないくらい、東京は適性と逆の条件でもある。
本領を発揮しそうなのが、阪神や長い距離なのでもっとタフな条件で重い印は打ちたい。
とは言え自分の得意な展開に持ち込めるところは一つ大きな武器でポテンシャルも感じさせるだけに、余裕があれば紐候補で一考。
【2025ジャパンカップ】最終レース予想


◎マスカレードボールの決定打としては最高の条件を最高の過程でこれたことがやはり大きい。
〇クロワデュノール、▲カランダガン、△ダノンデサイルまではかなり厚めに。×は抑え程度で。
予想とは別にカランダガンのレースを日本で見れるのは本当に楽しみです。
◎ジャンタルマンタル
〇クロワデュノール
▲カランダガン
△ダノンデサイル
△ジャスティンパレス
×ブレイディヴェーグ
×タスティエーラ
×ドゥレッツァ
×シンエンペラー
×サンライズアース
想定ペース:スロー~ミドルからの5Fロングスパート戦
最後まで読んで下さりありがとうございました。









