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【東京芝1800m】コースの特徴や傾向をわかりやすく解説

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東京芝1800m コースの特徴・傾向

東京競馬場は日本ダービーを初めとして数多くのG1レースが開催される日本で最も有名な競馬場です。

左回りで芝の1周の長さは2083.1mとスケールの大きいコース。また起伏も激しく実力のある馬でないと勝つのは困難です。

Keibit

ここでは、東京競馬場の芝1800mの特徴や傾向をコース図を交えて解説していきます。

目次

東京芝1800mで開催される代表的なレース

  • 毎日王冠(G2)
  • 府中牝馬S(G2)
  • 東京スポーツ杯2歳S(G2)
  • 共同通信杯(G3)
  • エプソムカップ(G3)
  • スイートピーステークス(L)
  • アイビーS(L)

東京芝1800mの代表的なレースとしては、マイルや中距離の強豪馬が集う毎日王冠が挙げられます。
他にも重賞が5つ、リステッド競走が2つと、よく見る機会の多いコース条件になります。

東京芝1800mのコースの特徴

東京芝1800m コースの特徴・傾向
コース形態
東京芝1800m 高低図
高低図

3つのコーナーを回るが実質ワンターンのようなコース

東京芝1800mは2コーナー付近のポケット地点からのスタートです。

スタート後160m程ですぐに2コーナーに入りますが、斜めに進入していくので直線のような感覚でスピードに乗りながら向こう正面に至ることができます。このため3つのコーナーを回りますが実質ワンターンのコースと言えます。

向こう正面に入ってから3コーナーまではかなり長いのでここで一旦ペースが落ち着きやすくなります。

起伏の激しいコース

東京競馬場は馬場状態がよく速い時計が出やすいですが、実は起伏の激しい競馬場です。

  • 向こう正面半ばまで続く長い下り坂
  • 3コーナ前の上り坂下り坂(高低差1.5m)
  • 3コーナー半ばから緩やかな上り坂
  • 直線半ばの高低差2mの上り坂
  • 最後に平坦な300mを走りきってゴール

このように道中何度もアップダウンを繰り返します。

特に東京の直線の長さは525.9mで新潟競馬場に次ぐ2番目の長さです。

直線に待ち受ける高低差2mの上り坂は中山や阪神ほど急坂ではありませんが、上り切った後も更に300mもの距離を走りきる必要があるため総合力が問われます。

Keibit

最後の急坂で一気にきつくなる中山・阪神とは違い、道中から徐々に体力を奪われるコースです。

4つのコースが使用され馬場は傷みにくい

東京の芝コースは幅員(横の長さ)が全ての競馬場で最も広い(41m)。この広さを利用して内ラチを外側に移動させる事でABCDの4つのコースを使い分けています。

  • Aコース(内から0m地点にラチを設置したコース)
  • Bコース(内から3m地点にラチを設置したコース)
  • Cコース(内から6m地点にラチを設置したコース)
  • Dコース(内から9m地点にラチを設置したコース)

このように開催日によってコースを使い分けることで馬場が集中的に痛むのを抑えています。他の競馬場では2つ、または3つのコースを使い分けており、4つのコースを使い分けるのは東京京都のみです。

馬場が傷みにくく、速いタイムが出やすい競馬場です。また不利が発生しにくい広いコースということもあり、実力の発揮されやすい舞台でもあります。

Keibit

AコースやBコースといったコースについては以下の記事で詳しく解説しているので参考にどうぞ。

東京芝1800mで注目の枠順・脚質

東京芝1800mでは「3枠」「4枠」が並んで勝率、連対率、3着内率が優秀です。

実力が発揮しやすい芝1800mは大きな脚質の有利不利はありません。ペースが遅くなりがちなため「先行」から抜け出し、または直線の長さを活かしての「差し」、といった王道の競馬が安定しています。

枠順3枠・4枠
脚質差し・先行
2019年~2023年(279レース)

東京芝1800mデータ詳細

コース左回り
一周距離(外回り)Aコース:2083.1m 
Bコース:2101.9m 
Cコース:2120.8m
Dコース:2139.6m
直線距離525.9m 
高低差2.7m
コースレコード1:44.1(サリオス 2022 毎日王冠) 
2023年10月6日時点

その他の東京競馬場のコース

毎日王冠の過去10年のデータと傾向

着順馬名人気上がり
23年
1着エルトンバローズ4人気33.8
2着ソングライン1人気33.5
3着シュネルマイスター2人気33.3
22年
1着サリオス1人気33.8
2着ジャスティンカフェ3人気33.8
3着ダノンザキッド4人気34.3
21年
1着シュネルマイスター1人気33.0
2着ダノンキングリー2人気33.7
3着ポタジェ4人気34.0
20年
稍重
1着サリオス1人気34.1
2着ダイワキャグニー4人気34.1
3着サンレイポケット5人気34.4
19年
1着ダノンキングリー1人気33.4
2着アエロリット2人気34.5
3着インディチャンプ3人気34.5
18年
1着アエロリット1人気33.8
2着ステルヴィオ3人気33.2
3着キセキ6人気33.9
17年
1着リアルスティール3人気32.8
2着サトノアラジン5人気32.6
3着グレーターロンドン4人気32.6
16年
稍重
1着ルージュバック1人気33.4
2着アンビシャス3人気33.6
3着ヒストリカル11人気33.6
15年
1着エイシンヒカリ1人気34.0
2着ディサイファ4人気33.6
3着イスラボニータ7人気33.7
14年
1着エアソミュール8人気33.3
2着サンレイレーザー11人気34.3
3着スピルバーグ5人気33.2
毎日王冠過去10年の1~3着馬の人気と上がり3F

1番人気が7勝と大暴れ!上位人気の信頼が厚いレース

毎日王冠は1番人気の好走率が異常に高いレースです。

  • 1番人気(7-1-0-2)
  • 2番人気(0-2-1-7)
  • 3番人気(1-3-1-5)
  • 4番人気(1-2-3-4)
  • 5番人気以下(1-2-5-73)

過去10年の勝ち馬を見ると、1番人気は7勝しており、5番人気以下で勝った馬は14年のエアソミュール1頭のみになります。

古馬別定のG2という事もありますが、東京1800mで紛れが起きにくい舞台というのも人気決着に拍車をかけているのかも知れません。

安田記念同様瞬発力勝負になりやすい舞台

東京芝1800mは落ち着いた流れからのキレ勝負になりやすい舞台

過去10年の1~3着馬30頭の上がりを見てみると

  • 上がり32秒台…3頭
  • 上がり33秒台…18頭
  • 上がり34秒台…9頭(逃げ馬3頭)

となっています。20年が稍重馬場での好位から34秒台決着ですが、逃げ馬以外は概ね33秒台の脚が要求されるレースです。

瞬発力勝負になりやすい安田記念組、また同じ条件で行われるエプソムC組も力を発揮しやすいレースです。


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