東京競馬場は日本ダービーを初めとして数多くのG1レースが開催される日本で最も有名な競馬場です。
左回りで芝の1周の長さは2083.1mとスケールの大きいコース。また起伏も激しく実力のある馬でないと勝つのは困難です。
ここでは、東京競馬場の芝1600mの特徴や傾向をコース図を交えて解説していきます。
東京芝1600mで開催される代表的なレース
東京芝1600mの代表的なレースとしては、「NHKマイルカップ」、「ヴィクトリアマイル」、「安田記念」の春の3つのG1があります。
この他にも数多くの重賞レースが行われるため競馬ファンにとっては攻略必須の競馬場となります。
東京芝1600mのコースの特徴
ワンターンコースで実力勝負になりやすい舞台設定
東京芝1600mは2コーナーで出口あたり向こう正面からのスタートになります。
いわゆるワンターンのコースで、3コーナーまでは約550mとかなり長めの直線が続くのでポジション争いはそこまで激しくなりません。外枠の馬もじっくり理想のポジションを狙うことができるため、有利不利の少なく実力勝負になりやすい舞台です。
起伏の激しいコース
東京競馬場は馬場状態がよく速い時計が出やすいですが、実は起伏の激しい競馬場です。
- 向こう正面半ばまで続く長い下り坂
- 3コーナ前の上り坂と下り坂(高低差1.5m)
- 3コーナー半ばから緩やかな上り坂
- 直線半ばの高低差2mの上り坂
- 最後に平坦な300mを走りきってゴール
このように道中何度もアップダウンを繰り返します。
特に東京の直線の長さは525.9mで新潟競馬場に次ぐ2番目の長さです。
直線に待ち受ける高低差2mの上り坂は中山や阪神ほど急坂ではありませんが、上り切った後も更に300mもの距離を走りきる必要があるため総合力が問われます。
東京1600mはマイル戦ではありますが、ペースが緩まない展開の場合は1800mも走れるくらいのスタミナが要求されます。
4つのコースが使用され馬場は傷みにくい
東京の芝コースは幅員(横の長さ)が全ての競馬場で最も広い(41m)。この広さを利用して内ラチを外側に移動させる事でABCDの4つのコースを使い分けています。
- Aコース(内から0m地点にラチを設置したコース)
- Bコース(内から3m地点にラチを設置したコース)
- Cコース(内から6m地点にラチを設置したコース)
- Dコース(内から9m地点にラチを設置したコース)
このように開催日によってコースを使い分けることで馬場が集中的に痛むのを抑えています。他の競馬場では2つ、または3つのコースを使い分けており、4つのコースを使い分けるのは東京と京都のみです。
馬場が傷みにくく、速いタイムが出やすい競馬場です。また不利が発生しにくい広いコースということもあり、実力の発揮されやすい舞台でもあります。
コース替わりの週は内の芝の状態がいいため内枠が有利になる傾向があります。今がどのコースを使用しているかも確認しておきたいですね。
東京芝1600mデータ詳細
コース | 左回り |
一周距離(外回り) | Aコース:2083.1m Bコース:2101.9m Cコース:2120.8m Dコース:2139.6m |
直線距離 | 525.9m |
高低差 | 2.7m |
コースレコード | 1:30.5(ノームコア 2019 ヴィクトリアマイル) |
東京芝1600mで注目の枠順・脚質
勝率では「7枠」が特に優秀で注目の枠になります。次いで「1枠」。
連対率や3着以内率では「6枠」「8枠」なども良く、外枠だからと軽視すると痛い目に遭いやすいコースです。
脚質では芝1600mは直線の長さを活かした「差し」が特に安定しています。
枠順 | 7枠・1枠・6枠・8枠 |
脚質 | 差し |
その他の東京競馬場のコース
NHKマイルカップ過去10年のデータと傾向
年 | 着順 | 枠 | 馬名 | 人気 | 前走 |
---|---|---|---|---|---|
1着 | 11 | シャンパンカラー | 9 | NZT | |
2着 | 3 | ウンブライル | 8 | NZT | |
3着 | 10 | オオバンブルマイ | 3 | アーリントン | |
22年 | 1着 | 18 | ダノンスコーピオン | 4 | アーリントン |
2着 | 1 | マテンロウオリオン | 3 | NZT | |
3着 | 10 | カワキタレブリー | 18 | アーリントン | |
21年 | 1着 | 15 | シュネルマイスター | 2 | 弥生賞 |
2着 | 10 | ソングライン | 7 | 桜花賞 | |
3着 | 8 | グレナディアガーズ | 1 | ファルコンS | |
20年 | 1着 | 11 | ラウダシオン | 9 | ファルコンS |
2着 | 3 | レシステンシア | 1 | 桜花賞 | |
3着 | 6 | ギルテッドミラー | 6 | アーリントン | |
19年 | 1着 | 17 | アドマイヤマーズ | 2 | 皐月賞 |
2着 | 18 | ケイデンスコール | 14 | 毎日杯 | |
3着 | 10 | カテドラル | 7 | アーリントン | |
18年 | 1着 | 11 | ケイアイノーテック | 6 | NZT |
2着 | 9 | ギベオン | 2 | 毎日杯 | |
3着 | 17 | レッドヴェイロン | 9 | アーリントン | |
17年 | 1着 | 16 | アエロリット | 2 | 桜花賞 |
2着 | 14 | リエノテソーロ | 13 | アネモネS | |
3着 | 6 | ボンセルヴィーソ | 6 | NZT | |
16年 | 1着 | 4 | メジャーエンブレム | 1 | 桜花賞 |
2着 | 5 | ロードクエスト | 2 | 皐月賞 | |
3着 | 18 | レインボーライン | 12 | NZT | |
15年 | 1着 | 7 | クラリティスカイ | 3 | 皐月賞 |
2着 | 9 | アルビアーノ | 4 | フラワーC | |
3着 | 12 | ミュゼスルタン | 2 | スプリングS | |
14年 | 1着 | 10 | ミッキーアイル | 1 | アーリントン |
2着 | 2 | タガノブルグ | 17 | 橘S | |
3着 | 1 | キングズオブザサン | 12 | 皐月賞 |
過去10年で5枠~8枠が8勝と外枠がかなり優勢
枠 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1枠 | 0-2-1-17 | 0.00% | 10.00% | 15.00% |
2枠 | 1-2-0-16 | 5.26% | 15.79% | 15.79% |
3枠 | 0-1-2-17 | 0.00% | 5.00% | 15.00% |
4枠 | 1-0-1-18 | 5.00% | 5.00% | 10.00% |
5枠 | 1-3-3-13 | 5.00% | 20.00% | 35.00% |
6枠 | 3-0-1-15 | 15.79% | 15.79% | 21.09% |
7枠 | 1-1-0-28 | 3.33% | 6.67% | 6.67% |
8枠 | 3-1-2-24 | 10.00% | 13.33% | 20.00% |
大きく分けると1枠~4枠【2-5-4-68】、5枠~8枠【8-5-6-80】で外枠が過去10年で8勝とかなり優勢です。
競馬で大外枠などは嫌われやすい傾向にありますが、NHKマイルカップではむしろ好意的に捉えていい枠になるでしょう。
ワンターンでコーナーまでの距離も長く、外枠の馬でも慌てることなくレースを進める事ができます。
過去10年で1番人気はわずか2勝と力関係の把握が難解
成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
1番人気 | 2-1-1-6 | 20.00% | 30.00% | 40.00% |
2番人気 | 3-2-1-4 | 30.00% | 50.00% | 60.00% |
3番人気 | 1-1-1-6 | 11.11% | 22.22% | 33.33% |
4~6番人気 | 2-1-2-25 | 6.67% | 10.00% | 16.67% |
7~9番人気 | 2-2-2-24 | 6.67% | 13.33% | 20.00% |
10番人気~ | 0-3-3-83 | 0.00% | 3.37% | 6.74% |
NHKマイルカップの最大の特徴はとにかく荒れやすいレースだということ。
過去10年で1番人気の成績は【2-1-1-6】と僅か2勝にとどまっている一方で、2桁人気の馬が2着・3着にそれぞれ3回も入っています。過去10年の1~3着馬の30頭の内12頭が7番人気以下。
何故このような事になるかというと、「力関係の把握が非常に難しいレース」である事が挙げられます。マイルで強い馬でもダービーやオークスにチャレンジするため手薄になったり、距離適性が1200m~1400mの馬も出走してきたりと全体的に混沌としたメンバーになりやすくなっています。
前走クラシック組の勝率・連対率が良好
成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
ニュージーランドT | 2-2-2-41 | 4.26% | 8.51% | 12.77% |
桜花賞 | 2-2-0-13 | 11.76% | 23.53% | 23.53% |
皐月賞 | 2-1-1-9 | 15.38% | 23.08% | 30.77% |
アーリントンC | 2-0-5-23 | 6.67% | 6.67% | 23.33% |
ファルコンS | 1-0-1-18 | 5.00% | 5.00% | 10.00% |
弥生賞 | 1-0-0-2 | 33.33% | 33.33% | 33.33% |
毎日杯 | 0-2-0-6 | 0.00% | 25.00% | 25.00% |
過去10年では桜花賞【2-2-0-13】、皐月賞【2-1-1-9】と前走クラシック組の成績が安定している。ニュージーランドT組も馬券に絡む回数は多いが出走頭数を考えればやや物足りない。
同様に主要なステップレースの1つになっているファルコンS組もやや評価を下げる必要があるかも。
基本的には桜花賞・皐月賞に出走した実力馬が距離適性を考えてこちらを狙ってきた場合は好走率が高くなっています。
ヴィクトリアマイル過去10年のデータと傾向
年 | 着順 | 性齢 | 馬名 | 前走 | 上がり |
---|---|---|---|---|---|
1着 | 牝5 | ソングライン | 1351T | 33.2 | |
2着 | 牝5 | ソダシ | マイルCS | 33.6 | |
3着 | 牝4 | スターズオンアース | 大阪杯 | 33.6 | |
1着 | 牝4 | ソダシ | フェブラリー | 33.4 | |
2着 | 牝5 | ファインルージュ | 東京新聞杯 | 33.4 | |
3着 | 牝5 | レシステンシア | 高松宮記念 | 34.1 | |
1着 | 牝5 | グランアレグリア | 大阪杯 | 32.6 | |
2着 | 牝5 | ランブリングアレー | 中山牝馬S | 33.2 | |
3着 | 牝4 | マジックキャッスル | 阪神牝馬S | 33.5 | |
20年 | 1着 | 牝5 | アーモンドアイ | 有馬記念 | 32.9 |
2着 | 牝5 | サウンドキアラ | 阪神牝馬S | 33.8 | |
3着 | 牝5 | ノームコア | 高松宮記念 | 33.2 | |
19年 | 1着 | 牝4 | ノームコア | 中山牝馬S | 33.2 |
2着 | 牝4 | プリモシーン | ダービー卿 | 33.0 | |
3着 | 牝6 | クロコスミア | 阪神牝馬S | 33.5 | |
18年 | 1着 | 牝4 | ジュールポレール | 阪神牝馬S | 33.3 |
2着 | 牝4 | リスグラシュー | 阪神牝馬S | 32.9 | |
3着 | 牝4 | レッドアヴァンセ | 阪神牝馬S | 33.6 | |
17年 | 1着 | 牝4 | アドマイヤリード | 阪神牝馬S | 33.4 |
2着 | 牝4 | デンコウアンジュ | 福島牝馬S | 33.2 | |
3着 | 牝4 | ジュールポレール | 阪神牝馬S | 33.6 | |
16年 | 1着 | 牝7 | ストレイトガール | 阪神牝馬S | 33.4 |
2着 | 牝4 | ミッキークイーン | 阪神牝馬S | 33.6 | |
3着 | 牝5 | ショウナンパンドラ | 大阪杯 | 33.5 | |
15年 | 1着 | 牝6 | ストレイトガール | 高松宮記念 | 33.0 |
2着 | 牝6 | ケイアイエレガント | 京都牝馬S | 34.0 | |
3着 | 牝5 | ミナレット | 福島牝馬S | 35.3 | |
14年 | 1着 | 牝5 | ヴィルシーナ | 阪神牝馬S | 34.3 |
2着 | 牝4 | メイショウマンボ | 大阪杯 | 33.5 | |
3着 | 牝5 | ストレイトガール | 高松宮記念 | 33.2 |
4歳馬・5歳馬を中心視したいレース
成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
4歳 | 3-6-3-61 | 4.11% | 12.33% | 16.44% |
5歳 | 5-3-6-56 | 7.14% | 11.43% | 20.00% |
6歳 | 1-1-1-24 | 3.70% | 7.41% | 11.11% |
7歳以上 | 1-0-0-4 | 20.00% | 20.00% | 20.00% |
ヴィクトリアマイルは過去10年で4歳が3勝、5歳馬が8勝で中心となるレースです。
6歳や7歳以上でも馬券圏内となった馬は以下の3頭。
- ストレイトガール 【6歳1着】【7歳1着】
- ケイアイエレガント【6歳2着】
- クロコスミア【6歳3着】
2勝はいずれもこのレースで無類の強さを見せたストレイトガール【2-0-1-0】によるもので並みの馬にはやはり厳しい条件です。逆に言えばあのレベルの馬ならば高齢でも軽視は危険という事になります。
その他の好走馬ケイアイエレガントとクロコスミアの共通点としては「人気薄かつ前目で競馬をしていた」ということです。
基本的にG1組VS阪神牝馬S組の構図、特に「大阪杯組」の好走率に注目
成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
阪神牝馬S | 4-3-4-57 | 5.88% | 10.29% | 16.18% |
大阪杯 | 1-1-2-3 | 14.29% | 28.57% | 57.14% |
中山牝馬S | 1-1-0-11 | 7.69% | 15.38% | 15.38% |
高松宮記念 | 1-0-3-16 | 5.00% | 5.00% | 20.00% |
有馬記念 | 1-0-0-0 | 100% | 100% | 100% |
フェブラリーS | 1-0-0-0 | 100% | 100% | 100% |
1351ターフ | 1-0-0-1 | 50.00% | 50.00% | 50.00% |
福島牝馬S | 0-1-1-20 | 0.00% | 4.54% | 9.09% |
東京新聞杯 | 0-1-2-0 | 0.00% | 33.33% | 100% |
京都牝馬S | 0-1-0-5 | 0.00% | 16.67% | 0.00% |
ダービ卿CT | 0-1-0-4 | 0.00% | 20.00% | 20.00% |
マイルCS | 0-1-0-0 | 0.00% | 100% | 100% |
前走別成績では阪神牝馬S組と前走G1組がよく馬券に絡んでくる。過去10年の勝利数でみると阪神牝馬S組の4勝と前走G1組が5勝となっており、その他は中山牝馬S組と海外重賞組が1勝ずつ。
とはいえ、阪神牝馬S組はそもそも出走頭数が多いし、前走G1組のローテは多岐に渡っており中々傾向が掴みにくい。
そんな中注目は中距離G1の「大阪杯」からのローテ。【1-1-2-3】と出走した7頭の内4頭が馬券に絡んでいる。牡馬と混じってレベルの高い中距離路線を戦ってきた馬はそのまま牝馬のマイルでも通用する確率が高そう。
波乱を呼ぶのは前走G3組。中山牝馬S組は【1-1-0-11】と中々侮れない。また福島牝馬S組は【0-1-1-20】滅多に馬券に絡むことがない反面、きた時の配当は凄まじいものがあります。
前目の位置でも上がり33秒台の決め手が要求される舞台
以下は過去10年で馬券に入った30頭の上がり3Fです。
- 32秒台【3頭】
- 33秒台【23頭】
- 34秒台【3頭】
- 35秒台【1頭】
ヴィクトリアマイルはBコース替わり初週のため馬場状態も非常に良好で内前が有利になりやすいのが特徴。
そのため前目の位置でも上がり33秒台の決め手が要求されることが多く、高速馬場適性と瞬発力を問われる舞台です。
安田記念過去10年のデータと傾向
年 | 着順 | 馬名 | 前走 | 前走着順 | 安田記念成績 |
---|---|---|---|---|---|
1着 | ソングライン | ヴィクトリアM | 1着 | 22年:1着 | |
2着 | セリフォス | ドバイT | 5着 | 22年:4着 | |
3着 | シュネルマイスター | マイラーズC | 1着 | 22年:2着 21年:3着 | |
1着 | ソングライン | ヴィクトリアM | 5着 | – | |
2着 | シュネルマイスター | ドバイT | 8着 | 21年:3着 | |
3着 | サリオス | 高松宮記念 | 15着 | 21年:8着 | |
1着 | ダノンキングリー | 天皇賞秋 | 12着 | 20年:7着 | |
2着 | グランアレグリア | ヴィクトリアM | 1着 | 20年:1着 | |
3着 | シュネルマイスター | NHKマイル | 1着 | – | |
20年 | 1着 | グランアレグリア | 高松宮記念 | 2着 | – |
2着 | アーモンドアイ | ヴィクトリアM | 1着 | 19年:3着 | |
3着 | インディチャンプ | マイラーズC | 1着 | 19年:1着 | |
19年 | 1着 | インディチャンプ | マイラーズC | 4着 | – |
2着 | アエロリット | ヴィクトリアM | 5着 | 18年:2着 | |
3着 | アーモンドアイ | マイラーズC | 1着 | – | |
18年 | 1着 | モズアスコット | 安土城S | 2着 | – |
2着 | アエロリット | ヴィクトリアM | 4着 | – | |
3着 | スワーヴリチャード | 大阪杯 | 1着 | – | |
17年 | 1着 | サトノアラジン | 京王杯SC | 9着 | 16年:4着 |
2着 | ロゴタイプ | 中山記念 | 3着 | 16年:1着 | |
3着 | レッドファルクス | 京王杯SC | 1着 | – | |
16年 | 1着 | ロゴタイプ | ダービー卿CT | 2着 | – |
2着 | モーリス | チャンピオンズM | 1着 | 15年:1着 | |
3着 | フィエロ | マイラーズC | 4着 | 15年:4着 14年:8着 | |
15年 | 1着 | モーリス | ダービー卿CT | 1着 | – |
2着 | ヴァンセンヌ | 京王杯SC | 2着 | – | |
3着 | クラレント | マイラーズC | 10着 | 14年:10着 | |
14年 | 1着 | ジャスタウェイ | ドバイDF | 1着 | – |
2着 | グランプリボス | マイルCS | 京都金杯 | 13年:10着 12年:2着 | |
3着 | ショウナンマイティ | 大阪杯 | 5着 | 13年2着 |
安田記念は「リピーター」が非常に多いレース
「リピーター」は過去同レースで3着以内に入った馬が再び好走するケースです。安田記念ではこの「リピーター」が多いのが大きな特徴です。
馬名 | 成績 |
ソングライン | 23年1着・22年1着 |
シュネルマイスター | 23年3着・22年2着・21年3着 |
グランアレグリア | 21年2着・20年2着 |
アーモンドアイ | 20年2着・19年3着 |
インディチャンプ | 20年3着・19年1着 |
アエロリット | 19年2着・18年2着 |
ロゴタイプ | 17年2着・16年1着 |
モーリス | 16年2着・15年1着 |
ショウナンマイティ | 14年3着・13年2着 |
過去10年だけでも9頭が該当しており、かなり傾向の強めのデータになっています。
前走別成績では近年活躍傾向にある「ヴィクトリアマイル組」に注目
成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
ヴィクトリアマイル | 2-4-0-10 | 12.50% | 37.50% | 37.50% |
ダービー卿CT | 2-0-0-8 | 20.00% | 20.00% | 20.00% |
京王杯SC | 1-1-1-22 | 4.00% | 8.00% | 12.00% |
マイラーズC | 1-0-4-33 | 2.63% | 2.63% | 13.16% |
高松宮記念 | 1-0-1-9 | 9.09% | 9.09% | 18.18% |
天皇賞秋 | 1-0-0-0 | 100% | 100% | 100% |
ドバイDF | 1-0-0-0 | 100% | 100% | 100% |
ドバイターフ | 0-2-1-3 | 0.00% | 33.33% | 50.00% |
中山記念 | 0-1-0-4 | 0.00% | 20.00% | 20.00% |
チャンピオンズM | 0-1-0-0 | 0.00% | 100% | 100% |
マイルCS | 0-1-0-0 | 0.00% | 100% | 100% |
NHKマイル | 0-0-1-4 | 0.00% | 0.00% | 20.00% |
大阪杯 | 0-0-2-13 | 0.00% | 0.00% | 11.76% |
安田記念へのステップレースは多岐に渡るためやや傾向は掴みにくいですが、そんな中で近年一気に活躍が目立つようになったのが「ヴィクトリアマイル組」です。
18年~23年まで6年連続の連対で無視できないステップレースに。
中2週で牝馬限定戦のヴィクトリアマイルから混合戦の安田記念は一見メンバー強化がきつそうだが、牝馬のレベル向上はもとより、ヴィクトリアマイルをステップに更に状態を上げていたり、斤量利やなどもあって問題なく通用している。全く同じコース条件というのは考えてみれば最高のステップということだろう。
G2やG3をステップとした中ではダービ卿CTが2勝を挙げてはいるものの、15年16年以降では馬券内がなく少々風向きが変わってきている可能性がある。
その他最も出走数の多いマイラーズカップ組が【1-0-4-33】と1勝にとどまっており、やや物足りない。
東京新聞杯過去10年のデータと傾向
年 | 着順 | 性齢 | 馬名 | 前走 | 前走着順 |
---|---|---|---|---|---|
1着 | 牡6 | ウインカーネリアン | マイルCS | 12着 | |
2着 | 牝4 | ナミュール | エリザベス女 | 5着 | |
3着 | 牝4 | プレサージュリフト | 京都金杯 | 3着 | |
1着 | 牡4 | イルーシヴパンサー | ノベンバーS | 1着 | |
2着 | 牝4 | ファインルージュ | 秋華賞 | 2着 | |
3着 | 牡6 | カラテ | ニューイヤー | 1着 | |
1着 | 牡5 | カラテ | 若潮S | 1着 | |
2着 | 牡5 | カテドラル | キャピタルS | 9着 | |
3着 | 牝5 | シャドウディーヴァ | エリザベス女 | 8着 | |
20年 | 1着 | 牝5 | プリモシーン | マイルCS | 11着 |
2着 | 牝4 | シャドウディーヴァ | 常総S | 1着 | |
3着 | 牡4 | クリノガウディ― | マイルCS | 7着 | |
19年 | 1着 | 牡4 | インディチャンプ | 元町S | 1着 |
2着 | 牝5 | レッドオルガ | ターコイズS | 6着 | |
3着 | 牡5 | サトノアレス | 阪神C | 8着 | |
18年 | 1着 | 牝4 | リスグラシュー | エリザベス女 | 8着 |
2着 | 牡4 | サトノアレス | キャピタルS | 2着 | |
3着 | 牡4 | ダイワキャグニー | 中山金杯 | 5着 | |
17年 | 1着 | 牡4 | ブラックスピネル | 京都金杯 | 2着 |
2着 | 牡4 | プロディガルサン | 菊花賞 | 11着 | |
3着 | 牡4 | エアスピネル | 京都金杯 | 1着 | |
16年 | 1着 | 牝6 | スマートレイアー | エリザベス女 | 5着 |
2着 | 牡7 | エキストラランド | 京都金杯 | 7着 | |
3着 | 牡5 | マイネルアウラート | 阪神C | 9着 | |
15年 | 1着 | 牡6 | ヴァンセンヌ | 元町S | 1着 |
2着 | 牡6 | アルフレード | ニューイヤー | 9着 | |
3着 | 牡5 | フルーキー | 京都金杯 | 4着 | |
14年 | 1着 | 牝6 | ホエールキャプチャ | エリザベス女 | 6着 |
2着 | 牡5 | エイストラランド | 京都金杯 | 1着 | |
3着 | 牡5 | クラレント | 阪神C | 3着 |
前走G1出走の牝馬が参戦してくれば大注目
成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
4歳 | 4-5-4-26 | 10.26% | 23.08% | 33.33% |
5歳 | 2-3-5-29 | 5.13% | 12.82% | 25.64% |
6歳 | 4-1-1-31 | 10.81% | 13.51% | 16.22% |
7歳以上 | 0-1-0-31 | 0.00% | 3.13% | 3.13% |
成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
牝馬 | 4-4-2-11 | 19.05% | 38.10% | 47.62% |
牡馬/セン馬 | 6-6-8-107 | 4.72% | 9.45% | 15.75% |
年齢別の成績では明け4歳が【4-5-4-26】と勝率、連対率、3着内率がどれも優秀で最初に注目すべきポイント。6歳も勝率では4勝していて4歳と同じくらい優秀だが、7歳以上となると一転して厳しくなり、ここで好走凡走のラインが引かれる。
一番の注目は牝馬の好走率が非常に高いレースであるという事。牝馬は【4-4-2-11】で馬券圏内には半分近くも入っており特に注目しておく必要がある。特に前走G1に出走していた牝馬に限れば【4-2-1-2】で更に好走率が跳ね上がる。
前走G1馬は堅実。勢いのある前走3勝クラスにも注目
成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
G1 | 5-3-2-18 | 17.86% | 28.57% | 35.71% |
G2 | 0-0-3-12 | 0.00% | 0.00% | 20.00% |
G3 | 1-3-4-42 | 2.00% | 8.00% | 16.00% |
OP | 0-3-1-38 | 0.00% | 7.14% | 9.52% |
3勝クラス | 4-1-0-8 | 30.77% | 38.46% | 38.46% |
前走G1だった馬の成績は【5-3-2-18】。過去10年で5勝と安定した強さを見せている。特にエリザベス女王杯や秋華賞などから適距離を求めてきた馬も強く注意が必要。
前走G2・G3・OP組が苦戦傾向の中において前走3勝クラス組はかなり優秀。4勝を挙げており勝ち上がってきた勢いそのままに好走するケースが目立ちます。