今週は皐月賞トライアルの「弥生賞」。皐月賞と同舞台という事もあり本番を占う意味でも重要な1戦。
今年は朝日杯2着のミュージアムマイル、1勝クラスからヴィンセンシオやナグルファルといった、ここから頭角を現しそうな素質馬がスタンバイしており、好レースが期待できそうです。
ここでは「2025年弥生賞ディープインパクト記念」のレース予想をしていきます。

去年の勝ち馬コスモキュランダは1:59.8のレースレコード。その後も皐月賞2着に入るなど活躍を見せています。


【2025弥生賞ディープインパクト記念】レースのポイント




まずは2025年弥生賞のレースポイントから見てみましょう。
- 開幕週のAコースで前が止まりにくく逃げ・先行馬有利。後方の馬は苦戦傾向。
- 内回りコーナー4つの小回りコースで器用な立ち回りが求められる。
- 直線入り口スタートで最初のコーナーまで約400mと長め。
- 起伏が激しく、パワーやスタミナが求められやすいコース。
- 過去10年で「8枠」が5勝もいずれも馬番は10、11番で小頭数レースだった点は注意。
- 前走朝日杯組は3着内率は85.71%と驚異の数字。ホープフルS組の3着内率も55.56%と優秀。
- 雪の予報も出ており馬場状態に注意


【2025弥生賞ディープインパクト記念】有力馬ピックアップ


「総評S」
ミュージアムマイル
「総評A」
ヴィンセンシオ・ジュタ・レディネス
「総評B」
ファウストラーゼン・クラウディアイ・ナグルファル
【総評S】ミュージアムマイル・・・G1朝日杯2着の実績は胸を張れる
今年の弥生賞は29年ぶりの重賞勝ち馬不在。そんな中実績面で頭一つ抜けているのは朝日杯2着のミュージアムマイル。
その朝日杯は2000mから距離短縮で大きな出遅れ。スローで内枠からロスなく立て直せたものの、勝ったアドマイヤズームが好スタートから完璧なレースだっただけに2着は十分評価できる。
3着ランスオブカオスや5着アルテヴェローチェを始め数多くの朝日杯組がその後活躍しており、ある程度実力が保障されているのも心強い。
前走はスローで流れて上手く流れに乗れたが、本来マイルよりも長い距離でじっくりやりたいタイプ。距離延長は歓迎。
前々走黄菊賞での上がり33.7は上がり2位と比較しても0.9秒差の圧巻の決め手。2000mの今回は黄菊賞同様じっくり末脚を活かす形になりそう。
父リオンディーズは重馬場での活躍も多く、馬場が悪化した場合でも大きな割引は必要なさそう。
問題はスタートの遅さで、新馬戦レベルで酷い場合は流石に能力では巻き返せない。ある程度の後方からの競馬は覚悟しておきたい。また他に未知数な馬が多いだけに人気が集中する可能性もあり旨味は欠けそう。




【総評A】ヴィンセンシオ・・・レコード決着前走のもう一伸びが好印象
ミュージアムマイル以下の評価が難しい弥生賞。小回りの内回りコースなので内枠からロスなく立ち回れる馬をピックアップしていきたい。
中でもヴィンセンシオは1:58.8のレコード決着となった葉牡丹賞組。このレース前半59.4と、この時期の2歳戦としては締まった流れで後半は「12.0 – 11.7 – 11.6」の加速ラップという1戦。
3頭横並びの1戦だったが、詰められてからがしぶとく競走馬向きの性格。争った3頭の内1頭は共同通信杯3着のリトルジャイアンツ。流れ的にはこの馬だったがよく凌いだ。
距離はもう少し長い方がいいとのことだがここまでは2000mで2戦2勝。今回は瞬発力勝負にさせたくないジュタやファウストラーゼンといったあたりが途中からタフな勝負を持ちかけてくる可能性も。そうなると前走の厳しい競馬が活きてくる。
今回は内枠に能力未知数の素質馬が揃ったが、隣枠の先行馬ナグルファルを射程圏に捉えながらレースができそうなのも〇。




【総評A】ジュタ・・・タフな馬場であと一押し
前走ホープフルSが8枠16番で外々を回る形。途中、外からファウストラーゼンが一気に上がってくるという厳しい形でも4着と何とか持ちこたえた。上位とは決め手の差が出たが安定したレース運びに好感が持てる。
前走若駒ステークスは前半63.4の極端なスローペースだったが、レースの上がりは35.5というタフな中京らしい展開。サウジダービーも選択肢に合ったようにパワー型。雪による馬場悪化などの追い風が欲しいのが正直なところ。
今回は4枠6番とかなりレースが組み立てやすそうな枠を引いた。今回は急遽丹内祐次騎手に乗り替わりとなったが、近年は積極策で頼りになるところもみせており、そこまで割り引くこともないと思っている。
決め手勝負だと不安が残るので、ロスのない立ち回りと積極策に期待したい。




【総評A】レディネス・・・タフな馬場であと一押し
体質の問題で2月までデビューが遅れたが、その新馬戦が圧巻のレースで話題に。
「61.9のスローな前残りの流れ+直線進路を探しながら上がり33.7」と別次元のレースだった。
この馬も未知数の魅力があるが、キャリア1戦で弥生賞というのはやはり不安。試走的な走りになる可能性も捨てきれない。
このキャリアで最内枠は良いようにも悪いようにも捉えられるが、全てが噛み合えばあっさり勝利してもおかしくない。




その他の有力馬
【総評B】ファウストラーゼン
前走ホープフルSは17番人気ながら3着に残りあっと言わせた。
スタート後挟まれるような感じで16番手。スローで本来はここで終了の流れだったが、鞍上の捲り判断が功を奏した。
ジュタ同様タフな流れで浮上しそうで、馬場状態は多少渋って欲しいタイプ。
思ったより人気はすると思うので妙味自体はそこまでないかも。
【総評B】クラウディアアイ
レースぶりが比較的安定しているクラウディアアイ。京都2歳ステークス3着、ホープフル5着とジョバンニには続けて負けているものの、ある程度能力が保障されているのが魅力。
未知数の馬達が案外だった場合、当然この馬が浮上してくる。
先行するには微妙な7枠はやや割引き。
【総評B】ナグルファル
2戦2勝で内目の絶好枠に先行脚質。前走エリカ賞は4馬身差の圧勝で、タイムも2:00.6と上々とくれば人気は用意人気必須。
前走のメンバーにやや物足りなさを感じるので、内の人気馬達で濃淡をつけるならタフな流れを経験したヴィンセンシオを上に取りたい。
オッズを見ながらになるがおそらく抑えまでになりそうです。
【2025弥生賞ディープインパクト記念まとめ】レース予想





◎ミュージアムマイルはゲートだけは不安だが能力面ではやはり揺るがない主役級。
それ以降はある程度好みになりそう。
オッズ次第では単勝も視野だがおそらく断然人気。
相手候補も1頭は削る必要が出てくるかも…
◎ミュージアムマイル
〇ヴィンセンシオ
▲ジュタ
△レディネス
△ファウストラーゼン
△クラウディアアイ
△ナグルファル
レース展開:ややスロー



最後まで読んで下さりありがとうございました。