ジャパンカップは圧倒的1番人気のイクイノックスが3番手追走から手応え抜群で勝利。並みいる強豪馬を引き連れての4馬身差の圧勝で最強を証明しました。
ここでは2023年ジャパンカップのレース回顧をしていきます。次走の参考になれば幸いです。
レース予想結果
着順 | 馬番 | 印 | 馬名 | 重量 | 騎手 | タイム | 通過順位 | 上がり | 人気 |
1 | 2 | ◎ | イクイノックス | 58.0 | C.ルメール | 2:21.8 | 3-3-3-3 | 33.5 | 1 |
2 | 1 | 〇 | リバティアイランド | 54.0 | 川田将雅 | 4 | 4-4-4-4 | 33.9 | 2 |
3 | 17 | ▲ | スターズオンアース | 56.0 | W.ビュイック | 1 | 4-4-4-4 | 34.0 | 5 |
馬券は3連複と3連単どちらも本線で当たり。買い方はもう少し工夫できたかも知れませんが、4着ドウデュースまで印の順番通りの決着で精度の高い予想をできた気がします。
◎イクイノックス
〇リバティアイランド
▲スターズオンアース
△ドウデュース
穴ヴェラアズール
3連複 ◎〇ー▲△穴
3連単 ◎〇→◎〇→▲△穴
想定ペース・・・ミドル
3連複:600円
3連単:1,130円
レース展開
レースはパンサラッサがハナで、離れた2番手がタイトルホルダー。ここまでは戦前有力視された通りの並び。
3番手にイクイノックスで4番手がスターズオンアースとリバティアイランドという並び。
パンサラッサは前半57.6と2400mのレースとしては無謀にも近いペースだったがこの馬らしいレースをしました。
レースとしては2番手タイトルホルダーが無理に追いかけなかったのが大きなポイント。
早めに皆が動き出す消耗戦も一部では予想されていましたが、パンサラッサが大きく離したことでシンプルに瞬発力とスピードの持続力が問われる東京2400mらしい1戦に。
断然1番人気イクイノックスにあのポジションに構えられたら他の馬はたまらない。2番手~6番手あたりまでがこのレースの理想的ポジションだったと思います。
1着馬~3着馬の評価
1着 ◎イクイノックス
3冠牝馬や2冠牝馬など今までに戦っていない強豪メンバーが揃いましたが、終わってみれば天皇賞秋よりイージーなレースだったと思います。
絶好枠というのもあったしロスなくすんなり3番手につけることもできた。パンサラッサこそ飛ばしていきましたが、2番手グループの流れは比較的常識的なもの(ミドル)でタイトルホルダーという目標にしやすい馬もいました。
天皇賞秋は距離こそ違うが、ペース的には実質今回のパンサラッサについていったような展開。そう考えると今回は道中で安心した人も多かったのではないでしょうか。
それにしても400mまでほぼ馬なりの状態でタイトルホルダーをパスしていくのですから痺れました。最後はターフビジョンを確認して流す余裕も見せての4馬身差の勝利。ジョッキーも言うように馬がどこで全力を出すべきがわかっているようなレースでした。
パフォーマンスとしても最高クラスのものだったし文句なしの最強馬だと思います。
2着 〇リバティアイランド
スタートも決まって上手くイクイノックスを前に見る4番手追走。この馬も枠は理想的だったのでそれを活かせるこのポジションにすんなり収まれたのが良かった。
あえていうならスターズオンアースに半馬身後ろでピッタリつけられている状況だけはちょっと嫌だったかもしれない。少し頭を上げて行きたがる場面も見えた。
直線入り口あたりで気合をつけてイクイノックスとの差を詰めたい場面で相手は悠々と差を広げていた。
相手関係で一気にレベルアップしたこの舞台。イクイノックス以外にはしっかり完勝しているので十分誇れる内容。ただ距離は能力でこなしているようにも見えて、もう少し短めが良さそうにも感じた。
ジャパンカップのレベルも年によってばらつきがあるので、今年がハイレベルだったのが不運でしたが、ここに果敢にチャレンジしてくれたのには敬意を表したいと思います。成長途上だと思うし、これからの日本競馬を背負っていける器。
3着 ▲スターズオンアース
外枠が心配だったが、今回はこの馬にしては珍しく好スタートを切れたのが大きかった。
結果リバティアイランドを見ながらの5番手というポジションを無理なく取れたし、久しぶりでもしっかりと折り合えていたのも良かった。
とにかく牝馬にしては珍しく長めの距離が歓迎の馬。瞬発力こそ一線級にはやや見劣るが、スピードの持続力でしぶとく伸び続ける強さが存分に生きた。
距離適性が少し長めなのでレース選びは苦労しそうだが、今回のようなスタートが切れるなら今まで悔しい思いをしてきた内回りコースでも問題なく活躍できそう。
馬券的な話になるとオッズ的にはもうちょっとだけ配当がついて欲しかった笑
久しぶりと臨戦過程もあってか単勝こそ5番人気だったが、3連系では安定感を買われて組み合わせでは2番人気。競馬ファンもこの馬の実力をよくわかっていたといった所でしょうか。
その他の注目馬
4着 △ドウデュース
前回は力尽きた形になって距離も心配されたが、結果は4着で前走からの巻き返しには成功したと言える内容。
好枠を活かしたレースもできたし前走とは違い脚もしっかり溜まって上がり33.7秒でしっかり伸びてきていた。奇しくも日本ダービーと同じ上がりを使えている。
それでもこの着順だったのは上位陣を褒めるしかないと思います。ピッチ走法なので小回りにも上手く対応できそうだし、いろんなコースに対応できそうでこれからの選択肢は多いと思います。
鞍上が武豊騎手に戻るとまた怖い存在。
5着 タイトルホルダー
東京は絶好の舞台とは言えない中の5着で健闘と言える内容。
阪神なら4コーナーで前を捕まえに行きながら後続を離していくという、コーナリング性能を活かしたムーブができるのだが、東京だとやはり直線が長い分どうしても早めには動きづらい。
先頭に立つタイミングを図る段階で早々にイクイノックスに並びかけられたのでかなりきつかったと思います。今回に関して言えばイクイノックスにあの位置に構えられた時点でどうしようもなかった。
それでも完全に萎えてしまわずの5着だから相変わらずしぶとい。
ただ以前のレースパフォーマンスよりは若干落ちているのは認めざるをえないという感想です。もし有馬記念に出てくるなら絶妙に悩むポジション。
7着 穴ヴェラアズール
穴として注目していた1頭で、この人気にしては健闘はしてくれたのだが結果は7着。
去年のジャパンカップで下したダノンベルーガが6番人気、ヴェラアズールは離されての9番人気だったので、個人的にはなんとか見返してダノンベルーガには先着して欲しいと密かに思っていたが残念ながらクビ差負け…
がっつり衰えたとは思っていないが、流石にピークアウト気味ではありますね。年齢的にはどうしても今後は厳しくなってくる立ち位置。
レース総括
- パンサラッサが後続を大きく離して前半57.6も後続はついていかず平均ペースくらいの流れ
- 瞬発力とスピードの持続力が問われる東京2400mらしいレース
- 勝ったイクイノックスは別格のパフォーマンス
- その他上位勢も自分の力は出し切ったレースで十分評価できる内容
ここまで読んでくださってありがとうございました!
来週は秋のダート王者を決めるチャンピオンズC。
日本のダート路線は今や世界でも大活躍するレベルにまで到達しており、ここも楽しみなレースになります。
それではまた来週!