今週は上半期の日本ダート最強決定戦「フェブラリーS」。
ダート完全連対のエンペラーワケアがいよいよG1に登場。コスタノヴァやサンデーファンデーなどの前哨戦勝ち馬、前年覇者のペプチドナイルやハイレベルな4歳世代など、昨年以上の好メンバーが揃いました。
ここでは「2025年フェブラリーS」のレース予想をしていきます。

去年の勝ち馬ペプチドナイルは11番人気ながら王道の先行競馬で押し切りV。3着にも13番人気のセキフウが入り3連単は150万馬券の大波乱の決着となりました。


【2025フェブラリーS】レースのポイント




まずは2025年フェブラリーSのレースポイントから見てみましょう。
- 芝スタートで150m程続く。外枠の走る芝コースが内枠に比べて、やや長め。
- ワンターンコースで3コーナーまでは向こう正面は640mとかなり長い。
- 向正面中ほどまで下り坂が続くため早いペースになりやすい。
- 直線は501.6mで日本一の長さ、高低差も2.4mでスピードとタフさの両方が問われる舞台。
- 前走別成績では、チャンピオンズC、東海S(現プロキオンS)、根岸Sの3レースが中心


【2025フェブラリーS】有力馬ピックアップ


「総評S」
エンペラーワケア・コスタノヴァ
「総評A」
サンライズジパング・ペプチドナイル・ミッキーファイト
「総評B」
ガイアフォース・タガノビューティー・アーテルアストレア
【総評S】エンペラーワケア・・・狙いすました舞台で安定感発揮
エンペラーワケアは【7-2-0-1】で唯一馬券外に敗れたのが芝の新馬戦。2~5番手の好位からの安定感のある競馬が大きな魅力。
去年は初重賞制覇となった根岸Sから無理をせず見送り。今回は武蔵野S1着からしっかり間隔をとって、満を持してのG1挑戦となる。そのため未対戦の馬も多く、G1レベルで通用するかがこの馬の焦点になってくる。
参考となるのは3走前の欅S(OP)。このレースでは4~5番手から内コスタノヴァ外エンペラーワケアの一騎打ちとなり2着。徐々に追い詰める形から最後は苦しくなっての1 1/4差でコース取りの差も響いたが完敗だった。
ただレース後の川田騎手からは「疲れが取り切れず、本来の走りとは程遠い」というコメントが出ており、その状態で3着には5馬身差をつけているのだから、このメンバーに入っても胸を張れる。
2走前エニフS(L)は着差こそつかなかったが、安全策で外を回しての完勝。
前走武蔵野S(G3)は初のマイルに加えて非常にタイトな競馬。接触や直線詰まるなど負けてもおかしくない中での完勝で、見た目以上に強い勝ち方だった。
不安点としては「1枠」と状態面。レースに行っての折り合い面もあるが、最内枠でどれだけスムーズな競馬ができるかも重要で、今回目標にされる辛さは若干感じる。
状態面に関してはこれまでも慎重に使われてきた経緯がある。今回の状態は悪いとは思わないが、継続騎乗していた川田騎手のコメントで見極めたかった。(完勝した武蔵野Sでも状態面では歯切れが悪かった)
能力面ではG1でも問題なく通用すると見る。




【総評S】コスタノヴァ・・・スピード抜群の差し脚が魅力
コスタノヴァのエンペラーワケアと同じく非常に安定感のある馬。通算成績【6-1-0-2】の内馬券外になったのは2戦のみ。1戦は芝の新馬戦11着で、もう一つは初の1200mとなったクラスターCの6着。このクラスターCは1200m戦という事もあって出遅れも大きく響いた。
仕切り直しの前走根岸Sが圧巻で、中団馬群の中で溜めを効かせ直線は1頭突き抜けた。後半3Fは12.4 – 12.2 – 12.3と最後までしっかり脚を使えたのも好印象。
東京ダート【5-0-0-0】、ダート1600m【3-0-0-0】は今更強調するものでもないかもだが、やはりこの条件だとレースがしやすい。
後ろすぎず前過ぎず好ポジションに収まれそうなイメージもあり、スムーズに流れに乗れそう。エンペラーワケアの動向を見ながらレースができるのはプラス。
不安点としてはなんといっても「スタート」。またタフ寄りの勝負になった時に、1800mを中心に使ってきた馬達にやや遅れをとる可能性も。




【総評A】サンライズジパング・・・外々回ったチャンピオンズC6着評価
サンライズジパングは外々を回るはめになったチャンピオンズC0.5差の6着を評価。中京ダ1800mは上り坂スタートの上、起伏が激しくG1ともなると屈指のタフコース。そのため外を走った馬はほぼノーチャンスの中、かなりしぶとかった。
同じく外を回るはめになったガイアフォースが15着だった事を考えれば、健闘具合が伺える。
前走プロキオンS(中京ダ1800m)は出鞭を入れて気合を入れながら2着。勝ったサンデーファンデーが絶好スタートからのロスのない逃げだったのでアタマ差まで追い詰めたのは前哨戦として上出来。
ここまでのレースを見ると、1600mは追走やスピード勝負で辛そうではある。一方で比較的ハイペースになりやすいレースでもあり、最後にスタミナも問われるようなタフ勝負になった場合に浮上してくる可能性も。
ダートハイレベルの4歳世代の1角。ジャパンDCの3着もフォーエバーヤングに真っ向勝負を挑んでのもの。2着ミッキーファイトとの勝負付けもまだ済んでいないと見る。




【総評A】ペプチドナイル・・・去年のパフォーマンス侮れない
ペプチドナイルは11番人気であっと言わせた去年のパフォーマンスが非常に高い。
ドンフランキーが飛ばして前半45.6後半50.1と先行勢にはかなり厳しい流れ。これを4番手で追走しての1 1/4差の勝利で人気薄に展開が向いたというような内容ではなく実力での勝利。
過去1番のパフォーマンスを見せた舞台でここはベストともいえる条件。
一方で今年は去年より更に骨っぽいメンバー構成。7歳と年を重ねた中で、同等レベルのパフォーマンスが求められる。サンデーファンデーやミトノオーの兼ね合いでペースが上がりきらなかった場合、切れ味勝負で苦しくなる可能性も。
今回は「6枠」と上々の枠を引いたし、内のエンペラーワケアにいかにプレッシャーを与えるかも重要になってきそう。




【総評A】ミッキーファイト・・・1600m未知数もゆったり構えれる外枠プラス
ミッキーファイトは穴が少なく堅実に立ち回れるのが魅力でここまでの6走で全て馬券圏内。キャリアの中で負けたのはフォーエバーヤング、ラムジェット、サトノエピックと強豪揃い。
雄大な馬体で現状ダート馬に必要なものは全て兼ね備えていると言っても過言ではない。今回はゆったり構えれる外枠も引けて運が向いてきた。
今回は東京ダート1600mで中距離主体で使ってきたこの馬にはやや忙しい展開になる可能性も。ここまで使ってきたレースの上がり3Fが37~39秒台とかかっているためスピード勝負になった時のパフォーマンスが未知数。
調教の迫力ある走りっぷりを見る限り、こなせる可能性は十分あるが、いきなりこの条件で本命候補にするのは少々怖い気も。
この馬もある程度前が苦しくなる展開を中団あたりで見据える形が望ましい。




その他の有力馬
【総合評価B】ガイアフォース
サンライズジパングの評価でも触れたが、この馬もチャンピオンズカップで外々を回った一頭。加えて大外枠だった事もあり、ほとんど勝負させてもらえなかった。
今回は芝スタートで逆に8枠が味方する可能性が高く、能力のある馬だけに当然見直しは必要。
一方で去年は2着と奮闘したものの、流れ的に厳しかった前のペプチドナイルを捉えるまではいかず。
それなりに人気を集めていることもあって、今回は3着紐候補に留める予定。
【総合評価B】タガノビューティー
昨年は内をロスなく立ち回って良く伸びたが最後の最後力尽きて4着。ベストの条件で、今回も展開が向けば持ち前の末脚が発揮できそう。
ただ前走根岸S放馬のアクシデントや、昨年より更に年を取りながら同等以上のパフォーマンスを求められるのはやや酷な気も。
人気的な旨味はあるがこちらも3着紐までの予定。
【総合評価B】アーテルアストレア
こちらもサンライズジパングやガイアフォース同様チャンピオンズCで苦しいレース。
最終的にはサンライズジパングに迫る7着まで上げてきているので、3着紐候補なら一考。
後方一辺倒のレースが多く正直展開の助けは欲しい。
【2025フェブラリーSまとめ】レース予想





◎は1番人気で最内枠、〇は出遅れ不安でどちらを上に取るかが悩ましかったです。
買い方は一方が厳しい競馬になった場合も、希望が残るように工夫したいです。
◎エンペラーワケア
〇コスタノヴァ
▲サンライズジパング
△ペプチドナイル
△ミッキーファイト
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三連系の紐なら
×ガイアフォース
×タガノビューティー
×アーテルアストレア
レース展開:ミドル



最後まで読んで下さりありがとうございました。