いよいよ秋競馬も本番、今週は西で神戸新聞杯、東でオールカマーという超豪華G2が2つ開催されます。
ここで予想するオールカマーには、G13勝馬のタイトルホルダーを始め、牡馬戦線で渡り合っているジェラルディーナや本格化の兆しを見せ始めたローシャムパークなど個性的なメンバーが揃いました。
去年ここを勝ったジェラルディーナは本格化を果たしエリザベス女王杯を続けて制しました。
オールカマーの過去10年のデータと傾向
年 | 着順 | 馬名 | 前走 | 前着順 |
---|---|---|---|---|
2022 | 1着 | ジェラルディーナ | 小倉記念 | 3着 |
2着 | ロバートソンキー | 日本海S | 1着 | |
3着 | ウインキートス | 目黒記念 | 3着 | |
1着 | ウインマリリン | 天皇賞春 | 5着 | |
2着 | ウインキートス | 札幌記念 | 9着 | |
3着 | グローリーヴェイズ | QE2世C | 2着 | |
2020 | 1着 | センテュリオ | マーメイドS | 2着 |
2着 | カレンブーケドール | 京都記念 | 2着 | |
3着 | ステイフーリッシュ | 目黒記念 | 3着 | |
2019 | 1着 | スティッフィリオ | 宝塚記念 | 7着 |
2着 | ミッキスワロー | 七夕賞 | 1着 | |
3着 | グレイル | 福島TVOP | 6着 | |
2018 | 1着 | レイデオロ | ドバイSC | 4着 |
2着 | アルアイン | QE2世C | 5着 | |
3着 | ダンビュライト | 宝塚記念 | 5着 | |
2017 | 1着 | ルージュバック | ヴィクトリアM | 10着 |
2着 | ステファノス | 宝塚記念 | 7着 | |
3着 | タンタアレグリア | AJC | 1着 | |
2016 | 1着 | ゴールドアクター | 天皇賞春 | 12着 |
2着 | サトノノブレス | 宝塚記念 | 8着 | |
3着 | ツクバアズマオー | 札幌日経OP | 4着 | |
2015 | 1着 | ショウナンパンドラ | 宝塚記念 | 3着 |
2着 | ヌーヴォレコルト | 宝塚記念 | 5着 | |
3着 | ミトラ | 中日新聞杯 | 5着 | |
2014 | 1着 | マイネルラクリマ | 七夕賞 | 3着 |
2着 | ラキシス | ヴィクトリアM | 15着 | |
3着 | クリールカイザー | 札幌日経OP | 4着 | |
2013 | 1着 | ヴェルデグリーン | 新潟大賞典 | 10着 |
2着 | メイショウナルト | 小倉記念 | 1着 | |
3着 | ダノンバラード | 宝塚記念 | 2着 |
中長距離のG1を目指すステップレースとしての役割が大きいため、やはり前走G1出走馬の活躍が目立つレースになっています。
- 前走G1【6-5-3】
- 前走G2【0-2-3】
- 前走G3【4-2-1】
- 前走OP【0-1-3】
今年出走する前走G1出走馬は以下の4頭。
- タイトルホルダー(天皇賞春:中止)
- ジェラルディーナ(宝塚記念:4着)
- ガイアフォース(安田記念:4着)
- ノースブリッジ(大阪杯:8着)
ほとんど人気馬ではありますがこれらの馬には心強いデータ。
有力馬ピックアップ
△ローシャムパーク
充実の4歳馬にルメール騎手、そして(5-2-1-1)が示すように堅実な競馬ぶりが魅力の1頭。
3勝クラスの東京のむらさき賞は中々前が開かず、最後の300mの瞬発力だけで差し切り。初重賞制覇となった函館記念では洋芝稍重のタフなレースを外から危なげなく差し切るなど、違った条件での勝利で潜在能力の高さが伺えました。
ここは一気のメンバー強化になるが、ハイレベルだった同舞台のセントライト記念(G2)でも3着となっているように、ここでも軽視はできない1頭。
▲タイトルホルダー
言わずと知れたG1を3勝している1流馬。全16戦中10戦はG1を使っており常にレベルの高いメンバーと戦ってきた。G2に限れば4戦3勝で唯一大敗したセントライト記念も直線進路がなかったレース。
枠も絶好の2番枠、高速馬場も2022年の宝塚記念の圧巻のパフォーマンスをみてもわかるように問題なし。
ここまで書くと自分でもなんで本命ではないのかというくらいの馬。ただここまでの臨戦過程がどうしても心配。
天皇賞春での競争中止もそうだが、22年秋の凱旋門賞以降から体調面での不安がどうしてもつきまとう。陣営のコメントも慎重で、いつものような強気な競馬ができるかというところからまず検討しなければならないのがつらいところ。
調教自体は悪く見えないし、これだけの馬なので杞憂で終わることも当然考えられる。という事で結局妥協の3番手評価で馬には申し訳ない。
〇ジェラルディーナ
宝塚記念の評価時にも書いて繰り返しになり申し訳ないが、1800や2200といった非根幹距離に強いタイプ。
それらに条件を絞れば(6-0-1-3)という好成績を挙げている馬。今まで勝ったレース全てが非根幹距離という徹底ぶりです。
個人的にこの馬の評価はあまり高くなかったのですが、前走の宝塚記念のパフォーマンスは好印象。3コーナーあたりからの仕掛けで勝ちに行っての4着。結果的に少し勝ち急いだ形にはなりましたが大きく崩れなかった。
去年のオールカマーは行きっぷりもよく、内を上手くすくって1着。正直かなりうまくいった。今年は去年に比べメンバーレベルも上がり、あまり時計が早くなりすぎると心配ではあるので正直軽視も考えた。
ただ成績を見てもわかる通り、この時期は毎年状態が良く充実してる。調教で乗り続けている団野騎手も宝塚で乗れずでここは期するものがありそう。強気の競馬も考えられる。
馬場に関してはこの馬からすると雨の影響は残ってほしいところ。
◎ガイアフォース
この馬のパフォーマンスとして特に優秀と感じたのが以下のレース。
- 国東特別
- セントライト記念
- 安田記念
①国東特別
このレースは小倉の1勝クラスながら前半58.0という早めの流れを2番手追走、後半6Fを全て11秒台でまとめて7馬身差のレコード勝ち(1:56.8)という強い内容。スピードの持続力を見せつけたレースでした。
②セントライト記念
次のレースで菊花賞を制するアスクビクターモアと2頭抜け出して見事競り落とす強い内容。今回出走するローシャムパークをはじめセイウンハーデス、ラーグルフといった馬達も後に重賞を制するなどハイレベルな1戦でした。舞台も今回と同じ中山2200m
③安田記念
こちらはマイル2戦目ながら上がり33.3のキレをみせての4着。上位は現役トップマイラーで究極のキレを持つ3頭。ここはむしろ健闘が光りました。
敗戦で目立つものとしては、AJC5着(時計のかかる冬の中山)や菊花賞8着(長距離)などで、このあたりはこの馬の苦手な分野と考えてよさそう。
9月の中山は野芝主体のスピード馬場で、この馬のスピード能力がフルに活かせそうな点が大きな魅力。
相手はかなり強いが、現4歳世代の中でも強かったアスクビクターモアに勝っている舞台というのは心強い。
気になる点としてはマイルから中距離に戻ることでのレースで力まないかどうか。雨に関しても心配でしたが回復しそうな点はプラス。
オールカマー暫定予想(土曜夕方時点)
馬場が回復してきていることもありガイアフォースの人気は2番人気あたりで落ち着きそうな予感。
単勝も考えていたがこれ以上人気するようならちょっと考えたいですね。紐についても最終予想で追加するかも。
◎ガイアフォース
〇ジェラルディーナ
▲タイトルホルダー
△ローシャムパーク
△ゼッフィーロ
想定ペース…ミドル
オールカマー最終予想(日曜13:40更新)
意外に長引きましたがなんとかお昼ごろに良馬場に回復。以外に時間がかかってしまったという感じです。
◎ガイアフォースの単勝と馬連で。
一応、追加で加えた×エヒト×マテンロウレオは、▲タイトルホルダー他先行勢がタフな流れにした場合想定のもので本当の押さえの押さえくらいの金額で。
ただ、その流れだと◎ガイアフォース自体が若干怪しくなるので、不必要な印になるかも。
◎ガイアフォース
〇ジェラルディーナ
▲タイトルホルダー
△ローシャムパーク
△ゼッフィーロ
×エヒト
×マテンロウレオ
想定ペース…ミドル