今週は京都開幕週で繰り広げられるスプリント戦「シルクロードS」。
今年は快速馬ピューロマジックこそG1競走からの出走ですが、3勝クラスやリステッド競走を勝ち上がって挑む上り馬が多く、混戦模様。
さらに雨予報も重なってかなり難解な1戦になりそうです。
ここでは「2025年のシルクロードS」のレース予想をしていきます。
去年の勝ち馬ルガルはロケットスタートから3馬身差の圧勝。その後スプリンターズSを勝つ大活躍を見せています。
レースのポイント
まずは2025年シルクロードSのレースポイントから見てみましょう。
- 京都競馬場は開幕週Aコース。連続開催で傷んだ箇所は約2週間のシート養生。
- 内回りのコンパクトなコースでロスなく運べる内枠が優勢。
- 直線も328.4mと短めかつ平坦でスピードのある逃げ・先行馬が強みを発揮しやすい。
- 雨の影響で道悪適正が要求される可能性も。
- 快速ピューロマジックが1枠でハナ濃厚。
- 先行脚質の馬が多く2番手以降のポジション争いは激化の可能性あり。
有力馬ピックアップ
「総評S」
ウインカーネリアン・ピューロマジック
「総評A」
ペアポルックス・ソンシ
「総評B」
セントメモリーズ・メイショウソラフネ・カピリナ
【総評S】ウインカーネリアン・・・8歳59.0キロで嫌われるなら
ウインカーネリアンはG3競走2勝を含め、マイルを中心に成績を残してきた古豪。それだけではなく1200m戦も2回走って、去年の高松宮記念で4着、前走京阪杯で2着と善戦しているように十分守備範囲。
前々走のスワンSは番手のアグリに早めに来られて完全な差し決着の中0.3差の6着に踏ん張っているなど、G2G3クラスだといつでも好勝負ができる。特にG3はこれまで【2-2-0-1】としっかり実力を示す走りをしてきた。
59キロの斤量は初ではあるし、難しい斤量。ただ58キロまでならG1で背負い慣れているし、東京新聞杯では58キロを背負いながらナミュールを負かしたようにギリギリ許容範囲内でないかとみる。道悪経験も豊富。
年が明けて8歳となるが、近走の走りに年齢は感じさせないし、8歳59.0キロというマイナス面で必要以上に嫌われるようなら妙味は出てくる。(前日6番人気)
今回は早いピューロマジックがいるので、深追いせず2番手グループでいかに楽に走れるかが鍵になってきそう。
【総評S】ピューロマジック・・・直線平坦、開幕週、内枠と条件揃った
ピューロマジックはテンの速さでを活かしてハナに行って、そのままスピードで押し切る戦法が得意。
ある意味単純な戦法なので、最後のひと踏ん張りに効きやすい直線平坦コースは【4-0-1-1】と好成績。(直線坂のあるコースは【0-2-0-2】)
近2走はG2、G1とレベルの高いレースだったのもあるが、速いペースで行く分最後の坂が応えたように見えた。
今回は「直線平坦の京都」、「開幕週」、「1枠2番」と条件が揃った。ハナを取り切るまでが早い分、内枠は人気が加速する影響の方が辛いが、それでもハナ争いで過剰に抵抗する馬はこれでいなくなったはず。
道悪経験は重馬場でマーガレットS2着がある。差がつけられたのは阪神の坂の影響にも見えたので、極端に悪くならなければ問題なさそう。
懸念点はやはり56.5キロの牝馬としては見込まれた斤量。重賞2勝の実績を考えれば致し方ないが、これが最後のひと踏ん張りにどれくらい影響してくるかがポイントになってきそう。
前日オッズでは上位人気ながら今回人気は割れ気味。全く妙味がないわけではない。
【総評A】ペアポルックス・・・3走前同舞台でのパフォーマンス魅力
ペアポルックスは3走前同舞台のオパールSのパフォーマンスが魅力。出遅れ後方かつ直線残り200mで進路が無くなり、一旦待ってから外に持ち出す痛恨のレースながら1着ビッグシーザー2着メイショウソラフネ相手に0.1差の3着。勝ちに等しい内容だった。
前々走みちのくSは出遅れ最後方で大外から4着。前走ラピスラズリSはスタート決まりそのまま押し切り。1:07.2というタイムも非常に優秀だった。
どこからでもレースができるのは強みで、大きく崩れたのは北九州記念の17着のみ。
一方スタートに関しては不安が残り、最内枠が悪い方に転ぶ可能性も…
【総評A】ソンシ・・・肉体面での成長も感じられ大外も軽視禁物
ソンシは中内田厩舎の有力馬として一貫して川田騎手が乗り続けてきた。
初めての重賞となったファルコンSでは3着。「現状は前の馬との力差を感じます。もう一つ成長が伴えば」というジョッキーコメントだったが、2着オーキッドロマンスは6月に早々にパラダイスS(L)を勝利、1着ダノンマッキンリーは10月にスワンS(G2)を勝っており、この段階の評価はかなり的を射ていたことになる。
その後着実に力をつけて「2勝クラス→3勝クラス→リステッド」とこの馬のペースで実績を積み重ねてきた。好ポジションから最後しっかり前を捉えるという競馬は安定感を感じさせる。またファルコンSの時は478キロだった馬体重も前走では502キロと肉体面での成長も感じられる。
1200mもこれで3戦目、春はこの路線でのG1挑戦を見据えているだろうし、ここである程度目処が立つ競馬をしたいところ。
大外枠で1番人気想定と嫌いたくなる要素もあるが、ここまで順調な成長過程を踏んできたのだけに軽視はできない。
【総評B】セントメモリーズ・・・立て直して3連勝53キロ魅力
セントメモリーズはファンタジーS4着後、骨膜のクリーニング手術でクラシックを断念。無理せずじっくり立て直し3連勝でオープン入りを果たした。
ファンタジーSでは今回上位人気となるピューロマジック(8着)も参戦しており、全く別の道を進んだ2頭がここで再度ぶつかることになる。
6月→9月→11月としっかり間隔を取りながらステップアップしてきたのは好感が持てる。3月の愛知杯(1400m)が最大目標とのことで、ここは試金石的な1戦となるが、挑戦者的な立場という事で53キロという斤量がやはり魅力。
今回は特に上位人気がある程度斤量を背負うし、前の流れが激化した時にそれらを見ながら丁度いいポジションに収まれそうなのもプラス。前日8番人気なら押えておきたい。
その他の有力馬
【総合評価B】メイショウソラフネ
前走淀短距離Sが13着と大敗。きっちり能力を発揮すればソンシやペアポルックス相手にも十分やれているだけにこのメンバー構成ならやれてもおかくない。
一方で去年のこのレース8着を始め重賞で物足りなさも感じるので、あくまで紐候補の中の1頭という評価。
【総合評価B】カピリナ
カピリナは芝に変わって【3-0-1-0】と絶好調。前走3勝クラスは躓き出遅れ+直線は進路が空くまで我慢を強いられての完勝だった。
54キロと斤量も手頃で期待は高いが、京都コースは初で前日オッズで3番人気でやや買いづらさがある。
こちらも押さえまでという評価。
【2025シルクロードS】レース予想
一応順番はつけたのですが、◎は年齢斤量の不安もあって6番人気、〇は条件がかなり揃って割れたオッズでの2番人気といずれも魅力ありで買い方は悩ましいです。
〇-▲など、◎が飛んだ時のパターンも買っておこうと思います。
◎ウインカーネリアン
〇ピューロマジック
▲ペアポルックス
△ソンシ
△セントメモリーズ
△メイショウソラフネ
△カピリナ
展開予想:先頭ハイペースで少し離れた2番手争い
最後まで読んで下さりありがとうございました。