今週は中距離路線、マイル路線の強豪がぶつかり合う、春のG1に向けて重要な前哨戦「中山記念」。
国枝厩舎の期待馬シックスペンスをはじめ、マイルCSの圧勝が記憶に新しいソウルラッシュ、適距離での躍進が期待されるエコロヴァルツなど好メンバーが揃いました。
ここでは「2025年中山記念」のレース予想をしていきます。

去年は立ち回りが見事だったマテンロウスカイが7番人気で優勝。
今年も去年に引きつづきの参戦になります。


【2025中山記念】レースのポイント




まずは2025年中山記念のレースポイントから見てみましょう。
- 開幕週のAコースで前が止まりにくく逃げ・先行馬有利。後方の馬は苦戦傾向。
- 内回りコーナー4つの小回りコースで器用な立ち回りが求められる。
- スタートは直線中程の急坂の途中から。コーナーまでは200m程しかなく序盤はスロー気味。
- 起伏が激しく、1800mのスピード勝負に加えてパワーも求められるコース。
- 特殊な舞台設定ということもあり、リピーターの多いレース。


【2025中山記念】有力馬ピックアップ


「総評S」
ソウルラッシュ・シックスペンス
「総評A」
ボーンディスウェイ・エコロヴァルツ・マテンロウスカイ
「総評B」
ボッケリーニ・アルナシーム
【総評S】ソウルラッシュ・・・昨年キャリアハイ安定感で右に出るものなし
実績はこのメンバーの中では断然のソウルラッシュ。昨年は6歳馬ながら【2-2-1-0】とキャリアハイの成績。G1競走中心のローテで、この安定感は素晴らしいの一言。中でもマイルCSの競馬ぶりは圧巻で、G2G3クラスの馬には1つの大きな壁になっている。
G2戦に限っても【2-2-1-0】とその堅実さは変わらない。負けた内容を見るとセリフォスやシュネルマイスターらにキレ負けというパターンで、当然今回も鋭い脚を使える馬には気を付けたい。
斤量59キロに関しては23年京成杯で既に克服済み。(メンバー的にはやや恵まれていたが…)
「3歳以来となる1800mという距離」や「開幕週のスピード馬場」などは懸念材料ではあるが、レースぶりを見ても、「できればマイルの方がいい」、「できればやや時計のかかる馬場の方がいい」というレベルで本命候補から落とすまでには至らない。
個人的な不安点としては位置取りが後ろすぎた場合。過去にはシュネルマイスターが後方からの競馬で、進路が無くなり取りこぼした事も…メンバー構成的にもそこまで早くならなそうなので、中山記念という内前優勢のレースにジョッキーがどれくらい危機感を持てているかも重要になってくる。
距離延長する馬によくありがちだが、乗り方がやや消極的になる場合があるので位置取りは1つ鍵になりそう。




【総評S】シックスペンス・・・スローで内前目なら驚異の瞬発力
スプリングSでラスト12.0 – 10.9 – 10.8の加速ラップ。超スローペースにもかかわらず後続に3 1/2差をつけ、一躍クラシック路線で大注目されたシックスペンス。
脚元の問題などで皐月賞やマイルCSなどに使えず歯がゆい思いをしているが、ポテンシャルは名門国枝厩舎においても1級品。
2度の急坂を上ることになる中山芝1800mはそこまで向いているとは思えないが、今回も早いタイプの逃げ馬は少な目でスプリングS同様流れが味方しそう。
ゆっくり流れる展開を内枠から先行。最後に持ち前の瞬発力で差し切りという展開が理想的。
問題は体調面でどれくらい仕上がっているかという点。毎日王冠なども勝ってはいるものの、万全ではない中での使い出しと後から振り返っているように不安は残る。個人的に今年の期待馬の1頭で、G1に向けていいレースが見たい。
現段階でG1馬のソウルラッシュと同じS評価にするのは気が早いとも思ったが、展開利はこちらにあると見てS評価に。




【総評A】ボーンディスウェイ・・・近走苦しい中で奮闘目立つ中山巧者
今回は総評Sの2頭にかなり注目していて、総評Aの馬達は展開面で有利に運べそうな馬をピックアップした。
前々走中山金杯は前2頭がやり合って前半58.7のハイペース。全く緩む気配を見せない流れで3番手追走の3着は評価できる。スタートを決めたとはいえ8枠16番と中々大変な枠でもあった。
前走AJCCもG1級の馬が参戦してのハイレベルな1戦。こちらも8枠18番の大外に加え、途中からはコスモキュランダが捲ってくるタフな流れ。先行勢の中で7着は健闘した。
今回はようやくロスなく先行できそうな2枠3番の内枠を引き当てて流れが向いてきた。
純粋な上がり勝負になるとややきついので、立ち回りの上手さとポジション有利をとってどこまで粘りこめるかというところ。多少穴人気はしてしまっているが、展開面や中山巧者ぶりを考えると許容範囲内。




【総評A】エコロヴァルツ・・・ダービーではシックスペンスに先着
ボーンディスウェイ同様、前目で上手く運べそうなのはエコロヴァルツ。
中山は3回走って【1-0-1-1】。着外は折り合い重視で最後方グループから進んだ皐月賞(7着)。昨秋からは徐々に折り合い面で進展を見せて内容のあるレースができている。
前走ディセンバーステークスではリステッドでは力が一枚上手というような横綱相撲で勝利。
日本ダービーでは折り合い苦労してたとはいえ、シックスペンスに0.1秒先着。(エコロヴァルツ8着シックスペンス9着)。この馬も朝日杯2着の実力馬だし、案外力差はないとも捉えられる。
この馬の不安要素としては、新馬戦以来となるM.デムーロ騎手。デムーロ騎手自体が不安というよりは、気性面の問題で騎手を定めての継続騎乗が好ましいと思っている。
また上位2頭から離れているとはいえ前日3番人気。妙味面ではボーンディスウェイよりは期待値が下がる。




その他の有力馬
【総評A】マテンロウスカイ
去年は流石中山の横山典弘騎手という立ち回り。稍重の馬場の中、積極的にポジションを取って見事に好走させた。
リピーター多いレースでここも当然警戒したいが、今年は4番人気と普通に人気の一角で旨味があまりないのが残念。
紐候補の1頭ではある。
【総評B】ボッケリーニ
G3は【2-3-0-3】、 G2は【1-5-1-1】は抜群の安定感を誇るボッケリーニ。
G2G3に出走してくればノータイムで買い目に入れていたが、1800mでスローの上がり勝負の可能性もあるということで好走条件からは、ずれていそうなレース選択にも見える。
ただ常にこのクラスで1~2番人気になっていた馬が、前日8番人気は誘惑に駆られる。
今回は買うにしてもあくまで抑え評価で。
既に9歳ではあるが毎回年齢を感じさせない走りでそこは気にしない方が良い。
【総評B】アルナシーム
レースぶりが安定してきて本格化の兆しをみせるアルナシーム。
前走中山金杯はハイペースで流れが向いたとはいえ、それなりに骨っぽいメンバー。
マイルCSでは11着とは言え同じような位置取りから競馬をしたマテンロウスカイには先着している。
ただ富士Sなどを見るにやや瞬発力の面で不安が残る。それなりに人気もしているのでここまで手が回らないかも…
【2025中山記念まとめ】レース予想





能力面と安定感で◎ソウルラッシュ、展開面と将来性で〇シックスペンスの2頭が自分の中で高評価。
オッズ的にもこの組み合わせはかなり厚めにしておきたいです。
◎ソウルラッシュ
〇シックスペンス
▲ボーンディスウェイ
△エコロヴァルツ
△マテンロウスカイ
☆ボッケリーニ
レース展開:ややスロー



最後まで読んで下さりありがとうございました。