2025年最初は東西の金杯からスタート。
「中山金杯」では有馬を記念を残念ながら除外されたホウオウビスケッツを中心にハンデ戦らしいメンバー構成。
今年は有力馬が外枠に偏ったことから、難解ながらも予想しがいのあるレースとなりました。
ここでは2025年の中山金杯のレース予想をしていきます。
2025年最初の重賞レース。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
中山金杯のコース形態
中山芝2000mの大きな特徴としては以下の3つになります。
- 器用さが求められる内回りコース
- スタートは直線入り口からで最初のコーナーまで約400mと長め
- 冬の中山は時計がかかりタフな勝負になりやすい(馬場状態は年によってもかなり違うので注意)
より詳しいコース解説については以下の記事を参考にしてみてください。
中山金杯過去10年のレース傾向まとめ
中山金杯有力馬ピックアップ
評価S
クリスマスパレード・ホウオウビスケッツ
評価A
シンリョクカ・リカンカブール
評価B
ラーグルフ・ボーンディスウェイ・アルナシーム
【評価S】クリスマスパレード・・・中山3戦3勝!斤量55.0も魅力
クリスマスパレードの通算成績は【3-0-0-3】で中山に限れば3戦3勝。中でも紫苑S(G2)は1:56.6のコースレコード。スピード決着になりやすい秋の開幕週なので、冬の中山とは少し条件は違うものの、同コースという点では評価できる。
前走秋華賞も前半57.1のハイペースを離れた2番手で追走して5着と健闘。この馬の得意な相手に脚を使わせる展開に持ち込んだが、結果的に差し馬にかなり流れが向いた。
今回は先行馬が多いが、速い流れでも結果を出している点は心強い。実力馬の中では斤量的なアドバンテージがある点も見逃せない。
【評価S】ホウオウビスケッツ・・・前走天皇賞秋3着で勢い乗るも不安要素もチラホラ
ホウオウビスケッツは有馬記念除外でこちらに回ってきた。
遅生まれながらダービー16番人気5着などクラシック戦線でも見せ場を作ってきた馬で、気のいい面を活かした積極策からの粘りこみが得意。
昨年成績は【2-1-3-0】で4着以下はなし。特に天皇賞秋はスローペースとはいえ、そうそうたるメンツの中での3着で本格化といってもいい内容。年が明けて5歳とまさに今が充実期。
気性面での成長やメンコの装着なども功を奏し、展開に合わせて「逃げ・先行」を選択できるなど自在性が増してきたのが大きい。
一方で「Bコース替わりで8枠18番」、「斤量は59.5キロ」、「乗り慣れた岩田康誠騎手も騎乗できず」、と不安要素もチラホラ。ただ不安要素の分、過度に嫌われるならオッズ的な妙味が出る可能性はある。
【評価A】シンリョクカ・・・立ち回り活かせる内枠欲しかったが…
前走エリザベス女王杯では絶好位ともいえるポジションから4着。この馬も若干決め手に欠ける分、好位からの立ち回りの上手さで成績を上げてきた。
中山牝馬Sの3着や新潟記念1着などもこの長所を生かした競馬。エリザベス女王杯では鞍上も距離はギリギリと言っていたように、1800m~2000mの条件で更に走りやすくなる。
エリザベス女王杯からのゆったりとしたローテも好感が持てる。メンバーレベルがやや疑われたG1レースだったが、終わってみれば2着のラヴェルは次走チャレンジカップ制覇。不利があったレガレイラは次走有馬記念を見事優勝している。
一方で、今回有力馬が軒並み外枠に入っており、この馬も8枠17番と長所を活かしにくい枠でここは割引材料。
【評価A】リカンカブール・・・常に好ポジションで成績安定
リカンカブールは去年のこのレースの勝ち馬。前走オールカマーは完全な前残り決着での3着で必要以上に評価できないとはいえ、中山コース【2-0-1-0】の実績は無視できない。
今回7枠14番で去年の2枠3番と比べても苦しい枠に入ったが、その他有力馬が更に外に入った事を考えれば、まだ許容できる。
ただ、前売り時点3番人気。去年より条件的には苦しくなっているのに、人気は上がっており旨味があまりないのが残念。
【評価B】ラーグルフ・・・近走不振も久々に得意条件で展開向きそうで
ラーグルフは18戦中10戦で中山を走っているように経験豊富。23年にはこのレースを勝っており、次走中山記念でも2着と健闘している。
その印象が強かったためか、その後の中山G2レースでは微妙に狙う人も多く、その度に期待を裏切ってきたが、「極端な不良馬場」や「前残り展開」など、同情の余地もあった。
今回はやや極端とはいえ1枠1番。有力馬の多くが先行馬で外枠に固まっているとくれば、久しぶりに展開利が見込める。好調時に乗っていた菅原明良騎手というのも好印象。
近走の不振はそれ以前の問題の可能性も十分考えられるが、前日オッズで12番人気というのは魅力的。
【評価B】ボーンディスウェイ・・・条件ピッタリも8枠は微妙
去年の中山金杯は僅差の4着。かつては弥生賞の3着(1着アスクビクターモア2着ドウデュース)もあるようにこの舞台で立ち回りの上手さが活きる馬。やや決め手に欠ける部分を補える、冬の中山は条件的にピッタリ。
内から立ち回りの上手さを活かしたかったが8枠16番。他の実力馬を差しを置いてまでは評価しづらい。ただ、前売り時点で9番人気は中々に妙味を感じる。
【評価B】アルナシーム・・・「内枠+中距離替わり」で前進
昨秋はマイルのトップクラスに果敢に挑戦するも、やや壁を感じる内容だった。前走後、騎手の進言もあって今回は重賞も勝っている中距離に再度変更。
「内枠+中距離替わり」で前進が見込めるし、前がやり合う形になれば絶好位に構えていそうなのはこの馬。
ただ、内枠から好走しそうな馬を探した時に真っ先に注目されるのか、普通に穴人気になっており妙味は残念ながらあまりない。
中山金杯レース予想
◎と〇の評価は正直迷っているが、必要以上にホウオウビスケッツが嫌われるなら評価入れ替えも視野に入れたい。
人気薄ではラーグルフの単勝あたりは少し持っておこうと思います。
1年最初の重賞レースで好スタートを切りたいですね。
◎クリスマスパレード
〇ホウオウビスケッツ
▲シンリョクカ
△リカンカブール
△ラーグルフ
△ボーンディスウェイ
△アルナシーム
ペース予想:ミドルからややハイ
最後まで読んで下さりありがとうございました。