今週は春の古馬中距離G1「大阪杯」。
大阪杯はドバイワールドカップデーと時期が近いこともあり、例年はやや手薄になりがち。
ただ今年は中東情勢の悪化の影響で、ダノンデサイルがこちらに目標を切り替え、例年以上のハイレベルメンバーが集結しました。
本記事では【2026年大阪杯】について、過去データやレース傾向を整理しつつ、各馬の内容を精査。今年の勝ち馬候補を探っていきます。
2025年はべラジオオペラが連覇を達成。
勝ちタイムの1:56.2は従来の記録を1.0秒も更新するコースレコードでした
阪神芝2000mのポイント
まずは大阪杯が行われる阪神芝2000mのポイントから簡単におさらいしていきましょう。




- 内回りコースを使用します。
外回りと比べて3、4コーナーがコンパクトなため器用さが求められます。 - 内回りの直線は356.5mと短く、ゴール前には高低差は1.8m、最大勾配は1.5%の急坂が待ち受ける。
スタミナとパワーも要求されるタフなコース。 - 今年は3年ぶりのAコース最終週の開催。
内の傷みは目立つものの、同じくAコースでの開催だった21~23年は逃げ・先行馬が勝利している点は注意。 - 土曜の雨の影響で馬場が渋っている可能性が高い。


過去10年から見る大阪杯のレース傾向
次は過去10年から見る大阪杯のレース傾向のまとめです。
簡単な傾向ですのであくまで参考程度に見てください。
以下は大阪杯過去10年の1~3着馬の枠順・性齢・通過順位です。(※なお16年以前はG2での開催となっています。)
| 年 | 着順 | 枠 | 馬名 | 性齢 | 通過順位 |
|---|---|---|---|---|---|
| 25年 | 1着 | 5 | ベラジオオペラ | 牡5 | 4-4-3-3 |
| 2着 | 13 | ロードデルレイ | 牡5 | 8-9-8-8 | |
| 3着 | 7 | ヨーホーレイク | 牡7 | 14-14-14-14 | |
| 24年 | 1着 | 11 | ベラジオオペラ | 牡4 | 2-2-2-2 |
| 2着 | 2 | ローシャムパーク | 牡5 | 13-12-2-2 | |
| 3着 | 13 | ルージュエヴァイユ | 牝5 | 12-12-11-10 | |
| 23年 | 1着 | 9 | ジャックドール | 牡5 | 1-1-1-1 |
| 2着 | 11 | スターズオンアース | 牝4 | 12-12-11-9 | |
| 3着 | 13 | ダノンザキッド | 牡5 | 4-4-4-3 | |
| 22年 | 1着 | 8 | ポタジェ | 牡5 | 5-5-5-4 |
| 2着 | 14 | レイパパレ | 牝5 | 3-3-3-3 | |
| 3着 | 9 | アリーヴォ | 牡4 | 12-10-9-6 | |
| 21年 | 1着 | 8 | レイパパレ | 牝4 | 1-1-1-1 |
| 2着 | 1 | モズベッロ | 牡5 | 10-10-9-5 | |
| 3着 | 7 | コントレイル | 牡4 | 9-9-6-2 | |
| 20年 | 1着 | 5 | ラッキーライラック | 牝5 | 3-3-3-5 |
| 2着 | 12 | クロノジェネシス | 牝4 | 3-3-3-3 | |
| 3着 | 8 | ダノンキングリー | 牡4 | 1-1-1-1 | |
| 19年 | 1着 | 3 | アルアイン | 牡5 | 4-3-4-4 |
| 2着 | 6 | キセキ | 牡5 | 2-2-2-2 | |
| 3着 | 2 | ワグネリアン | 牡4 | 7-7-8-8 | |
| 18年 | 1着 | 15 | スワーヴリチャード | 牡4 | 15-15-1-1 |
| 2着 | 5 | ペルシアンナイト | 牡4 | 11-10-9-9 | |
| 3着 | 8 | アルアイン | 牡4 | 5-5-5-5 | |
| 17年 | 1着 | 5 | キタサンブラック | 牡5 | 4-3-3-2 |
| 2着 | 4 | ステファノス | 牡6 | 5-5-4-4 | |
| 3着 | 13 | ヤマカツエース | 牡5 | 10-10-9-7 | |
| 16年 G2 | 1着 | 9 | アンビシャス | 牡4 | 2-2-2-2 |
| 2着 | 7 | キタサンブラック | 牡4 | 1-1-1-1 | |
| 3着 | 8 | ショウナンパンドラ | 牝5 | 5-5-5-3 | |
- 過去10年で勝ち馬10頭全てが4コーナー通過順位5番手以内。
短い直線のため、直線一気は難しいレース。 - 5歳【6-5-4-39】、4歳【4-4-5-31】で好走馬の大半はこの2世代に集中。
6歳以上は17年ステファノス(2着)、25年ヨーホーレイク(3着)のみ。 - 3枠~6枠のやや内から中枠が好走傾向。
1枠「0-2-0-12」、2枠「0-0-1-14」と過去10年では勝ち馬が出ていない。
有力馬ピックアップ



ここからは2026年大阪杯の有力馬をピックアップして評価・考察していきます。
【評価S+】
クロワデュノール
【評価S】
ダノンデサイル
【評価A+】
ショウヘイ
【評価A】
メイショウタバル
【評価B+】
セイウンハーデス・レーベンスティール
【評価B】
エコロヴァルツ・ヨーホーレイク
【評価S+】◎クロワデュノール・・・スタート巧者、得意の先行策がこの舞台向き
実績からみるクロワデュノール
前走ジャパンカップはダービー同様に先行抜け出しを図るも、後方から差してきた3頭に交わされ0.6秒差の4着。
ダービーのラスト3Fラップは11.8-11.3-11.7、ジャパンカップは11.8-11.5-11.3。雨の影響が残ったダービーと高速馬場だったジャパンカップでは差があるものの、ジャパンカップではラスト1ハロンで要求値が高すぎた。
また大逃げしたセイウンハーデスを除いても58秒半ば~59秒とある程度流れたペースで、展開的は差し馬向き。
3コーナーから直線にかけての空馬の影響、プランスドランジュ賞→凱旋門賞からのタフなローテ、直前まで出否を迷っていた状態だった。
カランダガン、マスカレードボールの後方待機勢には屈したが、先行勢の中では大健闘といえる内容。
大阪杯でのクロワデュノールの評価
大阪杯は4コーナーまでに前目に進出しておく必要があり、スタート巧者で先行策を取りやすいこの馬には追い風の舞台。
雨馬場も日本ダービーやロンシャンで経験済みのため、稍重程度ならパフォーマンスが落ちる心配はないとみる。
不安点は8枠15番という極端な枠。
スタートの速さでカバーできるとは見ているが、馬群が密集して終始外を回る形は避けたい。
とはいえ、ある程度流れて縦長の隊列になる可能性も高いので、これで大きく評価を下げる事はしなかった。
いつもは本命選びに悩むタイプですが、今回は「舞台適性+能力面の評価」ですんなりこの馬で決まりました。
今年の主役を張れる馬だという事を証明して欲しい。






【評価S】〇ダノンデサイル・・・現役トップクラスの実力も乗り難しさはあり
実績からみるダノンデサイル
2走前のジャパンカップは、マスカレードボール・カランダガン近辺というベストポジションで追走。ただ明らかに苦労しており、その中での0.5秒差3着だった。
レース後のコメントでも「4コーナー手前で押し込まれ、態勢が整わないうちに加速させられた」とのことで、外にスムーズに持ち出せた上位2頭と対照的なレースを強いられたことも着差に影響した。
前走有馬記念は中団9番手を追走し、折り合い面では進展がみられた。前は流れて後は直線は伸びるだけの態勢だったが右にモタれてしまい、コスモキュランダを捉えられずミュージアムマイルにも差されての0.1秒差3着。
乗り難しさが露呈した内容。
ドバイシーマクラシックでカランダガンを破ったように、実力自体は現役トップクラス。カランダガンを負かせる日本馬がどれだけいるかを考えれば、高評価は必須。
大阪杯でのダノンデサイルの評価
横山典弘騎手や戸崎騎手が、これまで幾度となく苦戦したように折り合いを筆頭に乗り難しい面がある。
ダービーやドバイでパフォーマンスを見るに広いコース向きなのは間違いないが、折り合い面から2000mで流れた方が案外レースはしやすいかも。
実力は上位2頭とも申し分ないが、やはり内回りコースとなると操縦性も評価ポイントになってくる。
今回は気性面の差でこちらを2番手評価に。




【評価A+】▲ショウヘイ・・・先行力魅力も雨馬場が心配
実績からみるショウヘイ
通算成績は【3-2-1-2】。崩れたのは距離が長く終始かかった菊花賞(14着)と、中間の調教で回避を考えるほど状態が上がらなかったきさらぎ賞(4着)のみで、条件が整えば安定したパフォーマンスを見せる。
京都新聞杯(1着)・神戸新聞杯(2着)は前目のポジションから瞬発力を発揮しての好走で、これがこの馬の基本的な好走パターン。
AJCCは(1着)アウスヴァール・エヒトらがハイペースを形成する中、それらにつき合わない4番手が見事にはまった。5番手以降はさらに離れており、ポジション取りが明暗を分けたレース。
ただ、レース全体の上がりが36.9とかかる中での勝利で、持続力勝負で新味を見せれたのは大きい。
大阪杯でのショウヘイの評価
前哨戦タイプにも映るが、ダービーでも立ち回りの上手さから3着に好走しており、この器用さは阪神内回りで評価したいポイント。
サトノシャイニング・エリキング・ミュージアムマイル・ジョバンニといった現4歳強豪への先着実績も光る。
メイシ・セイウンらが早めのラップを刻んで地力勝負になると、クロワやダノン相手には分が悪くなりそう。ただ鞍上は川田騎手で、前走のようにペースを読んだベストポジションに収まる可能性は高い。
3枠5番という枠順も立ち回りの上手いこの馬には申し分ない。
唯一の懸念は雨馬場で、ダービーでも馬場を気にしていた(それでも3着には来ているが)。前日の雰囲気ではダービー以上に悪化した馬場も十分考えられるため、当日の馬場状態次第で評価を調整する必要がありそう。




【評価A】△メイショウタバル・・・雨馬場で浮上もクロワの存在厄介
実績からみるメイショウタバル
2走前の天皇賞秋(6着)は高速馬場でのスロー瞬発力勝負、前走有馬記念(13着)は折り合い面で苦戦が予想された2500m戦と、ここ2戦はこの馬のポテンシャルが出し切れない舞台が続いた。
この馬を語る上で外せないのが重馬場だった毎日杯。
後続を6馬身突き放し、良馬場並みの1:46.0をマークした圧巻のパフォーマンスだった。
稍重馬場でタフな消耗戦となった宝塚記念も好内容で、前半59.1という楽ではないペースの中、後続を先に脱落させる形でこの馬の持ち味が存分に活きた。
大阪杯でのメイショウタバルの評価
道悪成績は【3-0-0-1】と抜群で、唯一の敗戦も新馬戦での重馬場・ドスロー・後方競馬と、まだ自分のスタイルが確立していない時期のもの。
雨の影響が残る馬場なら軽視できない一頭。
不安要素は相手関係の兼ね合いで宝塚記念よりはレースがやりにくくなる場面もある点。
気性面で危ういセイウンの存在と、クロワで一貫して強気の競馬をする北村騎手。ファウストラーゼンのマクリも一応警戒はしなければならない。




その他有力馬
本命・対抗クラスを脅かす存在はいるのか。
その他注目したい有力馬を何頭かピックアップして紹介します。
× セイウンハーデス B+評価
中山記念は揉まれ弱いため逃げに出たが、後半から全く息が入らないペースで12着と大敗。
スムーズに運べればエプソムカップのように驚くような強さを見せるだけに、今回もメンタル面が鍵になる。今回はメイショウタバルにリードしてもらって、スムーズに運べればワンチャンス。
ただ、前述したように揉まれ弱いところがあるので、2枠3番はマイナス要素。
縦長の隊列で脚を溜めれる展開になれば。
雨馬場もプラスに働きそう。
× レーベンスティール B+評価
これまで中距離のG2を5勝。G1では未だ結果がついてこないのでG2大将のイメージはどうしても強いが、ここまで勝てる馬は過去の歴史を振り返ってもほとんどいない。
道中は馬群でじっくり脚を脚を溜めて直線。持ち前の瞬発力で差し切るというのが好走パターン。
そのため瞬発力が削がれる雨馬場はマイナスとみる。
正直もう少し、瞬発力を活かせる舞台を待ちたいというのが本音。
ただ、前が勝ち急いでやり合うようなら、立ち回りの上手さ、ルメール騎手のG1での勝負勘や展開にあったポジション取りが活きる。
5番人気と上位人気の1角ではあるので、消して妙味があるのは確かで悩ましい1頭。
大阪杯最終レース予想
◎〇の現役トップクラスの組み合わせが大本線。
トリッキーなコースと馬場ではあるが、ここが来たらしっかりリターンがとれる買い方にはしておきたいです。
▲☆は当日の馬場も見ながら評価を調整したい。
メイショウタバルは気性面の問題でも返し馬まで注視しておく必要がありそうです。
◎クロワデュノール
〇ダノンデサイル
▲ショウヘイ
☆メイショウタバル
—–3連複の紐なら—–
×セイウンハーデス
×レーベンスティール
×ヨーホーレイク
×エコロヴァルツ
想定ペース:ミドル~ややハイ
最後まで読んで下さりありがとうございました!









