今週は、秋の古馬3冠の最初となる伝統の1戦「天皇賞秋」。
ロードデルレイの出走回避は残念でしたが、3歳世代からマスカレードボール、ミュージアムマイル、古馬は春のグランプリ王者メイショウタバルを筆頭に、中距離戦で自信を持つ馬ばかり。
ハイレベルの1戦が見られそうですが、その分予想は難しそう。
ここでは「2025年天皇賞秋」のレース予想をしていきます。
2024年はドウデュースが後方から上がり32.5という究極に近い脚を見せて優勝。
その他の上位馬はタスティエーラ、ホウオウビスケッツ、ジャスティンパレスなど今年も出走しています。


【2025天皇賞秋】レースのポイント




まずは「2025年天皇賞秋」のレースポイントから軽く見てみましょう。
- スタートからわずか130m程で2コーナー。外枠の馬は良いポジションを確保するのが大変。
- 高低差はそれほどだが、道中何度もアップダウンを繰り返す。
- 直線の長さは525.9mと非常に長く総合力を問われる競馬場。
- Bコース替わりで内側の痛みは改善、高速馬場傾向。
- 過去10年で1番~9番(10-8-7-64)、 10番~18番(0-2-3-54)と内枠が優勢傾向。
- 1番人気が(7-1-0-2)と圧倒的。1番人気が勝てないは過去の話になりつつある。
更に詳しいコース傾向を知りたい場合は以下の記事を参考にしてみて下さい。


【2025天皇賞秋】有力馬ピックアップ


「★4.5」
マスカレードボール・タスティエーラ
「★4.0」
シランケド
「★3.5」
ホウオウビスケッツ・ブレイディヴェーグ・メイショウタバル
「★3.0」
クイーンズウォーク・ジャスティンパレス・ミュージアムマイル・セイウンハーデス・アーバンシック


マスカレードボール
マスカレードボールはここまで東京3戦2勝【2-1-0-0】。アイビーSはラスト3Fのラップが11.8 – 11.3 – 11.2、共同通信杯は11.5 – 11.5 – 11.2といずれも加速ラップかつ抜群の瞬発力をみせており非常に内容のいい勝利。この手のタイプはやはり東京向き。
前走日本ダービーも、8枠17番と難しい枠に入りながらも、クロワデュノールを追い詰めているようにラスト3ハロンの伸びには太鼓判を押せる。
皐月賞も右回りの中山が不安視される中、不利がありながらも直線は縫うように伸びてきて3着。1:57.0の高速決着にも対応できている実績も心強い。
奇数枠ではあるが5枠7番と立ち回りやすい枠で、鞍上はルメール騎手とほぼ隙が無い。
世代レベルはまだまだ分からない中で、抜けた1番人気と妙味面では正直苦しいがここは素直に信頼。
タスティエーラ
タスティエーラは東京コース4戦2勝【2-1-0-1】。やはり23年のダービー勝利と去年のこのレース2着の実績が光り、東京芝2000mはドンピシャと言っていい条件。
24年の春の不振からを除けば安定した成績をみせており、昨年の香港Cではロマンチックウォリアーやリバティアイランドといった超強豪とも渡り合ってきた。
レーン騎手もこの馬と手が合っており、過去10年で【5-0-1-12】と良績が集中する4枠の好枠を引けたことも後押しする。
ポジションは先行が多いが、自在性があり流れに応じた競馬も期待できる。
4月末からの長い間隔も昨年結果が出ているものの、調教での遅れや堀調教師の厳しいコメントもあって不安要素がないわけではない。
ただ、堀調教師は基本的に厳しいコメントで有名。単純にまだ完調手前だから軽視というわけにはいかなそう。
シランケド
シランケドは脚を溜めた時の末脚が強烈。
- 新潟3勝クラスの魚沼Sでは、前残りの展開の中、上がり33.0での差し切り勝ち(上がり2位とは0.8秒差)
- ヴィクトリアマイルでは、後方から内を突いて、上がり1位となる33.0の脚を見せタイム差なしの3着
- 前走新潟記念は、スローの新潟といえ上がり1位となる32.4の鬼脚で1着(2着は後の菊花賞馬エネルジコ)
ここまでの立て続けに好パフォーマンスを見せられれば、流石にメンバ―が揃った中距離最高峰のG1でも食指が伸びる。
デビュー戦以降毎回馬券圏内にきているように安定感も備えている良馬。
7枠11番の2桁馬番もおそらく後方からの競馬が予想され、道中はある程度内を回ってくれるのではと思う。
ホウオウビスケッツ
8番人気だった去年の天皇賞秋が0.3秒差の3着と大健闘。前半59.9のマイペース逃げで最後までしっかりと伸びた。
春の大阪杯ではマイペースで行く構えを見せたところに、出遅れたデシエルトが暴走気味に先頭に。この流れもあっての5着でスムーズに運べてれば上位入線の可能性も十分だった。
早い馬がいるなら2番手からでも競馬ができるのがこの馬の強み。このレースで逃げが苦戦しているのはご存じの通り。今回は外のメイショウタバルがおそらく主張していくと思うので、2番手で我慢が効けば好走の可能性は十分。
成績だけみるとG1の壁は多少感じるが、今回は今までで最高のデキと陣営も太鼓判。去年以上の着順も期待できる。
ブレイディヴェーグ
日本レコードを0.8秒も更新したマスクトディーヴァのローズS(1:43.0)。そのローズSで猛然と2着に追い込んできた印象は今も鮮烈に記憶に残っている。
ほぼ1年ぶりとなった24年府中牝馬Sを上がり32.9の鮮やかな末脚で勝って以降はマイル路線にも果敢に挑戦。マイルCS4着、東京新聞杯4着、安田記念4着とそれなりに健闘しているもの、トップクラスとはわずかに差があるのというのが現状。
とはいえ中距離のドバイターフ(7着)、新潟記念(6着)と1800m~2000mでも敗因はそれぞれ考えられるとしても、突き抜けきれない。
ただ、東京2000mはこの馬にとってもベストともいえる舞台。4枠は全枠順の中でも過去10年で【5-0-1-12】の好枠。前進する可能性は十分ありそう。
メイショウタバル
8枠13番と難しい枠に入ったのは春のグランプリ王者メイショウタバル。
過去10年でも8枠の成績は【0-0-2-20】と苦戦中。最近で言えば23年もジャックドールが大外8枠10番から最下位に沈んでいる。
好スタートを切って素早く内を取り切ることがまず求められる。その上で遅くなりすぎず早くなりすぎず自分のペースを守る必要がある。
阪神の稍重馬場で行われたタフな宝塚記念とはまた違った能力が求められる。
とはいえ、バッサリ行かなかったのはレース適性面というより、この馬のポテンシャル自体は高く評価しているから。
重馬場だったの毎日杯では6馬身差の圧勝。1:46.0という良馬場並みタイムで走ったように自分の競馬ができた時の強さは相当な物。
いずれにせよこの馬が今年のレースを盛り上げてくれることは間違いない。
その他の有力馬
ミュージアムマイル:3.0【★★★☆☆】
ダービーで最後まで加速しきれなかったところを見ると2400mは少々長かったのかも。
皐月賞で仕上げ過ぎた感じもあったし、その皐月賞では圧倒的ともいえるレース。
今回は2000mという距離もベストに近い。
ただ皐月賞のような前崩れのレースで威力を発揮するイメージ。切れ味勝負ならマスカレードボールを筆頭に今回は層が厚い。
メイショウタバルがオーバーペースになって、他馬も釣られるような流れなら一気に浮上してきそう。
クイーンズウォーク:3.0【★★★☆☆】
金鯱賞、ヴィクトリアマイルと最近の充実度はもういつG1馬になってもおかしくないレベル。
8枠14番となると外々を回らされる中途半端な競馬は最後の伸びに影響するのでやはり割引は必要。
ヴィクトリアマイルのように後方待機か、金鯱賞のように縦長展開で前目につけるか、臨機応変な対応が求められる。
新潟記念の馬場入りからの暴走での出走取消の影響も多少気になる。
ジャスティンパレス:3.0【★★★☆☆】
21戦のキャリアのそのほとんどがG1レースという大ベテラン。最強と言われた6歳世代。
後方からの伸び脚が大きな武器で去年も33.0の脚を使っての4着。一昨年も2着とこのレースは得意としている。
宝塚でも3着と存在感を見せているようにバッサリ切るのは危険な1頭。
ゲート面の難しさもあり損をしている部分も。抑え候補として。
セイウンハーデス:3.0【★★★☆☆】
ジャスティンパレス同様強い6歳世代。
七夕賞辺りから一気に本格化した印象で、その後屈腱炎こそ経験したが、前走エプソムカップは驚くほどの強さ。
稍重馬馬場での1:43.9のレコードは素直に評価したい
ただ、瞬発力だけで見ると他に更に強い馬が揃っているので、こちらもミュージアムマイル同様厳しい流れで浮上してきそう。
アーバンシック:3.0【★★★☆☆】
ゲートの難しさなど好走には条件が付くタイプ。
好走するならここではなくもっと別の条件な気もするが、実績面の割に10番人気とかなり評価を下げている。
少額なら抑えておいても損はないかも。
【2025天皇賞秋】レース予想


マイナス要素がほぼ見当たらない◎マスカレードボールは1番人気ながら信頼。〇▲の評価も高くこの3頭を中心に。
その他も順番に印をつけたがオッズと相談しながら。
何かは頑張って切らないといけないかもしれませんね。
◎マスカレードボール
〇タスティエーラ
▲シランケド
△ホウオウビスケッツ
△ブレイディヴェーグ
△メイショウタバル
×クイーンズウォーク
×ジャスティンパレス
×ミュージアムマイル
×セイウンハーデス
×アーバンシック
想定ペース:ミドル
最後まで読んで下さりありがとうございました。










