各国から強豪が集まる世界最高峰のレース「凱旋門賞」。
今年は日本から挑戦するクロワデュノール、ビザンチンドリーム、アロヒアリイの3頭全てが前哨戦を勝った事で、例年以上に注目が集まっています。
ここでは「2025年凱旋門賞」出走馬から観戦前にチェックしておきたい日本馬・海外馬のプロフィールと評価を全頭一挙紹介します。
昨年は4歳牝馬のブルーストッキングが好位から抜け出して勝利。
前走ヴェルメイユ賞を勝利後、追加登録料(約1920万円)を支払っての出走でした。


【2025凱旋門賞】レースのポイント


まずは2025年凱旋門賞のレースポイントから見てみましょう。
- 過去10年(シャティン開催除く)では4歳馬「4-1-2-32」、5歳馬「2-3-2-19」の好走率が高め。
- 牡馬「4-4-8-80」、牝馬「4-4-0-21」で牝馬が少数精鋭で好走率が高め。
- 脚質は3番手~7番手、内枠から上手く立ち回れる「先行・差し」が強い。
- 内寄りの枠は【6-6-3】、外寄りの枠は【2-2-5】と内枠がかなり優勢。
- 夏に行われた馬場改修で水はけの悪さは改善。とはいえ依然日本馬にとっては緩めの馬場が課題。
- 直線にはオープンストレッチ(仮柵を取り払ってできる内側の6mのスペース)を導入。
馬群がバラけやすく、直線詰まって実力を発揮できないケースの軽減。
ここを優先的に走りやすい内前目の馬に注意。
更に詳しいコース傾向を知りたい場合は以下の記事を参考にしてみて下さい。


【2025凱旋門賞】出走馬紹介・全頭評価


評価S+
アヴァンチュール
評価S
クロワデュノール・ミニーホーク・ソジー
評価A+
ビザンチンドリーム
評価A
カルパナ・アロヒアリイ・ロスアンゼルス・クアリフィカー・ダリズ
評価B+
キジサナ・ゲゾラ・ホワイトバーチ
評価B
ルファール・ジアヴェロット・ホタツェル・アローイーグル
【想定1人気】ミニーホーク


レーティング:118
牝3 6戦5勝【5-1-0-0】
A.オブライエン厩舎 C.スミヨン騎手
【1番ゲート】
主な戦績
25年:ヨークシャーオークス(G1)1着
25年:愛オークス(G1)1着
25年:英オークス(G1)1着
アイルランドの名門・A.オブライエン厩舎から送り込まれる今回の大将格。
185万ユーロ(約3億2000万円)という高額で落札され、デビュー前から大きな期待を背負っていた本馬。2歳時は未勝利戦2戦のみだったが、3歳になった今年、一気に才能が開花。
「英オークス(G1)」→「愛オークス(G1)」→「ヨークシャーオークス(G1)」とG1を3連勝。この3冠を制した馬には17年・18年の凱旋門賞を連覇した名牝エネイブルがいる点も見逃せない。
さらに今回は、追加登録料を払っての参戦。これは昨年の優勝馬ブルーストッキングを彷彿とさせる。
ここまで6戦5勝【5-1-0-0】、唯一の敗戦はデビュー戦の2着のみで、まだ底を見せていない。
1番ゲートは通常、馬群が密集した際に進路を確保できるかが課題となるが、凱旋門賞では直線にオープンストレッチ(仮柵を外して生まれる内側6mのスペース)が設けられているため、実力を発揮しやすい環境。今回はその構造が有利に働きそうだ。
一方で、「初のパリロンシャン競馬場でのレース」、「初の古馬一線級との対戦」など未知の要素もあり、不安が全くないわけではない。


【想定2人気】アヴァンチュール


レーティング:118
牝4 12戦6勝【6-5-0-1】
C.フェルラン厩舎 M.ギュイヨン騎手
【12番ゲート】
主な戦績
25年:ヴェルメイユ賞(G1)1着
25年:サンクルー大賞(G1)2着
24年:凱旋門賞(G1)2着
地元フランスの期待を背負う、今年の1番人気候補の1頭。
昨年は好位から抜け出しを図るも、先に抜け出したブルーストッキングを捉えきれず、1馬身1/4差の2着。前哨戦ヴェルメイユ賞に続く悔しい敗戦だった。
今季は地元牝馬重賞2連勝から始動し、サンクルー大賞(G1)2着、前走ヴェルメイユ賞(G1)を完勝と、いよいよ充実期を迎えている。
12戦6勝【6-5-0-1】という安定感に加え、データ的にも有利な「4歳牝馬」。パリロンシャンのコース実績、重馬場適性もあり、隙がない。
鞍上のギュイヨン騎手はもう一頭のお手馬ソジーもいたが、重い馬場を考慮してこちらを選択。
昨年の覇者ブルーストッキングは既に引退。この路線の勢力図が大きく変わっていない今、当然この馬が優勝候補筆頭となる。


【想定3人気】ソジー


レーティング:120
牡4 11戦6勝【6-2-1-2】
A.ファーブル厩舎 S.パスキエ騎手
【3番ゲート】
主な戦績
25年:イスパーン賞(G1)1着
25年:ガネー賞(G1)1着
24年:パリ大賞(G1)1着
24年:凱旋門賞(G1)4着
凱旋門賞最多8勝を誇る名門・A.ファーブル厩舎から送り込まれる地元の雄。
昨年の凱旋門賞では1番人気に支持されるも4着。好位から先頭を捉えにかかったが、最後は脚色が一緒になり、伸び切れなかった。
今年はシーズン序盤からガネー賞(G1)、イスパーン賞(G1)を連勝。
続くエクリプスS(G1)では初のイギリス遠征も影響したのか最下位の6着に敗れたが、前哨戦フォワ賞(G2)ではビザンチンドリームの2着と、きっちり修正してきた。
地元馬らしく、パリロンシャン競馬場での安定感は屈指【5-1-0-1】。日本馬にとっても、越えなければならない大きな壁となる存在だ。


【想定4人気】カルパナ


レーティング:120
牝4 12戦5勝【5-5-2-0】
A.ボールディング厩舎 C.キーン騎手
【10番ゲート】
主な戦績
24年:英チャンピオンズフィリーズ&メアズS(G1)1着
25年:キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1)2着
25年:プリティポリーステークス(G1)2着
イギリスから参戦する安定感抜群の実力馬。
ここまで12戦5勝【5-5-2-0】と、すべて馬券圏内に入る堅実な成績。
今年はまだ勝利こそないものの、タタソールズゴールドC(G1)3着、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1)2着など、欧州の一線級相手にも全くひけを取らない走りを見せている。
特にキングジョージでは、昨日G1競走8勝目を挙げたレベルスロマンスに先着(勝ち馬はカランダカン)。ちなみに昨年の優勝馬ブルーストッキングも同レースで2着だった。
24年英チャンピオンズフィリーズ&メアズS(G1)では、タフなアスコットの重馬場を克服して勝利しており、馬場が渋れば持ち前のスタミナを活かして浮上してきそうだ。


【想定5人気】ビザンチンドリーム


レーティング:121
牡4 10戦4勝【4-1-0-5】
坂口智康厩舎 O.マーフィー騎手
【15番ゲート】
主な戦績
25年:フォワ賞(G2)1着
25年:天皇賞春(G1)2着
25年:レッドシーターフH(G2)1着
前哨戦後に期待値が最も高まったと言っても過言ではない存在。
前走フォワ賞(G2)では、24年の愛ダービー馬ロスアンゼルスや、ガネー賞・イスパーン賞を連勝したソジーら強豪を相手に見事な勝利。欧州馬お得意の瞬発力勝負で、しっかり上回ってみせた。
もちろん相手は前哨戦仕様だったとはいえ、それはこの馬も同じ。初の欧州遠征でこの結果は頼もしい。
昨年のクラシック戦線では出遅れなどもあり、思うような成績を残せなかったが、今年に入ってからはサウジのレッドシーターフH(G2)、天皇賞・春(G1)などを好走。ようやくポテンシャルを発揮できるようになってきた。
陣営が早くから評価してきた「心肺機能」「瞬発力」「パワー」といった要素は、いかにもこの舞台向き。
ただし、クロワデュノール同様に外枠が不安要素。スタートに課題があるだけに、道中外々を回される可能性が高く、展開次第では苦しくなる場面も。とはいえ、流れ次第でクリアできる可能性もあり、前向きに捉えたい。


【想定6人気】ダリズ


レーティング:117
牡3 6戦4勝【4-1-0-1】
F.グラファール厩舎 M.バルザローナ騎手
【2番ゲート】
主な戦績
25年:ウジェーヌアダン賞(G2)1着
25年:プランスドランジュ賞(G3)2着
フランスの良血馬。アガ・カーンスタッド生産で、父は名種牡馬シーザスターズ、母ダリヤカナはG1香港ヴァーズの勝ち馬。
前走プランスドランジュ賞(G3)では、クロワデュノールをアタマ差まで追い詰めた激走が記憶に新しい。
前々走の英インターナショナルステークス(G1)では最下位の6着に敗れたが、オンブズマンやドラクロワらハイレベルなメンバーに加え、ペースメーカーの後ろが大きく離れる特殊な展開でもあり、度外視できる内容。
デビューから無傷の4連勝を達成したように、まだまだ実力は計り知れない。パリロンシャン競馬場での実績も十分で、2番ゲートを引いた今回は怖い存在になりそうだ。


【想定7人気】クロワデュノール


レーティング:120
牡3 6戦5勝【5-1-0-0】
斉藤崇史厩舎 北村友一騎手
【17番ゲート】
主な戦績
25年:日本ダービー(G1)1着
25年:プランスドランジュ賞(G3)1着
25年:皐月賞(G1)2着
24年:ホープフルS(G1)1着
今年挑戦する日本馬の中でも、最も実績を持つのがこの馬。ここまで6戦5勝【5-1-0-0】と、ほぼパーフェクトな戦績を誇る。
唯一の敗戦となった皐月賞は、ホープフルSから4カ月ぶりの実戦に加え、道中の不利や乱ペースが重なった難しい一戦。それでも先行勢で唯一残ったのがこの馬で、むしろ強さが際立った内容だった。
凱旋門賞の前哨戦に選んだプランスドランジュ賞(G3)は2000m戦。海外遠征による消耗を考慮した選択だった。
思うような調教ができず、仕上がり途上での出走となったが、好位4番手から抜け出し、最後は地元フランスの素質馬ダリズを振り切って勝利。パリロンシャンの重馬場をこなした点も大きな収穫だ。
抜群のスタートセンスと安定感は、現役日本馬の中でも屈指。1度使って調子も上向いており、ダービー時に劣らない仕上がりで大舞台に挑めそうだ。
懸念材料は、大外17番ゲート。過去の凱旋門賞で17番ゲートから勝った馬はわずか2頭、最後の勝利は1984年のサガスまで遡る。内枠有利で知られるこの舞台では、さすがにプラスとは言い難い。
直線の「オープンストレッチ」(内ラチから6メートルの開放スペース)を活かすためにも、スタート直後に素早く前につけて内を確保したい。




【想定8人気】クアリフィカー


レーティング:115
牡3 8戦4勝【4-1-2-1】
A.ファーブル厩舎 W.ビュイック騎手
【13番ゲート】
主な戦績
25年:ニエル賞(G2)1着
25年:仏ダービー(G1)2着
25年:ギヨームドルナノ賞(G2)3着
ソジーと同じく、凱旋門賞最多8勝を誇る名門・A.ファーブル厩舎の刺客。
今年の仏ダービー(G1)では2着に好走し、ここまで理想的な成長曲線を描いてきた。
前々走はアロヒアリイも出走したギヨームドルナノ賞(G2)で3着。その後、凱旋門賞の重要な前哨戦・ニエル賞(G2)を勝って本番へ駒を進める。
特に前走ニエル賞では、直線で前が壁になる場面がありながらも勝利。内の好位をうまく立ち回り、本番の試走としては完璧な内容だった。
名調教師ファーブルの期待も大きく、3歳馬らしい伸びしろと勢いを武器に、上位争いに加わってきそうだ。


【想定9人気】ゲゾラ


レーティング:115
牝3 8戦4勝【4-2-1-1】
F.グラファール厩舎 T.マーカンド騎手
【13番ゲート】
主な戦績
25年:仏オークス(G1)1着
25年:ヴェルメイユ賞(G1)2着
25年:サンタラリ賞(G2)1着
今年の仏オークス馬。キャリア8戦すべてフランスでのレースという、生粋の地元馬。
初重賞制覇となったドーヴィル競馬場のレゼルヴォワール賞(G3)では、不良馬場をものともせず快勝。
パリロンシャンでも、サンタラリ賞(G2)を稍重で1着、ヴェルメイユ賞(G2)を稍重で2着と、重い馬場を苦にしないのが大きな強み。
ヴェルメイユ賞ではアヴァンチュールに3.5キロの斤量利がありながら1馬身半差の2着。
ただ、休み明けの前哨戦1戦だけでは、まだ勝負付けが済んだとは言えない。アヴァンチュールが優勝候補の一角なら、この馬にも十分注意を払っておきたい。


【想定10人気】アロヒアリイ


レーティング:119
牡3 5戦2勝【2-1-1-1】
田中博康厩舎 C.ルメール騎手
【4番ゲート】
主な戦績
25年:ギヨームドルナノ賞(G2)1着
25年:弥生賞(G2)3着
父ドゥラメンテ、母父オルフェーヴル、さらにシンボリクリスエスなど、日本競馬を支えてきた名馬たちの名が血統表に並ぶ、日本近代競馬の結晶ともいえる存在。
そんな馬が凱旋門賞に挑戦するのは、競馬ファンにとっても胸が高鳴る瞬間。もちろん血統のロマンだけでなく、ポテンシャルも高い。
前走ギヨームドルナノ賞(G2)は5頭立ての小頭数ながら、ハナを奪うこれまでにない競馬で3馬身半差の圧勝。手応えにも余裕があり、一皮むけた印象を与えた。
日本でのレースでは能力を感じさせながらも粗削りな面があっただけに、この勝利が大きな転機となった可能性もある。
2カ月に及ぶ海外での長期滞在もプラス材料で、現地環境への順応も期待できる。
実績面ではこのメンバーに入ると見劣るものの、鞍上ルメール騎手の自信に満ちたコメントや前走の内容からも、陣営の手応えは十分。
馬場が大きく悪化するようなら不安もあるが、今回は絶好の4番ゲートを引いており、この好枠を活かせれば上位進出も十分可能だ。


【想定11人気】ジアヴェロット


レーティング:120
牡6 21戦8勝【8-2-6-5】
M.ボッティ厩舎 A.アッゼニ騎手
【5番ゲート】
主な戦績
24年:香港ヴァーズ(G1)1着
24年:愛セントレジャー(G1)3着
23・24年:ヨークシャーC(G3)1着
25年:セプテンバーS(G3)1着
香港ヴァーズではステレンボッシュやプラダリア、ドバイシーマクラシックではダノンデサイルやドゥレッツァらと同じ舞台に立ってきた実力馬。
特に香港ヴァーズでは8番人気という低評価を覆しての1着。6歳ながら、これまでの成績を見ても大きく崩れていない点は好感が持てる。
前走セプテンバーS(G3)はダート2400mという条件ながら、今回出走するカルパナを1馬身半振り切っての勝利。この結果により、凱旋門賞の前売りで1番人気だったカルパナのオッズが下落することとなった。
ただし、ジアヴェロットは良馬場を希望しており、週末の雨予報を受けて直前まで回避濃厚とされていた馬。
最終的に出走を決断したものの、陣営がそこまで馬場を嫌がるとなると、当日の馬場状態次第では評価を下げざるを得ない。


【想定12人気】キジサナ


レーティング:116
牝5 8戦6勝【6-0-1-1】
F.グラファール厩舎 A.プーシャン騎手
【7番ゲート】
主な戦績
25年:ジャンロマネ賞(G1)1着
5歳ながらキャリアはわずか8戦と、まだまだフレッシュな存在。
3歳・4歳時は怪我の影響で大成が遅れたが、今季は4連勝と絶好調。特に4連勝目となったジャンロマネ賞(G1)は欧州牝馬路線の重要な一戦で、価値の高い勝利。このレースで優先出走権を得て、いよいよ大舞台へ挑む。
一線級との対戦は初めてとなるが、8戦6勝という見栄えのいい成績から、密かに狙っている穴党も多そうだ。
馬場はどちらでも対応可能だが、重めの馬場を希望しており、雨の影響が残るようなら浮上の可能性も十分。


【想定13人気】ルファール


レーティング:116
牡3 6戦3勝【3-1-0-2】
JC.ルジェ厩舎 C.デムーロ騎手
【6番ゲート】
主な戦績
25年:パリ大賞(G1)1着
今年のパリ大賞(G1)を制した実力馬で、鞍上にはフランスリーディングのC.デムーロ騎手。6番ゲートの好枠を引き当てたのも大きい。
前走ニエル賞(G2)では1番人気に推されたものの、後方2番手からの競馬で6着。いい脚は見せたが、ポジション的に厳しい展開だった。
C.デムーロ騎手によれば、前走はまだ準備ができておらず、パリ大賞くらい走れればここでやれてもおかしくないとの事。
とはいえ、今年のメンバーは粒ぞろい。現時点では伏兵の一角という印象が強く、展開や好騎乗の助けは欲しい。


【想定14人気】ロスアンゼルス


レーティング:123
牡4 14戦7勝【7-0-2-5】
A.オブライエン厩舎 W.ローダン騎手
【14番ゲート】
主な戦績
25年:タタソールズゴールドカップ(G1)1着
24年:愛ダービー(G1)1着
24年:凱旋門賞(G1)3着
A.オブライエン厩舎からはミニーホークとともに2頭出し。
今年は5月のタタソールズゴールドカップ(G1)を勝利して以降、やや成績を落としているものの、昨年の凱旋門賞では3着に好走しており、その実力を忘れてはならない。
3歳時からトップレベルの相手と戦い続け、大崩れのない安定感を見せてきた。接戦での勝利が多く、派手さこそないが、経験値の高さはこの舞台で大きな武器となる。
静かにチャンスを狙える一頭として、注意が必要だ。


【想定15人気】ホワイトバーチ


レーティング:120
牡5 13戦5勝【5-2-1-5】
J.マーフィー厩舎 D.マクモナグル騎手
【9番ゲート】
主な戦績
24年:タタソールズゴールドカップ(G1)1着
23年:英ダービー(G1)3着
雨で馬場が重くなるようなら、注意しておきたい一頭。
芝レースでの4勝はすべて道悪(不良・不良・重・稍重)でのもの。馬場が渋れば渋るほど浮上してくるタイプだ。
2400mでは一昨年の英ダービーで、オーギュストロダン、キングオブスティールには離されたものの3着に好走した実績もある。
今年はタタソールズゴールドカップ(G1)や愛チャンピオンS(G1)など、ハイレベルなG1に挑戦してやや遅れを取っているが、馬場の恩恵があれば一変の可能性も。
天候次第では、伏兵として浮上してくる場面があるかもしれない。


【想定16人気】ホタツェル


レーティング:117
牡3 10戦4勝【4-1-1-4】
Mrs.J.ハリントン厩舎 S.フォーリー騎手
【9番ゲート】
主な戦績
24年:フューチュリティトロフィー(G1)1着
25年:愛チャンピオンS(G1)4着
昨年のフューチュリティトロフィー(G1)を優勝馬。
春までの主戦場は1400〜1600mで、夏からは距離を伸ばして愛2000ギニー3着、愛チャンピオンS4着。上位からはやや離されているものの、欧州の一線級相手に恰好はつけている。
今回の2400mは初挑戦で距離延長が課題となるが、今までのレースぶりからスタミナ面に一定の期待も持てる。
現時点では伏兵の一角という印象だが、距離適性がハマれば浮上してくる場面も。


【想定17人気】アローイーグル


レーティング:110
牡4 11戦6勝【6-1-1-3】
JC.ルジェ厩舎 I.メンディザバル騎手
【16番ゲート】
主な戦績
25年:シャンティイ大賞(G2)1着
25年:エドヴィル賞(G3)1着
アローイーグルは凱旋門賞と同条件のパエドヴィル賞(G3)を1着、続くシャンティイ競馬場のシャンティイ大賞(G2)1着と2400mの重賞2勝の実績が光る。
とはいうものの、前走のフォワ賞(G2)では6着で、G1は24年仏ダービー(10着)以来の挑戦となる。
人気的な妙味はあるとしても、ここまで手が回す余裕があるかというところ。


凱旋門賞出走馬評価まとめ
| 馬名 | 評価 |
| アヴァンチュール | ![]() ![]() |
| クロワデュノール | ![]() ![]() |
| ミニーホーク | ![]() ![]() |
| ソジー | ![]() ![]() |
| ビザンチンドリーム | ![]() ![]() |
| カルパナ | ![]() ![]() |
| アロヒアリイ | ![]() ![]() |
| ロスアンゼルス | ![]() ![]() |
| クアリフィカー | ![]() ![]() |
| ダリズ | ![]() ![]() |
| キジサナ | ![]() ![]() |
| ゲゾラ | ![]() ![]() |
| ホワイトバーチ | ![]() ![]() |
| ルファール | ![]() ![]() |
| ジアヴェロット | ![]() ![]() |
| ホタツェル | ![]() ![]() |
| アローイーグル | ![]() ![]() |
コース実績と安定感、データ的に強い4歳牝馬のアヴァンチュールを最高評価に。
好枠を引けたミニーホーク、ソジーは水を得た魚。アロヒアリイも絶好枠。
クロワデュノール、ビザンチンドリームは外枠で一段階づつ評価を下げました…なんとか跳ね除けてほしいところ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
25年の凱旋門賞の発走予定時刻は日本時間:10月5日(日曜)23時05分です。
今年はパリロンシャン競馬場の馬場改修や前哨戦の前倒しに加え、「日本馬への輸送補助」など日本馬誘致のための改革を行っています。挑戦する日本馬にとっては追い風となる要素で、期待は高まります。
馬場に関しては天候が安定しない時期の開催なので、依然日本馬にとっては難しいレースではあるのですが、それを克服した先にある快挙に今から胸が高鳴りますね。
最後まで読んで下さりありがとうございました。









