今週は牡馬クラシック第1弾となる「皐月賞」。
今年は最優秀2歳牡馬のクロワデュノールを筆頭に、3戦3勝のエリキング、きさらぎ賞馬サトノシャイニング、マクリが強烈なファウストラーゼンなど個性的な18頭が顔を揃えました。
ここでは「2025年皐月賞」のレース予想をしていきます。

去年の勝ち馬ジャスティンミラノの勝ちタイムは1:57.1。
従来のコースレコードを0.7も更新する圧巻のレースとなりました。
【2025皐月賞】レースのポイント




まずは2025年皐月賞のレースポイントから見てみましょう。
- 「内回り」コースを使用。4つのコーナーを回ることになる小回りコース。
- スタートから最初のコーナーまで約400mと長め。外枠不利は見た目ほどはない。
- 序盤とラストに高低差2.2mの急坂。パワーやスタミナが求められやすいコース。
- 土曜日は芝レースで高速決着が連発。当日も速いタイムが予想される。
- Cコース替わりで内側の状態が良好。なお皐月賞がCコースで行われるのは初。
- 前走共同通信杯組が過去10年で5勝。主流ローテになりつつある。
- 前走1着馬【7-8-6-53】、前走2着馬【3-1-2-32】と前走好走馬が順当に結果を出しやすい。
- 2連続マクリ競馬のファウストラーゼン。緩みにくい展開が予想される。


【2025皐月賞】有力馬ピックアップ


「総評S+」
クロワデュノール
「総評S」
サトノシャイニング・ミュージアムマイル
「総評A」
マスカレードボール・アロヒアリイ・キングスコール
「総評B」
ヴィンセンシオ・ジョバンニ・ファウストラーゼン・エリキング
【総評S+】クロワデュノール・・・「能力」、「立ち回り」両面で世代トップクラス
クロワデュノールはここまで3戦3勝と負け知らず。
新馬戦の後半ラップ11.9 – 11.5 – 11.3 – 11.1 – 11.5(57.3)は21年皐月賞馬ジオグリフの新馬戦と同じ。勝ちタイムは1:46.7は東京芝1800mの2歳レコードという事もあり、当初から大きな話題を呼んでいた。
2戦目東京スポーツ杯2歳Sは2番手からサトノシャイニングをしっかり捉えきり1:46.8で勝利。特筆すべきはプラス24キロと完調時にほど遠い中でのパフォーマンスだったという事。このレースを勝ち切った事で、理想的なローテを歩めていると考えればかなり大きい意味を持っている。
さらに前走ホープフルSでは初の中山を完璧に立ち回って2着ジョバンニに2馬身差をつける完勝。
能力面もさることながら、競馬の立ち回りにおいても同世代で一歩抜けた安定感を持っており、欠点のないタイプ。立ち回りの上手さも求められる中山で心強い材料。高速決着も歓迎のタイプ。
枠順も5枠10番と無難なところに入ったので更に堅軸に近づいた。オッズ的妙味は期待できなさそうなのだけが難点。




【総評S】サトノシャイニング・・・タフな流れで逆転を狙う
サトノシャイニングはここまで3戦2勝で唯一敗れたのがクロワデュノール。
この東京スポーツ杯2歳Sは主張する馬がおらず押し出される形での逃げ。スローの流れなので前有利は間違いないが、2番手クロワデュノールに目標にされる形になったのは厳しかったし、完全な上がり3Fのキレ味勝負で上をいかれた。
前進を見せたのは前走きさらぎ賞。大外枠から内の馬を行かせて、前に馬を置いてしっかり我慢させるいわゆる教育的な競馬を成功させた。
58.7のペースで差しに流れも向いたが、同様の位置からレースを進めた3着ランスオブカオス(チャーチルダウンズC1着・朝日杯3着)に3馬身差と大きく差をつけた。勝ちタイムの1:47.0も稍重馬場を考えればかなり優秀(16年サトノダイヤモンドは良で1:46.9)。
今回どういう流れになるかはまだわからないが、ファウストラーゼンがいるので終いだけの勝負になるとは考えにくく、東スポ2歳とは違うタフな流れで逆転を狙う。
不安要素としては今週からCコース替わりで「8枠16番」とかなり外目に入った事。前向きに考えるならこれで多少はオッズ的な妙味が出たともいえるが…。
ただし前日、当日の馬場の有利不利はきっちり確認しておきたい。




【総評S】ミュージアムマイル・・・前走厳しい競馬で巻き返し必至
弥生賞4着からの巻き返しが期待されるのはミュージアムマイル。
2走前の朝日杯FSは「距離短縮+大きな出遅れ」。スローで内枠からロスなく立て直せたものの、勝ったアドマイヤズームが好スタートから完璧なレースだっただけに2着は十分評価できる内容。
前走弥生賞は中団やや後方のポジションから外々を回る形。特に3~4コーナーの一番距離ロスの大きいところで外から一気に位置を押し上げるキツイ競馬で、最後に脚が止まったのも当然と言える内容だった。
今回は絶好調モレイラ騎手を配し、ここに標準を合わせた仕上げで更なる前進が見込める。
心配なのは新馬戦や朝日杯FSで見せた出遅れ。このコースこのレベル相手に出遅れはかなり厳しいのでスタートを最低限決めるのが好走の絶対条件となる。
ただモレイラ騎手のここ最近の活躍もあってか前日3番人気。前走4着やスタート不安を考えれば妙味は薄い。




【総評A】マスカレードボール…気性の課題は残るが能力は一級品
JRA共同会見の「正直中山は合わないと思います」という横山武史騎手のコメントで話題になったマスカレードボール。
エリザベス女王杯ウインマリリンの状態面で苦言を呈していたように、率直な感想を言ってくれる騎手としても定評がある。(結果は3番人気で16着)
実際に4戦3勝で唯一大敗を喫したのが中山のホープフルS。戸崎騎手の「上手に走れていませんでした」というコメントがあるように全くいい所がなかった。
ただこのレース「ゲート裏で変な面を見せていた」というコメントも合わせて出ており、気難しい面も見せていた。状態面でも歯切れが悪く、34秒後半~35秒台の上がりかかった決着も影響してそう。
大敗の原因はコース適正「だけ」ではなさそうというのが個人的な見解。
好走したアイビーSと共同通信杯に目を向けると、どちらも締まった流れからラストは加速ラップというレース。
勝ちタイム | 前半1000m | 後半3F | |
アイビーS | 1:45.8 | 59.4 | 11.8 – 11.3 – 11.2 |
共同通信杯 | 1:45.8 | 60.0 | 11.5 – 11.5 – 11.2 |
こうしてみるとやはりタフさが求められる中山より、瞬発力が活きやすい東京でこそ…と考えたくなるのは仕方ない。
ただ、共同通信杯のレース後コメントでも「まだ幼いところがあり、最後まで真面目に走ってくれればもう少し楽に勝てる」、「持っているものは間違いなくGI級」とそのポテンシャルは高く評価されている。
今回、「状態に関しては横山武史騎手にも太鼓判を押されている」し、「3枠6番は勝ちを見るなら絶好枠」、「前日の超高速馬場もこの馬には追い風」と推せるポイントもも多い。
最終的には気性の難しさが鍵になってきそうなので、返し馬の状態などは見ておきたい。




【総評A】キングスコール・・・8ヶ月ぶりで散々なレースも恰好はつけた
キングスコールは新馬戦の勝ちタイムが1:47.8。ソダシが札幌2歳Sの2歳コースレコードを0.4秒上回っての圧勝だった。
このレースは後半4ハロンが特に優秀で11.5 – 11.7 – 11.6 – 11.5。瞬発力というよりはスピードの持続力に秀でた内容でスケールの大きさを感じさせた。
その後骨折したこともあり前走スプリングSは約8ヶ月ぶりのレース。陣営の期待も大きいものの流石に苦戦が予想された。実際内容も「出遅れ」、「終始外々の進路取り」、「早め進出」と散々だったが、なんとか3着を確保してここに漕ぎつける事に成功。
今回は2枠3番で前走出遅れた馬としては一か八かの枠になるが、Cコース替わりで大金星を狙うにはもってこいの枠を引いた。まだキャリア2戦で気性的な問題もあることから流石に強くは推せないが、前日9番人気と妙味はたっぷり。
前走重馬場から高速馬場に代わって持ち前のスピード能力を活かしたい。今回期待の一頭。




【総評A】アロヒアリイ・・・粗削りもポテンシャル感じた前走
ミュージアムマイルを評価するなら、勝負所で更に外を回す羽目になりながらも3着まできたアロヒアリイも評価したい。
道中は最後方グループからミュージアムマイル同様大外から一気に位置を押し上げる競馬。ミュージアムマイルより後に仕掛けたため更に1頭分外に回す形でロスは相当な物。この粗削りな競馬で僅差の3着まで追い上げているようにポテンシャルは相当高そう。
ミュージアムマイルが最後止まってしまったのに対して、この馬は最後まで伸びていたのもポイントが高い。
それでもミュージアムマイルより評価を落としたのは、ここまでロスのある競馬や不利のある競馬が多く、小回りコースで器用に立ち回れるタイプではなさそうな点。能力がありながらも1勝クラスを取りこぼしているようにやや不安定さが目立つ。
今の高速決着の中山で前走のような位置取りだと流石に厳しいので、最初からある程度ポジションを取るか、前崩れなど展開の助けは欲しい。




その他の有力馬
【総評B】ジョバンニ
ホープフルS2着、ここまで【2-3-0-0】とパーフェクト連対のこの馬をB評価とするのは少々やりすぎ感もあるがそれだけ他に魅力的な馬が多かった。
ホープフルSの最内枠からの立ち回りは完璧だったし、前走も僅差ながらしっかり勝ち切れたのも評価できる。
オッズに余裕があるならここまで抑えておきたいが今の優先順位だと厳しいかも…
もし3連系で買う場合は必ず組み込んでおきたい。
【総評B】ヴィンセンシオ
前走弥生賞では内枠から自然にハナに行く形。ペースを緩んだところでファウストラーゼンがハナを奪いに来る難しいレースの中2着を確保できたのは立派。
欲を言えば前のファウストラーゼンを捉えていれば…という内容。ただプラス10キロの余裕残しだった事を考えれば逆転の可能性も十分。
前走同様内枠から好位につけれればと思ったが、今回「7枠15番」。人気もそれなりにしており、やや手は出しずらさはある。
【総評B】ファウストラーゼン
2走続けてのマクリ競馬で結果を出すのは実力がある証拠。
後方から捲っていくなら8枠17番もむしろ歓迎ではないかと思う。
弥生賞同様、距離ロスが発生しない向こう正面で上がって行ければあっと言わせれるかも。
ただアロヒアリイ同様に今週の高速馬場化は不安要素。
【総評B】エリキング
3戦3勝とまだ底を見せていないのはエリキング。野路菊S、京都2歳S共にジョバンニに完勝しており、この世代でクロワデュノールと勝負付けが終わっていない1頭。
1枠2番はすんなり先行できれば絶好枠となるが包まれる危険性も考えておきたい。
これまで経験してきたレースが全てスロー、骨折明けのG1、初めての他頭数と難しい条件が揃った。
買い目をできるだけ減らしたい今回は様子見で考えているが、必要以上に嫌われて人気を落とすようなら一考。
【2025皐月賞】レース予想





立ち回りも不安がない◎クロワデュノールは流石に揺るがない。
とはいえ精査していく内に結構魅力的な馬がかなり集まったなと再確認しました。
基本は◎ー〇▲の本線や、オッズ妙味のある△アロヒアリイや△キングスコールで上振れを狙う感じになりそうです。
◎クロワデュノール
〇サトノシャイニング
▲ミュージアムマイル
△マスカレードボール
△アロヒアリイ
△キングスコール
‥‥‥‥3連系の相手なら‥‥‥‥
×ジョバンニ
×ヴィンセンシオ
×ファウストラーゼン
×エリキング
レース展開:ミドルペース



最後まで読んで下さりありがとうございました。