小倉競馬場はいわゆるローカル競馬場の1つですが、障害専用の周回コースを備えていたり、九州産馬限定のレースが行われるなど特色のある競馬場です。
右回りで1周距離は1615.1m。これは福島競馬場の1600mに次いで日本で2番目に小さい競馬場になります。

ここでは、小倉競馬場の芝2000mの特徴や傾向をコース図を交えて解説していきます。
小倉芝2000mで開催される代表的なレース
- 小倉牝馬S(G3)※2025年新設
- 小倉記念(G3)
小倉芝2000mの代表的なレースはG3ハンデ戦の「小倉大賞典」です。
サマー2000シリーズの第3戦として開催され、小倉競馬場では最も歴史の古いレースとなっています。
また、2025年からは愛知杯が「小倉牝馬S」と改称され新たに小倉芝2000mで開催される事になりました。
小倉芝2000mのコースの特徴




平坦小回りコースだが1、2コーナーには坂もある
小倉芝2000mはスタンド前直線ポケット地点からのスタート。1コーナーまでの距離が470mとかなり長めであることが特徴です。コーナーまで平坦ということもあり、序盤からスピードに乗りやすく1800mとは違ってペースが早くなりやすくなっています。
また、コーナー4つの小回りコースのため器用さも問われます。
さらに1コーナーから2コーナーにかけて高低差3.0m程の坂がある点にも注目。平坦小回りコースの代名詞ともいえる小倉競馬場だが、全く起伏がないわけではありません。
直線は293mと短く平坦
3、4コーナーにはスパイラルカーブが導入されており、小回りコースでも馬群がバラけやすいような工夫が施されています。
コーナーの入り口は緩やかで、出口にかけて段々と急で小回りになってくる形状のカーブ。出口で外に膨らみやすいため馬群がばらけ易く、差し馬不利の軽減や枠順の有利不利などの軽減が期待できると言われている。
1、2コーナー以外はほぼ平坦と言ってよく、特に直線は293mと短いことも相まって前が止まりにくくなっています。
また、後半はほぼ平坦なので、スピードの持続力のある馬が3コーナーあたりから一気に押し上げてそのまま押し切るケースも目立ちます。



1、2コーナーの坂を走る必要のない1200m戦程ではありませんが、スピード能力を要求されるコースになっています。


小倉芝2000mデータ詳細
コース | 右回り |
一周距離(外回り) | Aコース:1615.1m Bコース:1633.9m Cコース:1652.8m |
直線距離 | 293m |
高低差 | 3.0m |
コースレコード | 1:56.8(ガイアフォース 2022 国東特別) |
小倉芝2000mで注目の枠順・脚質
枠 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
1枠 | 20-19-15-191 | 8.16% | 15.92% | 22.04% |
2枠 | 29-24-19-194 | 10.90% | 19.92% | 27.07% |
3枠 | 17-27-27-221 | 5.82% | 15.07% | 24.32% |
4枠 | 30-19-19-241 | 9.71% | 15.86% | 22.01% |
5枠 | 20-27-29-258 | 5.99% | 14.07% | 22.75% |
6枠 | 32-26-27-265 | 9.14% | 16.57% | 24.29% |
7枠 | 27-23-32-319 | 6.73% | 12.47% | 20.45% |
8枠 | 28-35-32-327 | 6.64% | 14.93% | 22.51% |
小倉芝2000mでは「2枠」が特に勝率に優れていて注目の枠になります。次いで「4枠」「6枠」と続いていきます。連対率、3着内率まで広げると、2枠以外はそこまで大きな差はなく比較的公平なコース。
短い直線と平坦コースということもあり、下級条件では「先行」が優勢ですが、ペースが早くなりやすい上のクラスでは「差し」が決まりやすくなっています。
枠順 | 2枠・4枠・6枠 |
脚質 | 先行・差し |



重賞クラスでは短い直線ながらも差しが決まりやすいので注意しましょう。