今週はフェブラリーS。いよいよ今年のJRA・G1戦線が幕を開けます。
サウジカップとの日程が近いこともあり、例年通りのフルメンバーとはいかないものの、昨年のチャンピオンズカップ覇者ダブルハートボンド、そして昨年の勝ち馬コスタノヴァなど、実績馬同士の対戦は見応え十分です。
本記事では【2026年フェブラリーS】の過去データやレース傾向を整理し、各馬のレース内容を精査しながら、今年の勝ち馬候補を探っていきます。
2025年はコスタノヴァが優勝。
R.キング騎手の女性騎手初のJRA平地G1制覇も大きな話題となりました。
東京ダート1600mのポイント
まずはフェブラリーSが行われる東京ダート1600mのポイントから簡単に紹介していきます。




東京ダート1600mの大きなポイントは以下の3つになります。
- 最大の特徴は芝スタートであること。
スタート後150m程続き、外枠の走る芝コースが内枠に比べやや長くなっているため、外枠はスピードに乗りやすい。 - ワンターンで最初のコーナーまでは640mとかなり長め。
序盤は下り坂が続き早いペースになりやすい。 - 最後の直線は501.6mでダートの直線としては日本一の長さ。
序盤の下り坂、直線の上り坂と総合力が問われるコース。




過去10年から見るフェブラリーSのレース傾向
次は過去10年から見るフェブラリーSのレース傾向のまとめです。
簡単な傾向ですのであくまで参考程度に見てください。
以下はフェブラリーSの過去10年の1~3着馬の枠番と前走・前走着順です。
| 年 | 着順 | 枠 | 馬名 | 人気 | 前走 | 前着順 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 25年 | 1着 | 9 | コスタノヴァ | 2人気 | 根岸S | 1着 |
| 2着 | 12 | サンライズジパング | 5人気 | プロキオンS | 2着 | |
| 3着 | 14 | ミッキーファイト | 1人気 | 名古屋大賞典 | 1着 | |
| 24年 | 1着 | 9 | ペプチドナイル | 11人気 | 東海S | 6着 |
| 2着 | 7 | ガイアフォース | 5人気 | チャレンジC | 6着 | |
| 3着 | 8 | セキフウ | 13人気 | 兵庫GT | 5着 | |
| 23年 | 1着 | 7 | レモンポップ | 1人気 | 根岸S | 1着 |
| 2着 | 15 | レッドルゼル | 3人気 | JBCスプリント | 4着 | |
| 3着 | 6 | メイショウハリオ | 4人気 | 東京大賞典 | 3着 | |
| 22年 | 1着 | 6 | カフェファラオ | 2人気 | チャンピオンズC | 11着 |
| 2着 | 15 | テイエムサウスダン | 5人気 | 根岸S | 1着 | |
| 3着 | 11 | ソダシ | 4人気 | チャンピオンズC | 12着 | |
| 21年 | 1着 | 3 | カフェファラオ | 1人気 | チャンピオンズC | 6着 |
| 2着 | 10 | エアスピネル | 9人気 | チャンピオンズC | 7着 | |
| 3着 | 7 | ワンダーリーデル | 8人気 | 根岸S | 2着 | |
| 20年 | 1着 | 12 | モズアスコット | 1人気 | 根岸S | 1着 |
| 2着 | 15 | ケイティブレイブ | 16人気 | 川崎記念 | 6着 | |
| 3着 | 9 | サンライズノヴァ | 3人気 | 武蔵野S | 5着 | |
| 19年 | 1着 | 6 | インティ | 1人気 | 東海S | 1着 |
| 2着 | 3 | ゴールドドリーム | 2人気 | 東京大賞典 | 2着 | |
| 3着 | 2 | ユラノト | 8人気 | 根岸S | 2着 | |
| 18年 | 1着 | 12 | ノンコノユメ | 4人気 | 根岸S | 1着 |
| 2着 | 14 | ゴールドドリーム | 1人気 | チャンピオンズC | 1着 | |
| 3着 | 6 | インカンテーション | 6人気 | 東京大賞典 | 7着 | |
| 17年 | 1着 | 3 | ゴールドドリーム | 2人気 | チャンピオンズC | 12着 |
| 2着 | 9 | ベストウォリアー | 5人気 | 根岸S | 2着 | |
| 3着 | 10 | カフジテイク | 1人気 | 根岸S | 1着 | |
| 16年 | 1着 | 14 | モーニン | 2人気 | 根岸S | 1着 |
| 2着 | 7 | ノンコノユメ | 1人気 | チャンピオンズC | 2着 | |
| 3着 | 4 | アスカノロマン | 7人気 | 東海S | 1着 | |
- 1枠は【0-0-0-19】で3着内率が0%と不振傾向。
- 4・5・6枠の中枠を中心に安定した成績。全体的には枠の有利不利の少ないレース。
- 1番人気【4-2-2-2】2番人気【4-1-0-5】と上位人気の信頼度がかなり高め。
- 前走別成績では、勝ち馬が出てるのは根岸S・チャンピオンズC・東海S(現在のプロキオンS)の3レースのみ
- 根岸Sの1、2着馬が勢いのまま好走しやすい。
チャンピオンズCはやや特殊な条件で凡走からの巻き返しも注意。
有力馬ピックアップ



ここからは2026年フェブラリーSの有力馬をピックアップして評価・考察していきます。
【評価S】
ダブルハートボンド
【評価A+】
ウィルソンテソーロ・コスタノヴァ
【評価A】
ロードクロンヌ・ラムジェット
【評価B+】
ナチュラルライズ
【評価B】
ぺリエール・サイモンザナドゥ・ブライアンセンス・ペプチドナイル
【評価S】◎ダブルハートボンド・・・直近2戦のパフォーマンス素晴らしく
ダブルハートボンドはここまで【7-1-0-0】。唯一の敗戦は門別のブリーダーズGC。オーサムリザルトに終始プレッシャーをかけられる苦しい展開だった。
2走前みやこSは不良馬場のレコード決着。Hペースを2番手追走しながらラスト3Fは11.9-11.9-12.2とほぼ減速していないのは高く評価できる。
前走チャンピオンズCはタフな中京ダ1800m。前半60.3の流れを3番手で運び、逃げたウィリアムバローズ(18着)、2番手シックスペンス(11着)が失速する厳しい展開。内をロスなく立ち回ったウィルソンテソーロをハナ差で凌ぎ、G1初挑戦での勝利。失速してもおかしくない流れをラスト3F13.0-12.0-12.1でまとめており、想像以上に強い内容。
今回は初マイル、初ワンターン、芝スタート、関東遠征と未知の要素は多い。ただしスタートが安定しており、レコードペースでも前目を取れるタイプだけにマイル戦で後手に回る可能性は少ない。
異なる適性が求められる両ダートG1を制するのは容易ではないが、ゴールドドリーム(2017年)やレモンポップ(2023年)のように、どちらにも対応できる馬は存在する。
前走時は半信半疑だった追い切りも、今回は「完璧な追い切りができた」とジョッキーもトーンを上げている。
展開面ではナチュラルライズやペプチドナイルが前へ行くことが予想される。これらを見ながらスムーズに運べるポジションを確保できればG1・2勝目も視野。逆に2頭にマークされ、道中でプレッシャーを受ける形になると、後方で脚を温存するコスタノヴァやウィルソンテソーロの差しが脅威になりそう。
番手追走の競馬も教え込んできただけに、その経験がここで活きると見る。




【評価A+】〇ウィルソンテソーロ・・・マイルにしっかり照準合わせて
長年ダートのJpn1・G1戦線で勝ち負けを演じてきた古豪ウィルソンテソーロ。
1800m~2000mを中心に使われてきたが、昨秋の南部杯での圧勝、そして鞍上・川田騎手の「マイルがベスト」との進言もあり、今年はここに照準を合わせてきた。
24年にも本レースに出走しているものの、スプリント路線で活躍していたドンフランキーのハイペースに深追いする形で8着。やや無謀なレースプランだったため度外視できる内容。
前走はほぼ完璧な騎乗だったが、ダブルハートボンドにハナ差で競り負けて2着。
相手が一枚上手だったが、能力面では素直に評価できる。
東京大賞典、サウジカップをスキップしてここ一本に絞ったローテーションからも、本気度がうかがえる。
マイルがベストとした川田騎手としてもここは気合の入る1戦。
上位人気勢の中では、比較的ポジション的に苦労しなさそうな点も〇。




【評価A+】▲コスタノヴァ・・・コース適正は圧倒的!スタートが最重要課題
このレース連覇がかかるコスタノヴァは、言わずと知れた東京巧者。
東京ダートは【6-1-0-0】、ダートマイルでは【4-1-1-0】とすべて馬券圏内に好走している。
今回のメンバーの中では、コース適性は頭ふたつは抜けている存在。
昨年のフェブラリーSは、出遅れこそあったもののこの馬としては最小限。
すぐにリカバリーし、前目の中団から危なげなく抜け出す完勝だった。
2着サンライズジパング、3着ミッキーファイトと、下した相手関係も十分に評価できる。
近2走のさきたま杯(11着)、武蔵野S(2着)はいずれも大きな出遅れが響いたもの。
同舞台の武蔵野Sではルクソールカフェに3馬身半差をつけられたが、59キロを背負っての追い上げは地力と適性を改めて示す内容だった。
スタート後の加速自体は速く、6枠12番の偶数かつやや外寄りの枠も悪くない。
最大の懸念はやはり出遅れ。近2走のような大出遅れではさすがに厳しい。
昨年並みとはいかずとも、常識の範囲に収められるかが鍵になる。
初ブリンカーに関しては過度な期待は禁物で気休め程度と思っておいた方が良さそう。
能力と適性は最上位。ただし発馬リスクを抱える以上、馬券的に全幅の信頼を置くのは難しい。
印の順位は最後まで迷ったが、この評価に落ち着いた。
久々は苦にしないタイプとはいえ、根岸Sを圧勝して勢い十分で臨んだ昨年と比べると、今回は臨戦過程でわずかに割引きたい。




その他有力馬
今回は上位人気の3頭が強いと見るも、その他の有力馬も骨っぽいので気になる馬を何頭かピックアップしていきます。
△ ロードクロンヌ A評価
ダートに替わってからは【5-3-2-0】と全て馬券圏内。
みやこSはペースが流れたのもあって後方からの競馬になったが、好位で競馬する事が多くそれが安定感を生んでいる。
重賞でやや足踏みしたものの、前走プロキオンSで念願の初重賞制覇と勢いに乗る。
5枠10番と柔軟に運びやすい枠で、馬込みも苦にしないタイプ。
初のダートマイル戦やメンバー強化に不安はあるものの、安定感には魅力を感じる。
△ ラムジェット A評価
強いダート5歳世代の一角。
3歳時の成績からすれば、昨年の成績はやや物足りない印象もあるが、海外含め戦ってきた相手のレベルはかなりのもの。
同条件はヒヤシンスSの勝ちがあるが、反応が鈍い馬ではあるので、チャンピオンズC同様タフな流れが理想。
条件的にはチャンピオンズCの方が合っていそうな印象もある。
△ ナチュラルライズ B+評価
ジャパンダートクラシックではナルカミの0.6秒差。東京大賞典ではナルカミとともに人気を裏切る結果となり、今回は8番人気と一気の評価ダウン。
頭を上げてかかり気味で行きたがったり、左回りでは外に逃げる面がある。
さらにダブルハートボンドに標的にされるリスクもあって、不安要素は多め。
ただ、鞍上の横山武史騎手や陣営もこの馬のポテンシャル自体は高く評価している発言が目立ち、この人気なら多少は押さえておきたい。
今回の外枠はプラス材料。
× ぺリエール B評価
ダート1600~1700mを主戦場としており、ダートマイルは【2-1-4-2】と中々の安定感。
初G1挑戦となった、チャンピオンズカップは8枠15番と苦しい枠順で10着。中京1800mは多少守備範囲外。
エルムSではロードクロンヌ相手に2馬身半差で完勝しているように、一部上位馬を除けば大きな差はない。
ただ、夏の連勝が示す通り、本当は小回りで立ち回りの上手さを活かしてこその馬なのかも…という疑惑も。
上位のレベルを考えると、3連複の紐候補までか。
× サイモンザナドゥ B評価
昇級戦となったシリウスSでいきなりの2着。みやこSでもダブルハートボンドに唯一馬体を並べてゴールしたように上昇気配を見せている本馬。
それだけにプロキオンSの9着は案外だったが、どうやら落鉄があった模様。
それがどこまで着順に影響したかは定かではないが、その結果もあって12番人気と妙味は出た。
出来ればもう少し内枠で立ち回りの上手さを活かしたかったが、東京ダート1600mの外枠はスピードに乗りやすく、8枠は悪くない。
3着紐荒れに期待するくらいなら悪くないかも。
× ブライアンセンス B評価
1800mを中心に活躍するダートのベテラン。
マーチSではロードクロンヌ(3着)を下しての優勝で、その時騎乗した岩田望来騎手には「G2、G1を目指してほしい馬」と言わしめるなど能力面での評価は高い。
前走プロキオンSも0.2秒差の4着とロードクロンヌとの比較ならそこまで大きな差はない。
外枠が比較的有利とされる東京ダート1600だが、この馬に関しては内枠で上手く立ち回ってワンチャンス狙うなら悪くない枠。
こちらも3着紐候補。
× ペプチドナイル B評価
11番人気であっと言わせた24年のフェブラリーSは記憶に新しい。
速い流れを前受けするのが得意な馬で、昨年ももう少し積極的に乗っていたなら…と思わせる内容。
一方既に8歳で、昨年唯一の好走の南部杯(3着)も大きく離されてのもので、そこまで評価できない。
チャンピオンズカップはまだしも武蔵野Sはもう少し頑張れてもおかしくない中での凡走で、やや下り坂の印象を受ける。
今回は外枠からの積極策も視野に入れているようで、そういった競馬でどこまで変われるか…
フェブラリーS最終レース予想
改めて出走表を見回すと上位人気3頭はやはり強そう。◎〇▲を中心に。
人気馬の安定感のある実力勝負になりやすいレースというのも後押し。
印の順番は迷いましたが、◎は条件が違うとはいえ、ここ2戦のパフォーマンスを素直に評価という感じです。
◎ダブルハートボンド
〇ウィルソンテソーロ
▲コスタノヴァ
△ロードクロンヌ
△ラムジェット
△ナチュラルライズ
—–3連複の紐なら—–
×ぺリエール
×サイモンザナドゥ
×ブライアンセンス
×ペプチドナイル
想定ペース:ミドル~ややハイ
最後まで読んで下さりありがとうございました!










