香港国際競走は12月に香港のシャティン(沙田)競馬場で施行される4つの国際招待競走の総称です。4つの各競走は以下の条件で行われます。
- 香港ヴァーズ(G1) 2400m
- 香港スプリント(G1) 1200m
- 香港マイル(G1) 1600m
- 香港カップ(G1) 2000m
香港チャンピオンズデーは同じくシャティン(沙田)競馬場で4月に3つのG1が開催される日の総称です。3つの各競走は以下の条件で行われます。
- チェアマンズスプリントプライズ(G1) 1200m
- チャンピオンズマイル(G1) 1600m
- クイーンエリザベス2世カップ(G1) 2000m
毎年各国から強豪馬達が集いますが、特に日本調教馬は輸送距離も近く、各競走に積極的に参戦しています。
今回は香港国際競走・香港チャンピオンズデーが開催されるシャティン競馬場のコースの特徴や傾向を詳しく紹介していきます。
シャティン競馬場の特徴
右回りの楕円形コースで国際G1のフルゲートは14頭
シャティン競馬場は香港にある2つの競馬場の内の1つで、香港のほぼ全ての重賞が施行されています。
右回りの楕円形のコースで、2コーナーと4コーナーの奥にそれぞれ長いポケットがあるのが特徴的な競馬場です。
メイントラックの1周距離は約1900mで、京都の外回りコースと同じくらいの規模です。
直線の長さは430m。これは京都外回りの直線404mよりは少し長く、阪神外回りの直線473.6mよりは少し短いレベル。芝コースの幅員は30.5mで国際G1のフルゲートは14頭に設定されています。
なお内側にはオールウェザーのコースもありますが、こちらはローカル戦でのみ使用されます。
起伏も大きくなく癖のないコース
シャティン競馬場の起伏ですが、2コーナーから3コーナーのかけて緩やかな登り坂、そして3コーナーからゴールにかけて緩やかな下り坂があります。どちらも起伏は大きくなく癖のないコースです。
日本の競馬場なら「直線の急坂のない阪神外回り」といった感じで紛れが少なく実力勝負になりやすい傾向にあります。
芝は洋芝で時計は少しかかる
シャティン競馬場の芝には暖地型の西洋芝であるバミューダグラスが主に使用されており、いわゆる「洋芝」の競馬場です。
香港カップ(2000m)の勝ち時計は2:00:50~2:02:00あたりで日本の馬場より少し時計がかかるとみていいでしょう。(コースレコードはウインブライトの1:58:84)
ちなみにドバイの「メイダン競馬場」も同じバミューダグラスが使われており芝質は非常に似ています。洋芝ではありますが、欧州ほどソフトではないので「野芝」が主戦場の日本馬でも力を発揮しやすい馬場と言えます。
ただ亜熱帯性気候に属する香港は高温多湿で、特に春に行われるレースでは雨が多いので馬場適正に注意が必要です。
香港国際競走の4つのレースの特徴と傾向
ここではシャティン競馬場で行われる香港国際競走で施行される4つのレースとそれぞれのコースの特徴について紹介します。
香港ヴァーズ 芝2400m
2000年にG1レースに昇格した香港ヴァーズは2400mのレースです。香港の競走日程では2400mは最長距離であり、2400mの重賞もこのレースを含め3つしか行われない。
そのため日本や欧州の馬が特に活躍しやすいレースです。
なお歴代の調教国別の勝ち数は以下のようになっています。(G1昇格後のみ参照)
- フランス:7勝
- 日本:5勝
- イギリス:5勝
- アイルランド:3勝
- 香港:2勝
- UAE:1勝
スタートは4コーナーを回った直線入り口あたり。最初のコーナーまでの距離は500m程あるので、ポジション争いはそこまで激しくならず、スローペースになりやすい傾向にあります。
3コーナーから緩やかな下り坂が最後まで続く事もあって、残り800mからのロングスパート戦になることも多い。
シャティンの時計のかかる馬場も相まってスピードの持続力とスタミナ両方が問われるレースです。
【2023香港ヴァーズの日本出走予定馬】
・ジェラルディーナ 牝5 W.ビュイック騎手 斉藤崇史厩舎
・ゼッフィーロ 牡4 D.レーン騎手 池江泰寿厩舎
・レーベンスティール 牡3 J.モレイラ騎手 田中博康厩舎
今年本格化を果たしたゼッフィーロや、前走皐月賞馬ソールオリエンスを負かした3歳馬レーベンスティールなど楽しみなメンツが挑戦します。
海外勢ではアイルランドのヴェルメイユ賞の勝ち馬でBCフィリー&メアターフクビ差2着のウォームハートが強敵。
なお地元馬で有力視されていたロシアンエンペラーは回避を発表しています。
過去5年の香港ヴァーズの勝ち馬
調教国 | 勝ち馬 | 性齢 | タイム | |
2022年 | 日本 | ウインマリリン | 牝5 | 2:27.53 |
2021年 | 日本 | グローリーヴェイズ | 牡6 | 2:27.07 |
2020年 | アイルランド | モーグル | 牡3 | 2:27.21 |
2019年 | 日本 | グローリーヴェイズ | 牡4 | 2:24.77 |
2018年 | 香港 | エグザルタント | セン4 | 2:26.56 |
香港スプリント 芝1200m
香港スプリントは日本馬にとって最難関とも言えるレースです。地元香港の短距離レースでの強さは目を見張るものがあり、2012年、2013年とロードカナロアが連覇するまでは全く勝負にならない状態が続きました。一部では「凱旋門賞より難易度が高い」という声もあったほどです。
以下は歴代の調教国別の勝ち数です。(G1昇格後のみ参照)
- 香港:17勝
- 日本:3勝
- 南アフリカ:1勝
コース形態としては向こう正面半ばからのスタートになり、コーナーまでの距離が約300mと短めで序盤から激しいポジション争いが繰り広げられます。
3コーナまでは緩やかながらも坂があるので、スタートダッシュの速さが重要になってきます。
【2023香港スプリントの日本出走予定馬】
・ジャスパークローネ 牡4 川田将雅騎手 森秀行厩舎
・マッドクール 牡4 C.デムーロ騎手 池添学厩舎
マッドクール、ジャスパークローネ共に今秋スプリンターズSの好走馬。
ただ例年ハイレベルな戦いになるだけにやや実績的には心配な面も…
断然の1番人気は今年【7-2-0-0】と驚異的な成績の地元馬ラッキースワイネス。
去年の香港スプリントの覇者ウェリントンなども要注意。
過去5年の香港スプリントの勝ち馬
調教国 | 勝ち馬 | 性齢 | タイム | |
2022年 | 香港 | ウェリントン | セン6 | 1:08.76 |
2021年 | 香港 | スカイフィールド | セン5 | 1:08.66 |
2020年 | 日本 | ダノンスマッシュ | 牡5 | 1:08.45 |
2019年 | 香港 | ビートザクロック | セン6 | 1:08.12 |
2018年 | 香港 | ミスタースタニング | セン6 | 1:08.85 |
香港マイル 芝1600m
香港マイルもスプリントと同じく短距離に定評のある地元香港馬が猛威を振るうレースです。例によって、歴代の調教国別の勝ち数を見てみましょう。(G1昇格後のみ参照)
- 香港:17勝
- 日本:4勝
- ニュージーランド:1勝
- UAE:1勝
スタートは2コーナーの奥ポケットからのスタートになるため歓声が届きにくく、気性の難しい馬にとってはありがたい。コーナーまで700m以上あるため隊列はスムーズに決まりやすく枠順の優劣はそこまでありません。
純粋なスピード勝負になりやすいですが、やはり時計のかかる馬場の適正は欲しいところ。
【2023香港マイルの日本出走予定馬】
・セリフォス 牡4 川田将雅騎手 中内田充正厩舎
・ソウルラッシュ 牡5 J.モレイラ騎手 池江泰寿厩舎
・ダノンザキッド 牡5 北村友一騎手 安田隆行厩舎
・ディヴィーナ 牝5 C.デムーロ騎手 友道康夫厩舎
・ナミュール 牝4 W.ビュイック騎手 高野友和厩舎
今年はマイルCSにも出走したメンバーが数多く参戦します。
中でも少し時計のかかる馬場にも適性があるソウルラッシュは注目の1頭になりそう。
地元馬では獲得賞金世界最高記録を持つゴールデンシックスティが3回目の香港マイル制覇に向けて出走予定。
既に8歳とは言え成績に陰りは見られずかなり強力な1頭です。
過去5年の香港マイルの勝ち馬
調教国 | 勝ち馬 | 性齢 | タイム | |
2022年 | 香港 | カルフォルニアスパングル | セン4 | 1:33.41 |
2021年 | 香港 | ゴールデンシックスティ | セン6 | 1:33.86 |
2020年 | 香港 | ゴールデンシックスティ | セン5 | 1:33.45 |
2019年 | 日本 | アドマイヤマーズ | 牡3 | 1:33.25 |
2018年 | 香港 | ビューティージェネレーション | セン6 | 1:33.52 |
香港カップ 芝2000m
香港国際競走の4つのG1の中で香港カップはメインとなるレースです。総賞金額も3400万香港ドル(日本円で約6億1200万円 ※1香港ドル=約18円で換算した場合)とかなりの高額。世界各国から中距離自慢の強豪達が参戦し毎年ハイレベルな戦いになります。
歴代の調教国別の勝ち数は以下になります。(G1昇格後のみ参照)
- 香港:8勝
- 日本:6勝
- フランス:3勝
- イギリス:2勝
- UAE:2勝
- アイルランド:1勝
- 南アフリカ:1勝
香港競馬のレベルも年々上がってきており、近年では地元香港と日本の馬の活躍が特に目立ちます。
今回紹介する4つのレースのなかで最も注意が必要なのがこの2000mです。ゴール少し手前からのスタートになるため、最初のコーナーまで約200m程しかありません。
そのためポジション争いは激化しやすく、外枠に入った逃げ・先行馬は外々を回らされないためにもスタートが重要になってきます。シャティン競馬場のコースは比較的枠順に左右されないものが多いですが、この2000mでは内枠が有利になります。
【2023香港カップの日本出走予定馬】
・ヒシイグアス 牡7 J.モレイラ騎手 堀宣行厩舎
・プログノーシス 牡5 川田将雅騎手 中内田充正厩舎
・ローシャムパーク 牡4 D.レーン騎手 田中博康厩舎
プログノーシスは春のクイーンエリザベス2世カップ2着に続いての香港の参戦です。
ローシャムパークも重賞連勝で本格を果たしここは要注目の存在になります。
地元香港からは中距離最強馬ロマンチックウォリアーが登場!今秋オーストラリアに遠征し、コックスプレートを制覇するなど勢いはとどまることを知りません。
アイルランドからは22愛チャンピオンSの勝ち馬ルクセンブルクと国際G1にふさわしい強敵が出走予定です。
過去5年の香港カップの勝ち馬
調教国 | 勝ち馬 | 性齢 | タイム | |
2022年 | 香港 | ロマンチックウォリアー | セン4 | 1:59.70 |
2021年 | 日本 | ラヴズオンリーユー | 牝5 | 1:33.86 |
2020年 | 日本 | ノームコア | 牝5 | 1:33.45 |
2019年 | 日本 | ウインブライト | 牡5 | 1:33.25 |
2018年 | 香港 | グロリアスフォーエバー | セン4 | 1:33.52 |
香港国際競走歴代日本馬成績まとめ
以下は香港国際競走に挑戦した歴代日本馬の成績です。なお香港カップ、香港マイル、香港スプリント、香港ヴァーズ別でまとめています。
香港ヴァーズ歴代日本馬成績まとめ
年 | 馬名 | 性齢 | 着順 | 前走 |
22年 | ウインマリリン | 牝5 | 1 | エリザベス女王杯2着 |
グローリーヴェイズ | 牡7 | 3 | 札幌記念6着 | |
21年 | グローリーヴェイズ | 牡6 | 1 | オールカマー3着 |
ステイフーリッシュ | 牡6 | 5 | 福島記念4着 | |
19年 | グローリーヴェイズ | 牡5 | 1 | 京都大賞典6着 |
ラッキーライラック | 牝4 | 2 | エリザベス女王杯1着 | |
ディアドラ | 牝5 | 4 | 英チャンピオンS3着 | |
18年 | リスグラシュー | 牝5 | 2 | エリザベス女王杯1着 |
クロコスミア | 牝4 | 10 | エリザベス女王杯2着 | |
17年 | トーセンバジル | 牡5 | 3 | 京都大賞典2着 |
キセキ | 牡3 | 9 | 菊花賞1着 | |
16年 | サトノクラウン | 牝4 | 1 | 天皇賞秋14着 |
ヌーヴォレコルト | 牝5 | 4 | レッドカーペットH1着 | |
スマートレイアー | 牝6 | 5 | 府中牝馬3着 | |
14年 | カレンミロティック | セ6 | 5 | 宝塚記念2着 |
13年 | アスカクリチャン | 牡6 | 7 | アルゼンチン共和国杯1着 |
12年 | ジャガーメイル | 牡8 | 2 | ジャパンカップ10着 |
11年 | トレイルブレイザー | 牡4 | 6 | ジャパンカップ4着 |
10年 | ジャガーメイル | 牡6 | 4 | ジャパンカップ4着 |
09年 | ジャガーメイル | 牡5 | 4 | アルゼンチン共和国杯5着 |
08年 | ジャガーメイル | 牡4 | 3 | アルゼンチン共和国杯2着 |
06年 | ソングオブウインド | 牡3 | 4 | 菊花賞1着 |
アドマイヤメイン | 牡3 | 8 | 菊花賞3着 | |
05年 | シックスセンス | 牡3 | 2 | 菊花賞4着 |
01年 | ステイゴールド | 牡7 | 1 | ジャパンカップ4着 |
99年 | ローゼンカバリー | 牡6 | 7 | アルゼンチン共和国杯8着 |
97年 | エイシンサンサン | 牝5 | 12 | エリザベス女王杯3着 |
95年 | タニノクリエイト | 牡3 | 4 | 菊花賞14着 |
94年 | エイシンテネシー | 牝5 | 4 | ドンカスターS2着 |
香港スプリント歴代日本馬成績まとめ
年 | 馬名 | 性齢 | 着順 | 前走 |
22年 | メイケイエール | 牝4 | 5 | スプリンターズS14着 |
ナランフレグ | 牡6 | 10 | スプリンターズS3着 | |
ジャンダルム | 牡7 | 12 | スプリンターズS1着 | |
レシステンシア | 牝5 | 13 | 安田記念11着 | |
21年 | レシステンシア | 牝4 | 2 | スプリンターズS2着 |
ダノンスマッシュ | 牡6 | 8 | スプリンターズS6着 | |
ピクシーナイト | 牡3 | 中止 | スプリンターズS1着 | |
20年 | ダノンスマッシュ | 牡5 | 1 | スプリンターズS2着 |
タワーオブロンドン | 牡5 | 13 | 京王杯スプリングC8着 | |
19年 | ダノンスマッシュ | 牡4 | 8 | スプリンターズS3着 |
18年 | ファインニードル | 牡5 | 8 | スプリンターズS1着 |
17年 | レッツゴードンキ | 牡5 | 6 | スワンS3着 |
ワンナイスムーン | 牝4 | 12 | スプリンターズS3着 | |
16年 | ビッグアーサー | 牡5 | 10 | スプリンターズS12着 |
レッドファルクス | 牡5 | 12 | スプリンターズS1着 | |
15年 | ミッキーアイル | 牡4 | 7 | スプリンターズS4着 |
ストレイトガール | 牝6 | 9 | スプリンターズS1着 | |
サクラゴスペル | 牡7 | 12 | スプリンターズS2着 | |
14年 | ストレイトガール | 牝5 | 3 | スプリンターズS2着 |
スノードラゴン | 牡6 | 8 | スプリンターズS1着 | |
リトルゲルダ | 牝5 | 14 | セントウルS1着 | |
13年 | ロードカナロア | 牡5 | 1 | スプリンターズS1着 |
12年 | ロードカナロア | 牡4 | 1 | スプリンターズS1着 |
カレンチャン | 牝5 | 7 | スプリンターズS2着 | |
11年 | カレンチャン | 牝4 | 5 | スプリンターズS1着 |
パドトロワ | 牡4 | 14 | スプリンターズS2着 | |
09年 | ローレルゲレイロ | 牡5 | 13 | スプリンターズS1着 |
08年 | ローレルゲレイロ | 牡4 | 8 | マイルチャンピオンシップ5着 |
トウショウカレッジ | 牡6 | 9 | オーロC2着 | |
06年 | シーイズトウショウ | 牝6 | 10 | スプリンターズS8着 |
メイショウボーラー | 牡5 | 中止 | スワンS9着 | |
05年 | アドマイヤマックス | 牡6 | 11 | マイルチャンピオンシップ6着 |
04年 | サニングデール | 牡5 | 7 | JBCスプリント3着 |
カルストンライトオ | 牡6 | 14 | スプリンターズS1着 | |
02年 | ショウナンカンプ | 牡4 | 10 | スワンS1着 |
ビリーヴ | 牝4 | 12 | スプリンターズS1着 | |
01年 | ダイタクヤマト | 牡7 | 12 | スワンS7着 |
メジロダーリング | 牝5 | 13 | JBCスプリント13着 |
香港マイル歴代日本馬成績まとめ
年 | 馬名 | 性齢 | 着順 | 前走 |
22年 | ダノンスコーピオン | 牡6 | 6 | マイルチャンピオンシップ 11着 |
シュネルマイスター | 牡4 | 9 | マイルチャンピオンシップ5着 | |
サリオス | 牡5 | 取消 | マイルチャンピオンシップ14着 | |
21年 | サリオス | 牡4 | 3 | マイルチャンピオンシップ6着 |
インディチャンプ | 牡6 | 5 | マイルチャンピオンシップ4着 | |
ヴァンドギャルド | 牡5 | 6 | BCマイル12着 | |
ダノンキングリー | 牡5 | 8 | 毎日王冠2着 | |
20年 | アドマイヤマーズ | 牡4 | 3 | マイルチャンピオンシップ3着 |
19年 | アドマイヤマーズ | 牡3 | 1 | 富士S9着 |
ノームコア | 牝4 | 4 | 富士S1着 | |
ペルシアンナイト | 牡5 | 5 | マイルチャンピオンシップ3着 | |
インディチャンプ | 牡4 | 7 | マイルチャンピオンシップ4着 | |
18年 | ヴィブロス | 牝5 | 2 | 天皇賞秋8着 |
ペルシアンナイト | 牡4 | 5 | マイルチャンピオンシップ2着 | |
モズアスコット | 牡4 | 7 | マイルチャンピオンシップ13着 | |
17年 | サトノアラジン | 牡6 | 11 | マイルチャンピオンシップ11着 |
16年 | ロゴタイプ | 牡6 | 5 | 天皇賞秋5着 |
サトノアラジン | 牡5 | 7 | マイルチャンピオンシップ7着 | |
ネオリアリズム | 牡5 | 9 | マイルチャンピオンシップ3着 | |
15年 | モーリス | 牡4 | 1 | マイルチャンピオンシップ1着 |
ダノンプラチナ | 牡3 | 7 | 富士S1着 | |
フィエロ | 牡6 | 9 | マイルチャンピオンシップ2着 | |
14年 | グランプリボス | 牡6 | 3 | マイルチャンピオンシップ6着 |
ワールドエース | 牡5 | 4 | マイルチャンピオンシップ8着 | |
フィエロ | 牡5 | 6 | マイルチャンピオンシップ2着 | |
ハナズゴール | 牝5 | 8 | ジョッキークラブマイル9着 | |
12年 | サダムパテック | 牡4 | 6 | マイルチャンピオンシップ1着 |
グランプリボス | 牡5 | 12 | マイルチャンピオンシップ2着 | |
11年 | アパパネ | 牝4 | 13 | エリザベス女王杯3着 |
10年 | エイシンフォワード | 牡5 | 4 | マイルチャンピオンシップ1着 |
08年 | スーパーホーネット | 牡5 | 5 | マイルチャンピオンシップ2着 |
07年 | コンゴウリキシオー | 牡5 | 9 | 毎日王冠6着 |
06年 | ダンスインザームード | 牝5 | 12 | マイルチャンピオンシップ2着 |
05年 | ハットトリック | 牡4 | 1 | マイルチャンピオンシップ1着 |
アサクサデンエン | 牡6 | 6 | 天皇賞秋4着 | |
04年 | デュランダル | 牡5 | 5 | マイルチャンピオンシップ1着 |
テレグノシス | 牡5 | 14 | マイルチャンピオンシップ3着 | |
03年 | ローエングリン | 牡4 | 3 | 天皇賞秋13着 |
アドマイヤマックス | 牡4 | 4 | スプリンターズS3着 | |
テレグノシス | 牡4 | 7 | マイルチャンピオンシップ14着 | |
02年 | トウカイポイント | セ6 | 3 | マイルチャンピオンシップ1着 |
アドマイヤコジーン | 牡6 | 4 | マイルチャンピオンシップ7着 | |
01年 | エイシンプレストン | 牡4 | 1 | マイルチャンピオンシップ2着 |
ゼンノエルシド | 牡4 | 14 | マイルチャンピオンシップ1着 | |
99年 | ミッドナイトベット | 牡4 | 8 | マイルチャンピオンシップ13着 |
98年 | ロイヤルスズカ | 牡5 | 4 | マイルチャンピオンシップ10着 |
97年 | シンコウキング | 牡6 | 3 | マイルチャンピオンシップ16着 |
96年 | ドージマムテキ | 牡6 | 2 | マイルチャンピオンシップ4着 |
95年 | ドージマムテキ | 牡5 | 5 | マイルチャンピオンシップ6着 |
94年 | ゴールドマウンテン | 牡5 | 8 | マイルチャンピオンシップ10着 |
93年 | トモエリージェント | 牡5 | 14 | 根岸2着 |
1 | 93年ホクセイシプレー | 牡5 | 14 | 中山記念14着 |
- 92年12月開催が93年4月に順延された ↩︎
香港カップ歴代日本馬成績まとめ
年 | 馬名 | 性齢 | 着順 | 前走 |
22年 | ダノンザキッド | 牡4 | 2 | マイルチャンピオンシップ2着 |
ジオグリフ | 牡3 | 6 | 天皇賞秋9着 | |
ジャックドール | 牡4 | 7 | 天皇賞秋4着 | |
レイパパレ | 牝5 | 9 | 毎日王冠4着 | |
パンサラッサ | 牝5 | 10 | 天皇賞秋2着 | |
21年 | ラヴズオンリーユー | 牝5 | 1 | BCフィリー&メアターフ1着 |
ヒシイグアス | 牡5 | 2 | 天皇賞秋5着 | |
レイパパレ | 牝4 | 6 | エリザベス女王杯6着 | |
20年 | ノームコア | 牝5 | 1 | エリザベス女王杯16着 |
ウインブライト | 牡6 | 2 | 天皇賞秋10着 | |
ダノンプレミアム | 牡5 | 4 | 天皇賞秋4着 | |
19年 | ウインブライト | 牡5 | 1 | 天皇賞秋8着 |
18年 | ディアドラ | 牝5 | 2 | 府中牝馬2着 |
サングレーザー | 牡4 | 4 | 天皇賞秋2着 | |
ステファノス | 牡7 | 9 | 天皇賞秋9着 | |
17年 | ネオリアリズム | 牡6 | 3 | 天皇賞秋13着 |
ステファノス | 牡6 | 4 | 天皇賞秋9着 | |
スマートレイアー | 牝7 | 5 | エリザベス女王杯6着 | |
16年 | モーリス | 牡5 | 1 | 天皇賞秋1着 |
ステファノス | 牡5 | 3 | 天皇賞秋3着 | |
ラブリーデイ | 牡6 | 4 | 天皇賞秋9着 | |
クイーンズリング | 牝4 | 9 | エリザベス女王杯1着 | |
エイシンヒカリ | 牡5 | 10 | 天皇賞秋10着 | |
15年 | エイシンヒカリ | 牡4 | 1 | 天皇賞秋9着 |
ヌーヴォレコルト | 牝4 | 2 | エリザベス女王杯2着 | |
ステファノス | 牡4 | 10 | 天皇賞秋2着 | |
サトノアラジン | 牡4 | 11 | マイルチャンピオンシップ4着 | |
14年 | アルキメデス | 牡5 | 7 | 中山記念2着 |
13年 | トウケイヘイロー | 牡4 | 2 | 天皇賞秋10着 |
09年 | クイーンスプマンテ | 牝5 | 10 | エリザベス女王杯1着 |
07年 | シャドウゲイト | 牡5 | 5 | 天皇賞秋13着 |
06年 | アドマイヤムーン | 牡3 | 2 | 天皇賞秋3着 |
ディアデラノビア | 牝4 | 7 | エリザベス女王杯3着 | |
04年 | ダンスインザムード | 牝3 | 13 | マイルチャンピオンシップ2着 |
03年 | エイシンプレストン | 牡6 | 7 | 天皇賞秋4着 |
マグナーテン | セ7 | 13 | マイルチャンピオンシップ10着 | |
02年 | エイシンプレストン | 牡5 | 5 | マイルチャンピオンシップ2着 |
01年 | アグネスデジタル | 牡4 | 1 | 天皇賞秋1着 |
99年 | エアジハード | 牡4 | 取消 | マイルチャンピオンシップ1着 |
98年 | ミッドナイトベット | 牡4 | 1 | カシオペアS1着 |
97年 | サイレンススズカ | 牡3 | 5 | マイルチャンピオンシップ15着 |
96年 | シーズグレイス | 牝3 | 9 | エリザベス女王杯3着 |
95年 | フジヤマケンザン | 牡7 | 1 | 富士S1着 |
94年 | フジヤマケンザン | 牡6 | 4 | ジャパンカップ11着 |
93年 | ナリタチカラ | 牡5 | 7 | 天皇賞秋5着 |
2024香港チャンピオンズデーの3つのレースの特徴と傾向
シャティン競馬場では香港国際競走と並んで香港チャンピオンズデーという香港競馬の一大イベントが行われます。
香港チャンピオンズデーとは4月の最終週の日曜日に3つのG1が開催される日の総称です。この時期は香港競馬では下半期にあたるため、各距離の下半期の王者を決めるレースとなる重要なレースとなります。
行われるG1競走の内訳は「1200mのチェアマンズスプリントプライズ」、「1600mのチャンピオンズマイル」、「2000mのクイーンエリザベス2世カップ」。
コースは香港国際競走と同じなので各レースの特徴について解説します。
チェアマンズスプリントプライズ 芝1200m
チェアマンズスプリントプライズは2016年にグローバル・スプリント・チャレンジの対象競走になるのをきっかけに国際G1に昇格した香港の下半期のスプリント王者を決めるレースです。
そのため日本の競馬ファンにとってはまだなじみの薄いレースになります。
なお歴代の調教国別の勝ち数は以下のようになっています。(G1昇格後のみ参照)
- 香港:7勝
- オーストラリア:1勝
見ての通り香港勢が圧倒的な成績を残しています。香港の一流スプリンターの壁が厚く、日本馬は過去4頭が参戦し、2016年のファインニードルの4着が最高着順となっています。
【2024チェアマンズスプリントプライズの日本出走予定馬】
・マッドクール 牡5 坂井瑠星騎手 池添学厩舎
・サンライズロナウド 牡5 D.レーン騎手 安田翔伍厩舎
高松宮記念で初G1制覇を果たしたマッドクールが参戦。
昨年の香港カップでは馬体重減も影響して力を出せず。改めて今回に期待です。
地元香港馬ではカリフォルニアスパングルに注目!
長らくマイル路線で活躍していた本馬は距離短縮して2連勝。前走メイダンのアルクオーツスプリント(G1)では香港短距離の層の厚さを見せつけています。
過去5年のチェアマンズスプリントプライズの勝ち馬
調教国 | 勝ち馬 | 性齢 | タイム | |
2023年 | 香港 | ラッキースワイネス | セ4 | 1:08.38 |
2022年 | 香港 | ウェリントン | セ5 | 1:08.09 |
2021年 | 香港 | ウェリントン | セ4 | 1:08.64 |
2020年 | 香港 | ミスタースタニング | セ7 | 1:08.40 |
2019年 | 香港 | ビートザクロック | セ4 | 1:08.26 |
チャンピオンズマイル 芝1600m
チャンピオンズマイルは2005年に国際競走になり、2008年に国際G1に昇格した香港の下半期のマイル最強馬決定戦です。
歴代の調教国別の勝ち数は以下のようになっています。(G1昇格後のみ参照)
- 香港:15勝
- 日本:1勝
- 南アフリカ:1勝
こちらも香港馬が圧倒的有利という状況。この圧倒的アウェーの中勝利をもぎ取った馬は過去に2頭のみ。
1頭目は南アフリカのバラエティクラブ。地元で2度年度代表馬に選ばれ、果敢に気海外に挑戦してドバイのゴドルフィンマイルと同レース(2014年)を連勝した名馬。
2頭目は日本のモーリス。日本では安田記念、マイルCS、天皇賞秋、香港では香港マイル、香港カップ、そして同レース(2016年)を勝つなど1600m~2000mで無類の強さを誇っていました。
これらを考えると壁を打ち破るには相当な実力馬でないと厳しいレース。とはいえ日本馬の挑戦は2023年までで4頭とまだまだ少ないのでこれから傾向が変わっていく可能性は大いにある。
【2024チャンピオンズマイルの日本出走予定馬】
・オオバンブルマイ 牡4 D.レーン騎手 吉村圭司厩舎
・シャンパンカラー 牡4 坂井瑠星騎手 田中剛厩舎
・エルトンバローズ 牡4 西村淳也騎手 杉山晴紀厩舎
オオバンブルマイは豪州のゴールデンイーグルを勝利して約5億円の賞金を獲得したのは記憶に新しいところ。
一気のメンバー強化になりますが、香港でも大仕事をやってのけるだけの意外性を秘めた馬です。
迎え撃つのはこのレース4連覇がかかる香港最強馬ゴールデンシックスティ。昨年末の怪我明けでぶっつけとなる8歳馬。不安要素はありますが30戦26勝という異次元の成績が示す通り、常識が通用しない馬で当然ここも最有力候補になります。
調教国 | 勝ち馬 | 性齢 | タイム | |
2023年 | 香港 | ゴールデンシックスティ | セ7 | 1:33.34 |
2022年 | 香港 | ゴールデンシックスティ | セ6 | 1:32.81 |
2021年 | 香港 | ゴールデンシックスティ | セ5 | 1:33.45 |
2020年 | 香港 | サザンレジェンド | セ7 | 1:33.13 |
2019年 | 香港 | ビューティージェネレーション | セ6 | 1:33.63 |
クイーンエリザベス2世カップ 芝2000m
クイーンエリザベス2世カップは1999年に国際G2に、2001年に国際G1に昇格した香港の下半期の中距離最強馬決定戦です。このレースの優勝馬の多くが香港年度代表に選出されるなど香港馬にとって非常に重要な1戦です。
歴代の調教国別の勝ち数は以下のようになっています。(G1昇格後のみ参照)
- 香港:13勝
- 日本:6勝
- 南アフリカ:2勝
- ドイツ:1勝
ホームである香港勢が強いですが、中距離ということもあり日本馬も6勝とかなりの活躍を見せています。
過去の日本の勝ち馬であるネオリアリズム、ウインブライトとなどは超1戦級というわけではありませんが、香港の洋芝に非常にマッチしていたのも大きく馬場適性も重要視されます。
【2024クイーンエリザベス2世カップの日本出走予定馬】
・ヒシイグアス 牡8 D.レーン騎手 堀宣行厩舎
・プログノーシス 牡6 川田将雅騎手 中内田充正厩舎
・ノースブリッジ 牡6 岩田康誠騎手 奥村武厩舎
プログノーシスは去年の香港Cが直線窮屈でやや不完全燃焼の5着。
前走金鯱賞でドゥレッツァ相手に5馬身差をつけたように現役でも屈指の実力の持ち主。期待は大きいです。
香港勢ではこのレース3連覇がかかるロマンチックウォリアーが大将格。
2月の香港ゴールドカップ(G1)もしっかり勝ち切って万全の態勢で日本勢を迎え撃ちます。
調教国 | 勝ち馬 | 性齢 | タイム | |
2023年 | 香港 | ロマンチックウォリアー | セ5 | 2:01.92 |
2022年 | 香港 | ロマンチックウォリアー | セ4 | 2:00.13 |
2021年 | 日本 | ラヴズオンリーユー | 牝5 | 2:01.22 |
2020年 | 香港 | エグザルタント | セ6 | 2:00.00 |
2019年 | 日本 | ウインブライト | 牡5 | 1:58.81 |
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は香港国際競走と香港チャンピオンズデーが開催されるシャティン(沙田)競馬場のコースの特徴や傾向について紹介しました。
香港国際競走は日本馬にとっては輸送距離も近くすっかりメジャーな競走となりました。短距離路線の馬にとっては秋G1の2戦目としてここを目標にするのがすでに王道となりつつあります。その他の中長距離馬にとっても距離やコース形状の違いから、JCや有馬記念以外の選択肢として重宝されています。
また春の祭典である香港チャンピオンズデーも香港国際競走と全く同じコースで行われます。予想や競馬をより楽しむために香港コースの特徴や傾向を覚えておいて損はないでしょう。
今年も日本や世界各国の強豪馬がどんなレースを見せてくれるのか非常に楽しみですね。