今週は秋の中距離王者決定戦「天皇賞秋」。
今年は秋連覇がかかるマスカレードボールと、春秋連覇がかかるクロワデュノールの久しぶりの同世代対決に注目が集まります。
他にも女王レガレイラ、故障を乗り越え悲願のG1制覇を狙うセイウンハーデス、ダービー馬ダノンデサイルなど今年1番と言っても過言ではないメンバーが揃いました。
Keibit本記事では【2026年天皇賞秋】について、過去データやレース傾向を整理しつつ、有力馬の見解を紹介。今年の勝ち馬や狙い馬を探っていきます。
【2026年 天皇賞秋】今週の結論
本命はクロワデュノール。
現役屈指のスタートセンスからの立ち回りは安定感抜群。そのスタートを活かせる1枠も後押し。
春G1・3連戦は相当タフだったが、それでも成績が崩れなかった点を高く評価。
| 印 | 馬名 | 評価 | 短評 |
| ◎ | クロワデュノール | ![]() ![]() | スタートセンス活かせる1枠。 春G1・3連戦で崩れなかった総合力を評価。 |
| 〇 | マスカレードボール | ![]() ![]() | 東京コース【3-2-0-0】。 東京適性はクロワデュノールを上回る。 近2走で見せた出遅れからの力みだけが不安要素。 |
| ▲ | レガレイラ | ![]() ![]() | 念願の良馬場で自慢の末脚がようやく発揮できる。 オールカマーをひと叩きできたのもプラス。 |
| ☆ | ダノンデサイル | ![]() ![]() | 念願の左回りも、スタート後すぐコーナーの2000mで大外枠。 頭数も17頭立てで流石に割引は必要。 |
| △ | セイウンハーデス | ![]() ![]() | エプソムC、毎日王冠と東京中距離はベストの舞台。 屈腱炎乗り越えての絶好調で迎えるラストラン。 |
| △ | ホウオウビスケッツ | ![]() ![]() | 24年はマイペースで逃げて3着。 好走パターンの競馬で馬券圏内ならワンチャンス。 |
想定ペース:スロー~ややスロー
馬場想定:良・1分57秒台決着の高速馬場
重視する要素:総合力・ロスなく立ち回れる枠
各馬のくわしい評価・考察はこちら
【2026年 天皇賞秋】コースの特徴・レース傾向
コースの特徴(東京芝2000m)


← 横にスワイプで4つの特徴が見られます →
- スタート後すぐのコーナーが最大の難所
1コーナー奥のポケット地点のスタートで、2コーナーまではわずか130mほどしかない。
遠心力がかかる中でのポジション争いとなります。
2003年のコース改修があったものの、外枠は依然としてきついのが現状です。 - 4コースを使い分けるため高速決着になりやすい
東京は幅員(横の長さ)が広く、開催日によってコースをA・B・C・Dの4コースを使い分けます。
そのため綺麗な馬場状態を保ちやすく、高速馬場になりやすい競馬場です。 - ラストの直線は525.9m
直線の長さは525.9mと非常に長く、新潟競馬場に次いで国内で2番目。
道中も意外にアップダウンがあり、直線には高低差約2mの上り坂が設けられているため、瞬発力だけでなく、最後まで脚を使い切れる総合力が問われる競馬場です。 - 過去10年の東京芝2000mは1枠がトップの成績
2016~2025年の東京芝2000mの枠別成績では1枠が【58-43-43-325】で勝率は12.4%でトップ。
2位が3枠の8.8%なので抜けた成績であることがわかります。


過去10年から見る天皇賞秋のレース傾向
← 横にスワイプで2つの傾向を見られます →
- 馬番1桁台は過去10年で10勝!内枠優勢は揺るがない
内(1〜9番)【10-9-8-62】、外(10〜18番)【0-1-2-52】と極端な傾向。
最初のコーナーで外枠不利が有名なコースだが、データでもしっかりと裏付けされています。 - 1番人気が勝てないは過去の話!上位人気馬の信頼度が高い
天皇賞秋は過去に1番人気が勝てないというジンクスがありました。(88年~99年まで12連敗)
現在の天皇賞秋は1番人気が【7-1-0-2】。G1の中でも上位人気馬が強いレースとなっています。
有力馬ピックアップ



ここからは、2026年天皇賞秋の有力馬をピックアップして評価・考察していきます。
評価S+:クロワデュノール
評価S:マスカレードボール
評価A:レガレイラ
評価B+:ダノンデサイル
評価C:セイウンハーデス・ホウオウビスケッツ
◎(評価S+):クロワデュノール・・・総合力+スタートセンス活かせる内枠




現役屈指のスタートセンス、道中の安定した立ち回り、最後の脚とほぼパーフェクトという評価は揺るがない。
これまで皐月賞「S+」、ダービー「S+」、ジャパンカップ「S」、大阪杯「S+」、天皇賞春「S+」、宝塚記念「S」と高評価を続けている数少ない馬。
凱旋門賞帰りで最後まで出走を迷っていたジャパンカップと、春のG1・3連戦目となる宝塚は疲労面を考慮して1段階評価を落とした。
今回は総合力勝負となる府中2000m戦。スタートセンス抜群のこの馬が1枠1番と願ってもない枠を引いたため、トップ評価とした。
2000m戦は【3-1-0-0】。唯一の2着は接触がありながらも自ら積極的に前を掴まえにいった皐月賞。
大阪杯は内回りコースの大外枠という厳しい条件ながら、メイショウタバルを差し切ったように申し分のない内容。
北村友一騎手からC.デムーロ騎手への乗り替わった事が大きな話題となったが、競馬自体は大きく変わらないとみる。スタートの良さを生かした前目位置取り、追い出しのタイミングをワンテンポ遅らせることはあるかも。
去年のようなレース上がり32.9の超上がり勝負になる事だけが怖いが、毎日王冠でホウオウビスケッツにリアライズシリウスがいいようにやられた以上、今回は多少なりとも動き出しが速くなるのではと予想する。
ここはマスカレードボール、レガレイラといった強力な末脚をもつ馬達との純粋な能力勝負になりそう。
目標にされる立場というのは楽ではないが、スタートなどの不安要素も少なめで、ここは捻らずに本命候補。
○(評価S):マスカレードボール・・・東京ベスト、近走の出遅れ+力みはやや不安




マスカレードボールの東京の成績は【3-2-0-0】。昨年この舞台で勝っているように、東京左回りはベストの舞台。
昨年のダービーは8枠スタートで、前半5F60.0秒の流れから 1・3・4着が先行勢という展開。その中でただ1頭中団からクロワデュノールに迫った2着は非常に評価できる。
昨年の天皇賞は前半5F62.0秒という極端なスローペースで、再現性の低いレース。しかし、古馬のトップクラス相手に秋初戦を上がり3F32.3の脚を使って差し切った点は素直に高評価。
ジャパンカップは大逃げしたセイウンハーデスを除いても、2番手が58秒半ば~59秒で流れたペース。
この中でラスト3Fは11.8 – 11.5 – 11.3という加速ラップで、カランダガンと共にかなりハイレベルのパフォーマンスを見せた。
3歳秋の内容を踏まえると、東京ではクロワデュノールより上と見るのが妥当。
一方で、気になるのは「出遅れ+緩い流れでの力み」。香港のクイーンエリザベス2世C(2着)とキングジョージ(7着)はいずれも同じ内容での敗北。キングジョージに関してはそもそもアスコットのタフなコース形態や、欧州の馬場適性が主たる理由ではあるが、道中の力みは今まで以上だった。今回も序盤はスローで入る可能性が高く、昨年のように上手く対応できるとは言い切れない部分も。
昨年のジャパンカップを見て、「来年完成すれば、ますます敵なしになるのでは!?」と思ったが、上半期のトラブル続きによるローテの変更や、適性外のレース選択で思ったほど競馬ぶりに進展が見られていない。
走り慣れた得意の東京で昨秋のパフォーマンスを取り戻す可能性は高いものの、今回はクロワデュノールの安定感を上に取った。
▲(評価A):レガレイラ・・・末脚全開の良馬場で激変期待




果敢にホープフルSや牡馬クラシック路線に挑むなど、他の牝馬とは一線を画するローテを歩んできた。3歳牝馬にして有馬記念を制する偉業を達成したのも、そうしたチャレンジが大きかった。
スタートが安定しなかったり、緩い馬場だと能力が発揮できないため、純粋な能力ほどの安定した成績は収められていない。
また、馬場の影響も受けやすく、近3走の敗因コメントを一部抜粋すると・・・
- 有馬記念:4着・C.ルメール騎手「緩い馬場でエンジンがかかるのに時間がかかりました」
- 宝塚記念:7着・C.ルメール騎手「残念ながら馬場コンディションが良くなかったです。こういう馬場で大変でした」
- オールカマー:7着・戸崎騎手「改めて、馬場が緩いのは厳しいのかなと思いました」
と、ここ最近は条件に恵まれていない。有馬→宝塚記念という直行ローテも普通に考えればマイナス材料だったはず。昨年はオールカマー→エリザベス女王杯で見事結果を出したように、秋1戦使えたのはプラス材料。
今回はダービー以来の東京コース。このダービーは前半が62.2とスローな流れで、勝ったダノンデサイルが4番手から上がり33.5の脚を使っており、後方からの末脚勝負のみだと厳しい展開。
それでも上がり最速となる33.2で直線だけで5着まで追い上げているように、東京コースに不安はない。
今回は2枠3番でロスなく脚を溜めて、自慢の末脚を発揮するだけと非常にシンプルな構図。リアライズシリウスや、クロワデュノールがどのタイミングで動くのか多少展開頼りな面はあるが、エリザベス女王杯で見せたような目の覚める脚を期待したい。
△(評価B+):ダノンデサイル・・・念願の東京コースも8枠17番は割引材料




昨春ドバイシーマクラシックでカランダガンを破って以降はこの馬の最大パフォーマンスを発揮しきれていない。
ジャパンカップはベスト条件もかかって3着、有馬記念は直線もたれて3着、大阪杯はスムーズに追い出せず3着。
常に安定した走りは見せているものの、更に上の着順を求めると乗り難しい性格がネックになっている。
前走宝塚記念では直前の大雨で一気に馬場悪化。そのせいもあって後方からの追い上げはかなり難しかった。そんな中でもインで我慢強く立ち回り、最後は逃げたコスモキュランダを捉えての3着と恰好をつけた。
今回はマスカレードボールなど条件が好転する馬も多いがこの馬もその1頭。東京というより左回りはもたれる心配がなく能力を発揮しやすい。
最大の不安点は多頭数で8枠という枠順。東京芝2000mは最初のコーナーで外枠不利が有名なコースだが、内(1〜9番)【10-9-8-62】、外(10〜18番)【0-1-2-52】と極端な傾向。横山典弘騎手の時からレースに苦労していた馬で、ロスなく回ろうと出していくとかかる心配もあるし、控えるとしても外々を回される可能性も高い。
もちろんその分オッズ的な妙味は出るが、上位2頭が立ち回りやすい枠に入っているだけに流石に強気にはなれない。
その他の注目馬
△セイウンハーデス:C評価 想定ポジション:前目
この馬最大のパフォーマンスはエプソムCで、東京の中距離は絶好の舞台。
昨年はG1で屈指のスローからの超瞬発力勝負で、この馬としては7着は格好をつけた方。
今回はスローながらも去年ほどではないと思うので前進が見込める。
前走毎日王冠もここ目標の仕上げながら勝利しているように、ラストランにして最大パフォーマンスを見せられる可能性は高い。
G1で一番チャンスがあるならこの条件だが、上位馬もこの条件が合いそうなのがネック。
△ホウオウビスケッツ:C評価 想定ポジション:ハナ
マイペースで行けた時のしぶとさは既に何度も証明済み。
24年は前半59.9で上手く逃げられての3着でこの時の再現を狙う。
ただし、今回は前回同様リアライズシリウスが仕掛けのタイミングを変えてくる可能性があったり、クロワデュノールの早め進出も考慮にいれると、3連系の押さえでワンチャンスという評価が最大。
前日オッズで11番人気で妙味面では〇。
最終予想と買い方の考え方
◎・〇の2頭がお互い能力を出し切ればワンツーの可能性が高い。
ただ、その分かなりオッズも渋めになっているため、思い切った資金配分が要求されそうです。
当日のオッズ次第だが☆以降は保険的な買い方になるかも。
◎クロワデュノール
〇マスカレードボール
▲レガレイラ
☆ダノンデサイル
△セイウンハーデス
△ホウオウビスケッツ
最後まで読んでくださりありがとうございました!










